最終更新日:2026年8月20日
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まず結論
コストプラス法とは、製品やサービスの原価を基準にして、希望する利益を上乗せして販売価格を決める方法です。
基本情報技術者試験では、次の形で覚えると判断しやすいです。
原価
+
希望利益
→ 販売価格
一言で覚えるなら、
原価から積み上げて価格を決めるのがコストプラス法。
です。
直感的な説明
製品を作るのにかかった費用が分かっているとします。
その費用に、企業が確保したい利益を上乗せして価格を決めるのがコストプラス法です。
製造にかかった費用
↓
販売に必要な費用も含める
↓
利益を上乗せする
↓
販売価格を決める
例えば、原価が8,000円で、2,000円の利益を確保したいなら、価格を10,000円とする考え方です。
試験では、具体的な金額計算よりも、何を出発点に価格を決めているかを見分けることが重要です。
定義・仕組み
コストプラス法は、コスト志向型の価格設定方法の一つです。
考え方は次のとおりです。
販売価格 = 原価 + 利益
実務では、原価に製造原価だけでなく、販売費や一般管理費などを含めて考える場合があります。
試験では、細かい会計区分よりも、原価を基準にして利益を足すという基本構造を押さえておけば十分です。
原価が出発点
コストプラス法では、市場価格や顧客が感じる価値から価格を逆算するのではありません。
原価を確認
↓
必要な利益を決める
↓
価格を設定
この「原価から積み上げる」という向きがポイントです。
このテーマは、基本情報技術者試験の経営戦略やマーケティング分野と関係します。公式の出題範囲やシラバスは、IPA:基本情報技術者試験から確認できます。
科目Aでどう出る?
科目Aでは、複数の価格設定方法から、コストプラス法の説明を選ぶ問題が出やすいです。
まず、何を基準に価格を決めているかを見ます。
| 問題文の表現 | 判断 |
|---|---|
| 原価に希望利益を上乗せする | コストプラス法 |
| 市場の相場や競合価格に合わせる | 市場価格追随型 |
| 顧客の需要や感じる価値を基準にする | 需要志向型 |
| 値引きを前提に最初から高めの価格を示す | 二重価格表示など別の論点 |
試験中は、次のように切り分けると速いです。
原価から決める
→ コストプラス法
市場価格から決める
→ 市場価格追随型
顧客価値・需要から決める
→ 需要志向型
「利益を考える」だけでは決めない
価格設定では、どの方法でも最終的には利益を意識します。
そのため、
利益を考える
→ コストプラス法
と短絡しないようにします。
見るべきなのは、利益を何に対して上乗せしているかです。
原価 + 利益
→ コストプラス法
どんな場面で使う?
コストプラス法は、原価が把握しやすく、一定の利益を確保したい場面で使われます。
製造業
製品を作るために必要な材料費、加工費、人件費などを把握し、その上に利益を乗せて価格を決めます。
材料費
+ 加工費
+ その他の費用
+ 利益
→ 販売価格
受注生産や個別見積り
案件ごとに原価を見積もり、その原価に利益を加えて見積価格を決める場面でも考え方は使いやすいです。
ただし、市場価格とかけ離れると売れにくくなるため、実務では市場や競合の状況もあわせて確認することがあります。
よくある誤解・混同
❌ 市場で売れる価格を先に決めるのがコストプラス法
誤りです。
それは市場価格追随型や需要志向型に近い考え方です。
コストプラス法は、原価を出発点にします。
原価 → 利益を足す
→ コストプラス法
❌ 顧客が感じる価値を基準にする
誤りです。
顧客が感じる価値や支払ってもよい価格を基準にするのは、需要志向型の価格設定です。
❌ 利益率を考える方法なら全部コストプラス法
誤りです。
利益を意識すること自体は、ほかの価格設定方法でもあります。
原価に利益を上乗せするという形になっているかを見ることが重要です。
❌ コストプラス法なら必ず適正な市場価格になる
そうとは限りません。
原価から積み上げた価格が、市場で受け入れられる価格より高い場合もあります。
そのため、試験では「コスト志向型」であることと、「市場価格を基準にする方式ではない」ことを切り分けます。
まとめ(試験直前用)
- コストプラス法は、原価に利益を上乗せして価格を決める方法
- 判断の合図は「原価」「コスト」「希望利益」「マージン」
- 原価を出発点にする
- 市場価格を基準にするのは市場価格追随型
- 顧客価値や需要を基準にするのは需要志向型
- 「利益」という言葉だけで決めず、何を基準に価格を決めているかを見る
原価 + 利益 = コストプラス法。