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最終更新日:2026年7月18日

まず結論

営業利益は、売上高から売上原価と販売費及び一般管理費を差し引いて求めます。

営業利益
= 売上高
− 売上原価
− 販売費及び一般管理費

基本情報技術者試験では、損益計算書を上から順にたどると判断しやすくなります。

売上原価まで引く
→ 売上総利益

販売費及び一般管理費まで引く
→ 営業利益

営業外損益まで含める
→ 経常利益

特別損益まで含める
→ 税引前当期純利益

直感的な説明

営業利益は、会社の本業の成績を表す利益です。

たとえば、製品を販売する会社なら、次のように考えます。

製品を販売して得た売上
↓
製品を作るための費用を引く
↓
販売や会社運営の費用を引く
↓
本業で残った利益

売上高が大きくても、製品を作る費用や販売・管理の費用が大きければ、営業利益は小さくなります。

定義・仕組み

売上総利益

売上総利益は、売上高から売上原価を引いて求めます。

売上総利益
= 売上高 − 売上原価

売上総利益は、一般に「粗利」とも呼ばれます。

売上原価は、販売した商品や製品に直接対応する費用です。

  • 商品の仕入代金
  • 製品の材料費
  • 製造に直接かかった費用

営業利益

営業利益は、売上総利益から販売費及び一般管理費を引いて求めます。

営業利益
= 売上総利益 − 販売費及び一般管理費

または、次のようにまとめられます。

営業利益
= 売上高
− 売上原価
− 販売費及び一般管理費

販売費及び一般管理費には、次のような費用があります。

  • 営業担当者や管理部門の人件費
  • 広告宣伝費
  • 本社の家賃
  • 通信費
  • 旅費交通費

経常利益

経常利益は、営業利益に営業外収益を加え、営業外費用を引いて求めます。

経常利益
= 営業利益
+ 営業外収益
− 営業外費用

営業外損益の例は、次のとおりです。

  • 受取利息
  • 受取配当金
  • 支払利息
  • 為替差損益

営業利益が本業だけの成績なのに対して、経常利益は本業以外も含む通常の企業活動の成績です。

税引前当期純利益

税引前当期純利益は、経常利益に特別利益を加え、特別損失を引いて求めます。

税引前当期純利益
= 経常利益
+ 特別利益
− 特別損失

特別損益は、通常は繰り返し発生しない臨時的な損益です。

  • 固定資産の売却益
  • 災害による損失
  • 大規模な事業整理による損失

当期純利益

当期純利益は、税引前当期純利益から法人税等を引いて求めます。

当期純利益
= 税引前当期純利益 − 法人税等

最終的に会社へ残る利益を見るときに使います。

科目Aでどう出る?

科目Aでは、どの費用や損益まで含めるかを問う形で出題されます。

計算式 利益
売上高 − 売上原価 売上総利益
売上総利益 − 販売費及び一般管理費 営業利益
営業利益 + 営業外収益 − 営業外費用 経常利益
経常利益 + 特別利益 − 特別損失 税引前当期純利益
税引前当期純利益 − 法人税等 当期純利益

試験では、選択肢の最後にある項目を見ると切り分けやすくなります。

販売費及び一般管理費まで
→ 営業利益

営業外収益・営業外費用まで
→ 経常利益

特別利益・特別損失まで
→ 税引前当期純利益

法人税等まで
→ 当期純利益

どんな場面で使う?

損益計算書の利益は、企業の収益力を段階別に確認するときに使います。

売上総利益を見る場面

商品や製品そのものの採算を確認します。

売上総利益率が低下している場合は、仕入価格や材料費、販売価格などに問題がある可能性があります。

営業利益を見る場面

本業で十分な利益を生み出せているかを確認します。

売上が増えていても、広告費や人件費などが増えすぎると営業利益は伸びません。

経常利益を見る場面

利息などを含めた通常の企業活動全体の収益力を確認します。

借入金が多く、支払利息が大きい企業では、営業利益が十分でも経常利益が小さくなることがあります。

当期純利益を見る場面

特別損益や税金まで含めて、最終的にどれだけ利益が残ったかを確認します。

よくある誤解・混同

売上総利益と営業利益を混同する

売上高 − 売上原価
→ 売上総利益

この段階では、販売費及び一般管理費をまだ引いていません。

営業利益を求めるには、さらに販売費及び一般管理費を引きます。

営業利益に営業外損益を含める

営業利益は本業だけの成績です。

営業利益
→ 営業外損益を含めない

経常利益
→ 営業外損益を含める

受取利息や支払利息が出てきたら、経常利益を考えます。

特別損益を経常利益に含める

経常利益は、通常の企業活動による利益です。

特別利益や特別損失は、税引前当期純利益を求める段階で加減します。

「営業外損益」をそのまま足す

営業外損益は、次の差額です。

営業外損益
= 営業外収益 − 営業外費用

同様に、特別損益も次の差額です。

特別損益
= 特別利益 − 特別損失

利益と現金を同じものだと考える

利益は、売上や費用を会計上のルールで計算した結果です。

利益が出ていても、売掛金の回収前などで現金が不足することがあります。利益と手元の現金は別のものとして考えます。

まとめ(試験直前用)

  • 売上高から売上原価を引くと売上総利益
  • 売上総利益から販売費及び一般管理費を引くと営業利益
  • 営業利益に営業外損益を加えると経常利益
  • 経常利益に特別損益を加えると税引前当期純利益
  • 税引前当期純利益から法人税等を引くと当期純利益

試験では、次の一文を思い出してください。

売上原価までなら粗利、販管費まで引けば営業利益、営業外まで含めれば経常利益。

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