最終更新日:2026年9月11日
fe fe-strategy business-strategy
まず結論
クラウドソーシングとは、インターネットを通じて、不特定多数の人に業務を発注したり、受注者を募集したりする仕組みです。
基本情報技術者試験では、次の組合せを見つけると判断しやすくなります。
インターネット上で
+
業務内容や発注条件を示す
+
受注者を募集する
→ クラウドソーシング
特に大切なのは、何を集める仕組みなのかを見ることです。
直感的な説明
企業がWebサイトを作りたいものの、社内に制作できる人がいない場面を考えます。
そこで、インターネット上のサービスに仕事内容や条件を掲載し、その仕事を受けたい人を募集します。
発注者が仕事を公開
↓
不特定多数の人が確認
↓
受注希望者が応募
↓
仕事を依頼する
つまり、クラウドソーシングは Crowd(群衆)に Sourcing(外部からの調達)を求める仕組みと考えると分かりやすいです。
定義・仕組み
総務省の平成26年版情報通信白書では、クラウドソーシングを、不特定の人に業務を外部委託し、発注者がインターネット上のWebサイトで受注者を公募して仕事を発注できる仕組みとして説明しています。
一般的には、次のような流れになります。
- 発注者がクラウドソーシングのWebサービスに業務内容や条件を掲載する
- 受注希望者が案件を確認して応募する
- 発注者が条件に合う受注者を選ぶ
- 業務を実施し、成果物の納品や役務の提供を行う
案件には、システム開発やWeb制作のような専門的な仕事だけでなく、データ入力、アンケート、文章作成など様々なものがあります。
総務省の情報通信白書でも、プロジェクト形式、コンペ形式、タスク形式など、複数の受発注形態が紹介されています。
一次情報として確認できる資料
- 総務省:平成26年版 情報通信白書「クラウドソーシング」
- 総務省:平成27年版 情報通信白書「クラウドソーシング」
- 総務省:平成30年版 情報通信白書「クラウドソーシングによる働き方」
- 厚生労働省:平成27年度調査「クラウドソーシングの現状」
このうち、用語の意味を確認する一次情報として特に使いやすいのは総務省の平成26年版情報通信白書です。発注者がWeb上で受注者を公募し、仕事を発注するという中心的な仕組みが明確に説明されています。
厚生労働省の平成27年度調査は、クラウドソーシングの受発注形態や仕事内容を確認する資料として有効です。ただし、同ページには旧ガイドラインに基づく情報を含むことが明記されているため、現在の契約ルールそのものを確認する資料としてではなく、クラウドソーシングの仕組みや当時の実態を確認する補助資料として扱うのが適切です。
現在の自営型テレワークの考え方や契約上の注意点は、厚生労働省の自営型テレワークの適正な実施のためのガイドラインで確認できます。
科目Aでどう出る?
科目Aでは、インターネットを使ったサービスの説明から、該当する用語を選ぶ問題が出ます。
このときは、サービス名を暗記するより、何をする仕組みかを見ます。
| 問題文の合図 | 判断したい用語 |
|---|---|
| 業務内容・条件を示し、受注者を募集する | クラウドソーシング |
| 事業や企画への資金提供者を募集する | クラウドファンディング |
| 商品の入札価格を競わせる | インターネットオークション |
| デジタル化された価値を決済に使う | 電子マネー |
試験中は、次のように切ると分かりやすいです。
仕事を頼む相手を募集
→ クラウドソーシング
資金を集める
→ クラウドファンディング
価格を競う
→ インターネットオークション
支払いに使う
→ 電子マネー
「クラウド」が付く2語を混同しない
クラウドソーシングとクラウドファンディングは、どちらもインターネットと不特定多数の人を活用するため、名前だけでは混同しやすい用語です。
Crowdsourcing
→ Sourcing = 外部から調達
→ 仕事・人材・アイデアなどを求める
Crowdfunding
→ Funding = 資金
→ お金を集める
仕事なら sourcing、資金なら funding と切り分けます。
どんな場面で使う?
クラウドソーシングは、企業や個人が外部へ業務を依頼したい場面で利用されます。
例えば、次のような業務があります。
- Webサイトやアプリの開発
- デザインやロゴ制作
- 文章作成
- データ入力
- アンケートや調査
- アイデア募集
発注者側は、社内にないスキルや人手を外部から得やすくなります。
受注者側は、自分のスキルや時間に合う仕事をインターネット経由で探すことができます。
総務省の平成30年版情報通信白書では、クラウドソーシングをICTによる多様な働き方の一つとして取り上げています。
よくある誤解・混同
クラウドファンディングとの違い
最も重要な切り分けです。
クラウドソーシング
→ 集めるのは仕事を受ける人・能力・アイデア
クラウドファンディング
→ 集めるのは資金
クラウドファンディングについては、クラウドファンディングとは?資金を集める仕組みと類似サービスの違いで整理しています。
インターネットオークションとの違い
インターネットオークションは、商品や権利などについて入札者が価格を競い、落札者を決める仕組みです。
受注者を募集して仕事を依頼
→ クラウドソーシング
入札で価格を競う
→ インターネットオークション
電子マネーとの違い
電子マネーは決済手段です。
仕事の受発注
→ クラウドソーシング
商品の代金などを支払う
→ 電子マネー
クラウドコンピューティングとの違い
クラウドソーシングの Crowd は「群衆」という意味です。
クラウドコンピューティングの Cloud とは別の単語です。
Crowd = 群衆
Cloud = 雲
カタカナではどちらも「クラウド」になるので注意します。
まとめ(試験直前用)
- クラウドソーシングは、インターネットで不特定多数に業務を発注・募集する仕組み
- 業務内容や条件を公開して受注者を募集 が強い判断キーワード
- 仕事を集める・頼むならクラウドソーシング
- 資金を集めるならクラウドファンディング
- 価格を競うならインターネットオークション
- 決済に使うなら電子マネー
- Sourcing = 外部から調達、Funding = 資金調達 と覚えると切り分けやすい