最終更新日:2026年8月15日
fe fe-technology network ip-address
まず結論
CIDR表記の /22 のような数字は、IPアドレス32ビットのうち、先頭から何ビットをネットワーク部として使うかを表します。
ネットワークアドレスとブロードキャストアドレスは、次のルールで求められます。
ネットワークアドレス
→ ホスト部をすべて0にする
ブロードキャストアドレス
→ ホスト部をすべて1にする
基本情報技術者試験では、まずこの2つを区別できることが重要です。
ホスト部を全部0
→ ネットワークアドレス
ホスト部を全部1
→ ブロードキャストアドレス
さらに /22 や /21 のように、8ビット単位で区切れない場合は、第3オクテットも変化することに注意します。
直感的な説明
IPv4アドレスは、全部で32ビットあります。
例えば、次のCIDR表記を考えます。
192.168.18.70/22
/22 は、先頭22ビットがネットワーク部という意味です。
32ビット全体
├─ ネットワーク部 22ビット
└─ ホスト部 10ビット
同じネットワークに属する端末は、ネットワーク部が共通です。
一方、ホスト部は、そのネットワークの中で各端末を区別するために使われます。
このホスト部をすべて0にすると、そのネットワーク自体を表すネットワークアドレスになります。
逆に、ホスト部をすべて1にすると、そのネットワーク内の全端末へ送るためのブロードキャストアドレスになります。
定義・仕組み
CIDR表記とは
CIDR表記では、IPアドレスの後ろに /数字 を付けて、ネットワーク部の長さを表します。
192.168.10.25/24
↑
ネットワーク部は24ビット
IPv4アドレスは32ビットなので、ホスト部の長さは次のように考えられます。
ホスト部のビット数
= 32 - プレフィックス長
例えば /22 なら、
32 - 22 = 10
なので、ホスト部は10ビットです。
サブネットマスクとの関係
/22 を2進数のサブネットマスクで表すと、先頭22ビットが1になります。
11111111.11111111.11111100.00000000
10進数では次のようになります。
255.255.252.0
ここで注目するのは第3オクテットです。
252 = 11111100
第3オクテットの下位2ビットはホスト部なので、ネットワークの区切りは第3オクテットで4ずつになります。
0 ~ 3
4 ~ 7
8 ~ 11
12 ~ 15
16 ~ 19
20 ~ 23
...
ブロックサイズで考える
2進数に毎回すべて変換しなくても、サブネットマスクからブロックサイズを求めると判断しやすくなります。
第3オクテットが 252 なら、
256 - 252 = 4
なので、4個ずつが一つのネットワーク範囲になります。
16 ~ 19
20 ~ 23
24 ~ 27
...
例えば、
192.168.18.70/22
の第3オクテットは 18 なので、16 ~ 19 の範囲に入ります。
したがって、
ネットワークアドレス
192.168.16.0
ブロードキャストアドレス
192.168.19.255
となります。
/24から考えると分かりやすい
まず /24 を基準にすると理解しやすくなります。
192.168.10.123/24
/24 では第4オクテットの8ビットがすべてホスト部です。
ネットワークアドレス
192.168.10.0
ブロードキャストアドレス
192.168.10.255
一方、/22 ではホスト部が10ビットあります。
つまり、第4オクテットの8ビットだけでなく、第3オクテットの下位2ビットもホスト部です。
そのため、ブロードキャストアドレスを求めるときに第4オクテットだけを255にしてはいけません。
科目Aでどう出る?
科目Aでは、IPアドレスとプレフィックス長から、ネットワークアドレスやブロードキャストアドレスを選ぶ問題が出ます。
判断手順
次の順番で考えると整理しやすくなります。
1. /数字からネットワーク部の長さを確認
2. 32から引いてホスト部の長さを確認
3. サブネットマスクを求める
4. ブロックサイズを確認
5. 対象IPアドレスが入る範囲を探す
6. 範囲の最初 → ネットワークアドレス
7. 範囲の最後 → ブロードキャストアドレス
/24以外では第3オクテットに注意
特に /17 ~ /23 では、第3オクテットの途中にネットワーク部とホスト部の境界があります。
例えば次のように整理できます。
| CIDR | サブネットマスク | 第3オクテットのブロックサイズ |
|---|---|---|
| /24 | 255.255.255.0 | 1 |
| /23 | 255.255.254.0 | 2 |
| /22 | 255.255.252.0 | 4 |
| /21 | 255.255.248.0 | 8 |
| /20 | 255.255.240.0 | 16 |
試験中は、次の対応を覚えておくと判断が速くなります。
/24 → 1ずつ
/23 → 2ずつ
/22 → 4ずつ
/21 → 8ずつ
/20 → 16ずつ
選択肢を切るポイント
例えば /22 なのに、IPアドレスの第3オクテットをそのまま残して末尾だけ .255 にした選択肢は要注意です。
/22
→ 第3オクテットにもホスト部がある
→ 第4オクテットだけ見てはいけない
また、ネットワークアドレスとブロードキャストアドレスを逆にしないようにします。
ホスト部が全部0
→ ネットワークアドレス
ホスト部が全部1
→ ブロードキャストアドレス
どんな場面で使う?
CIDRやサブネットマスクは、IPネットワークを複数の範囲に分割するときに使います。
例えば、社内ネットワークを部署ごとに分けたり、ルータが宛先IPアドレスから転送先ネットワークを判断したりするときに関係します。
また、ネットワーク設定では、端末のIPアドレスだけでなく、サブネットマスクやデフォルトゲートウェイも合わせて設定します。
基本情報技術者試験では、実際の設定作業よりも、指定されたIPアドレスがどのネットワーク範囲に属するかを判断できることが重要です。
公式の出題範囲やシラバスは、IPA:基本情報技術者試験 から確認できます。
よくある誤解・混同
/22は22個のIPアドレスを使えるという意味
違います。
/22 の22は、ネットワーク部のビット数です。
/22
→ ネットワーク部22ビット
→ ホスト部10ビット
IPアドレスの個数そのものを表しているわけではありません。
ブロードキャストアドレスは末尾を255にすればよい
常にそうとは限りません。
/24 なら第4オクテットだけがホスト部なので、結果として末尾が255になります。
しかし /22 では、第3オクテットの下位2ビットもホスト部です。
/24
→ 第4オクテットだけ変化
/22
→ 第3オクテットの一部も変化
ネットワークアドレスはIPアドレスの末尾を0にすればよい
これも /24 では成り立ちますが、常に正しいわけではありません。
/22 などでは、第3オクテットもネットワーク範囲の先頭に合わせる必要があります。
サブネットマスクとブロードキャストアドレスは同じもの
異なります。
サブネットマスクは、ネットワーク部とホスト部の境界を示すために使います。
ブロードキャストアドレスは、そのネットワーク内の全端末を宛先とするための特別なアドレスです。
まとめ(試験直前用)
/数字は、ネットワーク部のビット数を表す- ネットワークアドレスは、ホスト部を全部0にする
- ブロードキャストアドレスは、ホスト部を全部1にする
/22では第3オクテットにもホスト部があるので、第4オクテットだけを見ない/23 → 2、/22 → 4、/21 → 8のブロックサイズを使うと速く判断できる