最終更新日:2026年7月27日
fe fe-technology network
まず結論
CSMA/CDとは、複数の端末が同じ通信路を共有するときに、通信路が空いているかを確認して送信し、衝突を検出したら待って再送する方式です。
基本情報技術者試験では、次の流れで見分けます。
通信路が空いているか確認
↓
空いていれば送信
↓
衝突を検出
↓
ランダムな時間待つ
↓
再送
特に重要なのは、空きを確認するだけではなく、衝突後の待機と再送まで含むことです。
直感的な説明
CSMA/CDは、複数人が同じ会話の場で発言する状況に似ています。
誰かが話しているか確認する
↓
誰も話していなければ話し始める
↓
同時に話し始めたら衝突
↓
いったんやめる
↓
少し時間をずらして話し直す
複数の端末が同じ通信路を使うため、送信前に確認しても、ほぼ同時に送信を始めれば衝突することがあります。
そのため、CSMA/CDでは衝突を検出した後に送信を中止し、少し待ってから再送します。
定義・仕組み
CSMA/CDは、Carrier Sense Multiple Access with Collision Detectionの略です。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| Carrier Sense | 通信路が使用中か確認する |
| Multiple Access | 複数の端末が同じ通信路を共有する |
| Collision Detection | 衝突を検出する |
基本動作
- 送信前に通信路を確認する
- 空いていれば送信を開始する
- 衝突が起きたら送信を中止する
- ランダムな時間だけ待つ
- 再度、通信路を確認して送信する
待ち時間をずらすのは、衝突した端末が同じタイミングで再送し、再び衝突するのを避けるためです。
衝突は完全には防げない
CSMA/CDは、衝突を完全に防ぐ方式ではありません。
端末A:通信路は空いている
端末B:通信路は空いている
↓
ほぼ同時に送信
↓
衝突
そのため、名称にもあるように、衝突の検出が重要です。
科目Aでどう出る?
科目Aでは、複数の送信方式の説明からCSMA/CDを選ぶ問題が出ます。
選択肢を切る判断表
| 問題文の表現 | 選ぶ方式 |
|---|---|
| 通信路の空きを確認し、衝突後に再送する | CSMA/CD |
| トークンを持つ端末だけが送信する | トークンパッシング |
| 決められた時間枠だけ送信する | TDMA |
| 無線LANで衝突を避ける | CSMA/CA |
| 中央装置が順番に送信を許可する | ポーリング |
試験中の判断手順
通信路の空きを確認するか
↓
衝突を検出するか
↓
待ってから再送するか
この3点がそろっていれば、CSMA/CDと判断できます。
どんな場面で使う?
CSMA/CDは、従来の共有型Ethernetで使われてきた方式です。
複数の端末が1本の通信路を共有する環境では、同時送信による衝突を考える必要があります。
一方、現在の一般的なスイッチングハブを使った全二重通信では、端末ごとに通信路が分かれており、衝突が起こりにくいため、CSMA/CDの出番は小さくなっています。
FE試験では、現在の利用状況よりも、方式の特徴と他方式との違いを判断できることが重要です。
よくある誤解・混同
通信路を確認するので、衝突は起きない
誤りです。
複数の端末がほぼ同時に「空いている」と判断すると、衝突が起こります。
確認
→ 送信
→ 衝突検出
→ 待機
→ 再送
までが一連の動作です。
CSMA/CDとCSMA/CAは同じ
異なります。
CSMA/CD
→ 衝突したことを検出する
CSMA/CA
→ 衝突をできるだけ避ける
一般に、CSMA/CDは共有型Ethernet、CSMA/CAは無線LANと結び付けて整理します。
トークンパッシングと同じ
異なります。
トークンパッシングは、特殊な制御情報であるトークンを受け取った端末だけが送信します。
トークンあり
→ 送信できる
トークンなし
→ 送信できない
CSMA/CDでは、トークンを使いません。
時間枠を割り当てる方式である
誤りです。
時間枠を割り当てるのはTDMAです。
CSMA/CD
→ 空きを確認して送信
TDMA
→ 決められた時間枠で送信
まとめ(試験直前用)
- CSMA/CDは、通信路が空いているか確認して送信する方式
- 衝突したら送信を中止し、ランダムな時間待って再送する
- 衝突を完全に防ぐのではなく、衝突を検出する
- トークンを使うのはトークンパッシング、時間枠を使うのはTDMA
- CSMA/CAは衝突回避、CSMA/CDは衝突検出