最終更新日:2026年7月28日
fe fe-strategy system-strategy hosting
まず結論
ハウジングサービスは、利用者が所有するサーバや通信機器を、事業者の設備が整った施設に設置するサービスです。
基本情報技術者試験では、次のように切り分けると判断しやすくなります。
置き場所を借りる
→ ハウジング
サーバを借りる
→ ホスティング
ハウジングでは、事業者が主に提供するのはサーバそのものではありません。
高速回線、安定した電源、空調、耐震設備、入退室管理などを備えた サーバの設置場所 を提供します。
直感的な説明
ハウジングとホスティングの違いは、駐車場とレンタカーにたとえると分かりやすいです。
自分の車を置くために駐車場を借りる
→ ハウジング
事業者の車そのものを借りる
→ ホスティング
ハウジングでは、自社のサーバを事業者のデータセンターへ持ち込みます。
一方、ホスティングでは、事業者が所有・管理するサーバの全部または一部を利用します。
試験では、誰のサーバかと、何を借りているかを見るのがポイントです。
定義・仕組み
ハウジングサービスは、利用者が所有するサーバや通信機器を、事業者が運営するデータセンターなどに設置するサービスです。
事業者は、主に次のような設備や環境を提供します。
- 高速な通信回線
- 安定した電源
- 非常用電源や自家発電設備
- 空調設備
- 耐震・防火設備
- 入退室管理や監視設備
利用者は自社でサーバを所有しながら、自社の事務所よりも安定した環境で運用できます。
ハウジングとホスティングを比較する
| 視点 | ハウジング | ホスティング |
|---|---|---|
| 主に借りるもの | 設置場所・設備 | サーバ資源 |
| サーバの所有者 | 利用者 | サービス事業者 |
| サーバの構成 | 利用者が選びやすい | 事業者の提供範囲から選ぶ |
| 運用負担 | 利用者側に比較的多く残る | 事業者に任せられる範囲が広い |
| 問題文の目印 | 高速回線、電源、空調、耐震設備 | サーバの一部、処理能力、記憶容量を貸す |
サービスごとに管理範囲は異なりますが、FE試験ではまず次の基本を押さえれば十分です。
自社サーバを置く
→ ハウジング
事業者のサーバを使う
→ ホスティング
このテーマは、基本情報技術者試験の「システム戦略」や「ソリューションビジネス」と関係する内容です。公式の出題範囲やシラバスは、IPA:基本情報技術者試験 から確認できます。
科目Aでどう出る?
科目Aでは、サービスの説明文を読み、該当する用語を選ぶ問題として出題されます。
ハウジングを選ぶ目印
次のような表現があれば、ハウジングを疑います。
- 顧客のサーバや通信機器を設置する
- 高速回線を備えた施設を提供する
- 耐震設備や空調設備を備える
- 安定した電源や非常用電源を提供する
- データセンター内に機器を預かる
特に重要なのは、問題文の中心が 施設や設備の提供 になっていることです。
選択肢を切る判断表
| 問題文の表現 | 該当しやすい用語 |
|---|---|
| 顧客所有のサーバを設備の整った施設に設置 | ハウジング |
| 事業者所有のサーバの一部を顧客へ貸す | ホスティング |
| 業務用アプリケーションをネットワーク経由で提供 | ASP・SaaS |
| 総務、人事、経理などの業務を外部へ委託 | アウトソーシング |
サーバという言葉だけで判断せず、次の順番で確認します。
サーバの所有者は誰か
↓
事業者が提供しているのは施設か、サーバか
どんな場面で使う?
ハウジングは、自社でサーバを所有したい一方、自社の建物では十分な設備を用意しにくい場合に利用されます。
例えば、次のような課題がある場合です。
- 停電への備えが不足している
- 通信回線の安定性を高めたい
- サーバ室の空調や耐震対策が難しい
- 入退室管理を強化したい
- 24時間監視できる環境を使いたい
ハウジングを利用すれば、自社サーバの構成や管理方針を維持しながら、データセンターの設備を利用できます。
ただし、サーバ自体の保守、OSやアプリケーションの管理、障害対応などは、利用者側に残る場合があります。
そのため、問題文では 設備を借りるのか、運用まで任せるのかも確認します。
よくある誤解・混同
ハウジングとホスティングの違い
最も混同しやすいのが、この二つです。
ハウジング
→ 自分のサーバを置く場所を借りる
ホスティング
→ 事業者のサーバを借りる
| 誤解 | 正しい理解 |
|---|---|
| ハウジングでは事業者のサーバを借りる | 借りる中心は施設や設備 |
| ホスティングでは自社サーバを持ち込む | 事業者が用意したサーバ資源を利用する |
| データセンターを使えばすべてハウジング | サーバ資源を借りるならホスティングの可能性がある |
| ハウジングでは運用もすべて事業者任せ | サーバの管理は利用者側に残る場合がある |
ハウジングとコロケーション
コロケーションは、通信機器やサーバなどを事業者の施設へ設置する形態を指す言葉です。
試験や資料によっては、ハウジングとほぼ同じ意味で使われることがあります。
細かな呼び分けよりも、次の共通点を優先して覚えます。
利用者の機器を事業者の設備が整った施設へ置く
ハウジングとASPは同じではない
ハウジングは施設や設備の提供です。
ASPは、サーバ上で動く業務用アプリケーションの提供です。
置き場所を使う
→ ハウジング
アプリケーション機能を使う
→ ASP・SaaS
ASPやSaaSとの違いは、ASPとは?SaaSとの違いと提供サービスの切り分けで詳しく整理しています。
まとめ(試験直前用)
- ハウジングは、利用者所有のサーバを設置する施設・設備を借りるサービス
- 高速回線、電源、空調、耐震設備が目印
- 置き場所を借りるならハウジング
- 事業者のサーバを借りるならホスティング
- 判断するときは、サーバの所有者と事業者が提供するものを見る
- アプリケーション機能を使うサービスはASP・SaaSであり、ハウジングとは異なる