最終更新日:2026年7月25日
fe fe-technology network
まず結論
DNSとは、ドメイン名やホスト名とIPアドレスを対応付ける仕組みです。
基本情報技術者試験では、DNSは 名前解決 の仕組みとして出題されます。
つまり、www.example.com のような人間が覚えやすい名前を、通信で使うIPアドレスに変換する役割です。
直感的な説明
DNSは、インターネット上の電話帳 のようなものです。
人間は、Webサイトにアクセスするときに、IPアドレスよりもドメイン名を使うことが多いです。
www.example.com
しかし、コンピュータ同士が通信するときには、IPアドレスが必要です。
192.0.2.10
DNSは、この2つを対応付けます。
www.example.com
↓ 名前解決
192.0.2.10
このように、DNSは 名前からIPアドレスを調べる仕組み と考えると分かりやすいです。
定義・仕組み
DNSは、Domain Name System の略です。
DNSは、ドメイン名やホスト名とIPアドレスを対応付け、利用者が名前で通信先を指定できるようにする仕組みです。
FE試験では、次の対応を押さえると十分です。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| ドメイン名 | example.com のような名前 |
| ホスト名 | www.example.com のように特定の機器やサービスを表す名前 |
| IPアドレス | ネットワーク上の機器を識別する番号 |
| 名前解決 | ドメイン名やホスト名からIPアドレスを調べること |
| DNSサーバ | 名前とIPアドレスの対応を調べるサーバ |
例えば、ブラウザでWebサイトを開くとき、裏側では次のような流れがあります。
- 利用者が
www.example.comにアクセスする - PCがDNSサーバにIPアドレスを問い合わせる
- DNSサーバが対応するIPアドレスを返す
- PCがそのIPアドレスのサーバへ通信する
DNSがなければ、利用者はWebサイトにアクセスするたびにIPアドレスを覚えて入力しなければなりません。
このテーマは、基本情報技術者試験の「ネットワーク」と関係する内容です。公式の出題範囲やシラバスは、IPA:基本情報技術者試験 から確認できます。
科目Aでどう出る?
科目Aでは、DNSはDHCP、NAT、RPCなどと並べて出題されやすいです。
判断するときは、名前とIPアドレスを対応付けているか を見ます。
| キーワード | 判断 |
|---|---|
| ドメイン名とIPアドレスを対応付ける | DNS |
| ホスト名とIPアドレスを対応付ける | DNS |
| 名前解決 | DNS |
| IPアドレスを自動で割り当てる | DHCP |
| プライベートIPをグローバルIPに変換する | NAT |
| 遠隔の手続きを呼び出す | RPC |
例えば、次のような説明はDNSです。
ドメイン名やホスト名などとIPアドレスとを対応付ける。
この説明では、名前とIPアドレスの対応付け が決め手です。
一方で、次のような説明はDNSではありません。
PCやプリンタなどからの要求に対し,
使用されていないIPアドレスを割り当てる。
これは、IPアドレスの自動割当なのでDHCPです。
科目Aでは、名前ならDNS、割当ならDHCP、変換ならNAT、呼出しならRPC と考えると選択肢を切りやすいです。
どんな場面で使う?
ネットワーク構成や障害対応の説明を読むときに、DNSの役割を知っていると整理しやすくなります。
例えば、次のような状況を考えます。
IPアドレスを直接指定するとサーバに接続できる。
しかし、ドメイン名を指定すると接続できない。
この場合、通信経路やサーバそのものではなく、DNSによる名前解決に問題がある可能性があります。
問題文で読むときは、次の順で整理すると分かりやすいです。
- IPアドレスでは通信できるかを見る
- ドメイン名では通信できるかを見る
- ドメイン名だけ失敗するならDNSを疑う
- IPアドレスの割当が問題ならDHCPを疑う
- 社内から外部への変換が問題ならNATを疑う
DNSは、通信そのものを暗号化する仕組みではありません。
DNSは、あくまで 名前とIPアドレスの対応を調べる仕組み です。
SG試験との違い
DNSは、情報セキュリティマネジメント試験でもよく出る用語です。
ただし、FEとSGでは見られやすいポイントが少し違います。
| 試験 | 見られやすいポイント |
|---|---|
| FE | DNS、DHCP、NAT、RPCの機能を切り分ける |
| SG | DNS設定ミス、名前解決障害、偽サイト誘導などの運用リスクを見る |
| 共通 | DNSはドメイン名とIPアドレスを対応付ける仕組み |
FEでは、用語と機能の対応を問われやすいです。
SGでは、DNSが止まるとWebサイトやメールが使えなくなる、DNS設定を誤ると利用者が正しいサイトにアクセスできなくなる、といった運用面が重視されやすいです。
どちらの試験でも、まずは DNS=名前解決 と押さえるのが基本です。
よくある誤解・混同
DNSで混同しやすいのは、DHCP、NAT、RPCです。
| 用語 | 役割 | 判断の合図 |
|---|---|---|
| DNS | 名前とIPアドレスを対応付ける | ドメイン名、ホスト名、名前解決 |
| DHCP | IPアドレスを自動で割り当てる | 未使用IP、割当、PCやプリンタ |
| NAT | IPアドレスを変換する | プライベートIP、グローバルIP、変換 |
| RPC | 遠隔のプログラムや手続きを呼び出す | Remote Procedure Call、手続き呼出し |
DNSとDHCPは、どちらもIPアドレスに関係するため混同しやすいです。
- DNS:名前からIPアドレスを調べる
- DHCP:端末にIPアドレスを割り当てる
DNSとNATも混同しやすいです。
- DNS:名前とIPアドレスを対応付ける
- NAT:IPアドレスそのものを変換する
RPCはネットワーク越しに処理を呼び出す仕組みであり、名前解決とは目的が違います。
さらに注意したいひっかけ
DNSでは、次のようなひっかけにも注意します。
| ひっかけ表現 | なぜ注意する? |
|---|---|
| IPアドレスを自動で割り当てる | DHCPの説明 |
| プライベートIPをグローバルIPに変換する | NATの説明 |
| 遠隔のプログラムを呼び出す | RPCの説明 |
| 通信内容を暗号化する | DNSの中心機能ではない |
| 不正アクセスを遮断する | ファイアウォールやIPSの説明 |
| Webアプリケーションへの攻撃を防ぐ | WAFの説明 |
特に、DNSはIPアドレスを割り当てる仕組みではない という点は大切です。
DNSは、すでに対応付けられた名前とIPアドレスを調べる仕組みです。
端末にIPアドレスを配るのはDHCPです。
また、DNSは通信先を調べる仕組みであり、通信内容を秘密にする仕組みではありません。
通信内容を守る場合は、HTTPSやVPNなどの暗号化技術が関係します。
まとめ(試験直前用)
- DNSは、ドメイン名やホスト名とIPアドレスを対応付ける仕組み
- 「名前解決」が出たらDNSを疑う
- IPアドレスを自動で割り当てるのはDHCP
- プライベートIPとグローバルIPを変換するのはNAT
- 遠隔の手続きを呼び出すのはRPC
- FEでもSGでも、まずDNS=名前解決と覚える
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