最終更新日:2026年7月28日
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まず結論
需要関数の問題では、価格と需要の2点が与えられたら、まず価格差と需要差から傾きを求めます。
基本情報技術者試験では、次の流れで判断します。
2点の価格差を求める
↓
2点の需要差を求める
↓
1円当たりの需要変化を求める
↓
求めたい価格までの変化を反映する
多くの問題では、価格が上がると需要は減るため、傾きは負になります。
価格がいくら変わると、需要がいくつ変わるかを見る。
直感的な説明
需要関数は、「価格を変えると、どれくらい売れる数が変わるか」を表す関係です。
たとえば、ある製品について、次の関係が分かっているとします。
| 価格 | 需要 |
|---|---|
| 2,800円 | 0個 |
| 800円 | 50,000個 |
価格が2,000円下がると、需要が50,000個増えています。
したがって、価格が1円下がるごとに、需要は次のように増えます。
50,000個 ÷ 2,000円
= 25個/円
逆に、価格が1円上がると、需要は25個減ります。
この「1円当たりにどれだけ需要が変わるか」が、一次式の傾きです。
定義・仕組み
需要関数とは、価格と需要量の関係を表す関数です。
基本情報技術者試験では、価格と需要の関係が一次式で表される前提で、未知の需要量を求める問題が出ます。
2点から傾きを求める
価格を x、需要を y とします。
2点が、
(x1, y1)
(x2, y2)
と与えられた場合、傾きは次のように求めます。
傾き
= 需要の差 ÷ 価格の差
= (y2 - y1) ÷ (x2 - x1)
価格が上がるほど需要が減る関係なら、傾きは負です。
価格 ↑
需要 ↓
→ 傾きは負
変化量の比で解く
必ずしも一次式を最後まで作る必要はありません。
次のように考える方が速い場合があります。
価格が2,000円変化
→ 需要が50,000個変化
価格が400円変化
→ 需要は10,000個変化
つまり、まず1円当たり、100円当たりなどの変化量を求め、目的の価格差に合わせて計算します。
一次式として表す
傾きを a、切片を b とすると、需要関数は次の形になります。
y = ax + b
ただし、試験では式を暗記するより、2点の差から傾きを求めることが重要です。
科目Aでどう出る?
科目Aでは、2組の価格と需要量が与えられ、別の価格での需要量を求める問題が出ます。
解き方の手順
1. 2点の価格差を求める
2. 2点の需要差を求める
3. 1円当たりの需要変化を求める
4. 基準となる価格からの差を求める
5. 需要を増減させる
計算例
ある製品について、次の関係が分かっているとします。
| 価格 | 需要 |
|---|---|
| 2,800円 | 0個 |
| 800円 | 50,000個 |
価格が1,200円のときの需要を求めます。
まず、価格差と需要差を確認します。
価格差
= 2,800円 - 800円
= 2,000円
需要差
= 50,000個 - 0個
= 50,000個
1円当たりの需要変化は、
50,000個 ÷ 2,000円
= 25個/円
です。
1,200円は800円より400円高いので、需要は、
400円 × 25個
= 10,000個
減ります。
したがって、
50,000個 - 10,000個
= 40,000個
となります。
試験で使う判断表
| 問題文の特徴 | 見るポイント |
|---|---|
| 価格と需要の2点がある | 傾きを求める |
| 価格が上がると需要が減る | 傾きは負 |
| 未知の需要を求める | 基準点からの変化量を見る |
| 一次式で表せる | 変化量が一定 |
| 価格の中間値を使う | 本当に中間か確認する |
どんな場面で使う?
需要関数は、次のような場面で使います。
- 価格を変えたときの販売数量を予測する
- 売上や利益を最大にする価格を考える
- 値下げによる需要増加を見積もる
- 値上げによる需要減少を見積もる
- 市場調査の結果を簡単な式で表す
実務では、需要が必ず直線的に変化するとは限りません。
しかし、基本情報技術者試験では、問題文に「一次式で表せる」とある場合、一定の傾きで変化すると考えます。
よくある誤解・混同
価格の中間だから需要も半分になる
必ずしもそうではありません。
まず、求めたい価格が本当に2点の中間か確認します。
800円と2,800円の中間
→ 1,800円
1,200円は中間ではありません。
傾きを正にする
一般的な需要関数では、価格が上がると需要は減ります。
価格 ↑
需要 ↓
したがって、傾きは負になります。
価格そのもので需要差を割る
使うのは、価格そのものではなく価格の差です。
需要差 ÷ 価格差
で計算します。
需要の増減方向を逆にする
基準価格より高ければ、通常は需要が減ります。
基準価格より低ければ、通常は需要が増えます。
価格が高くなる
→ 需要は減る
価格が低くなる
→ 需要は増える
一次式ならどんな関係でも直線になる
問題文に「一次式で表せる」とある場合に限り、変化量が一定だと考えます。
実際の市場では、価格と需要の関係が曲線になることもあります。
まとめ(試験直前用)
- 2点が与えられたら、まず価格差と需要差を求める
- 傾きは「需要差 ÷ 価格差」
- 価格が上がると需要が減るなら、傾きは負
- 未知の需要は、基準点からの変化量で求める
- 中間値、符号、差の取り違えに注意する
試験直前には、次の一文を思い出してください。
2点から傾きを求め、価格差に応じて需要を増減させる。