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まず結論

  • システムテストとは、完成したシステム全体が、あらかじめ定めた要件を満たしているかを確認するテストです。
  • SG試験では、単に「動作確認をするテスト」と覚えるよりも、計画・環境・承認・記録をどう管理するかが問われやすいです。

システムテストは、プログラム単体の不具合を探すだけのテストではありません。
機能、性能、操作性、安全性、例外処理などを含めて、システムとして使える状態かを確認します。

直感的な説明

システムテストは、家を建てた後の「引き渡し前の総合確認」に近いです。

部屋ごとに照明がつくか、水が出るかを確認するだけでなく、

  • 住む人が実際に使いやすいか
  • 図面どおりに作られているか
  • 安全に使えるか
  • 長時間使っても問題が起きにくいか

まで確認します。

システムも同じです。
部品ごとのテストが終わっていても、全体としてつながったときに問題が出ることがあります。

そのためシステムテストでは、利用者が求めた要件を、システム全体で満たしているかを見ることが大切です。

SG試験では、選択肢に「開発者が作ったプログラムを少し動かして確認する」といった説明が出たら注意です。
システムテストは、もっと広く、計画に基づいて行う総合的な確認です。

定義・仕組み

システムテストでは、システム要件定義で決めた内容をもとに、テストケースやテストデータを作成します。

確認する内容には、次のようなものがあります。

観点 確認すること
機能 必要な機能が正しく動くか
性能 応答時間や処理能力が要件を満たすか
操作性 利用者が迷わず使えるか
信頼性 障害が起きにくいか、復旧できるか
安全性 不正利用や情報漏えいにつながる問題がないか
例外処理 エラーや想定外の入力に適切に対応できるか

システムテストの管理では、次の点が重要です。

  1. テスト計画を作成し、責任者が承認する
  2. 要件を漏れなく確認できるように、テストケースを作成する
  3. テストデータとテスト作業は、計画に基づいて準備・実施する
  4. 本番環境とは分けたテスト環境で実施する
  5. 開発担当者だけでなく、必要に応じて利用者側や運用・保守の関係者も確認に参加する
  6. 適切なテスト手法と判定基準を使う
  7. 結果を責任者が確認し、承認する
  8. テスト経過と結果を記録し、保管する

ここで大切なのは、誰かが感覚で確認するのではなく、計画・基準・記録に基づいて確認するという点です。

情報セキュリティマネジメント試験の出題範囲では、プロジェクトマネジメントやシステム企画・運用の観点も扱われます。公式の出題内容は、IPAの情報セキュリティマネジメント試験 出題範囲で確認できます。

どんな場面で使う?

システムテストは、開発したシステムを本番利用する前に行います。

たとえば、次のような場面です。

  • 新しい業務システムを導入する前
  • 既存システムを大きく改修した後
  • 複数のサブシステムを連携させた後
  • セキュリティ要件や性能要件を確認したいとき
  • 本番稼働前に、利用者側の要件と合っているか確認したいとき

SG試験では、「テストを誰が承認するか」「どの環境で実施するか」「結果をどう扱うか」が問われることがあります。

選択肢では、次のような表現に注意します。

  • 利用者側の責任者だけが事前に承認する
    → 利用者側のレビューは重要ですが、最終的な承認はプロジェクトの責任者や開発責任者など、定められた責任者が行います。

  • 本番環境で直接テストする
    → 本番データの破損や業務停止につながるため、原則として本番環境とは分離した環境で実施します。

  • 開発者だけで完結する
    → 開発側の確認は必要ですが、利用者側、運用、保守の視点も重要です。

  • 記録を残さず、問題がなければ完了とする
    → テスト結果は、後から確認できるように記録・保管します。

よくある誤解・混同

システムテストと単体テストの違い

単体テストは、プログラムや部品が個別に正しく動くかを確認します。
一方、システムテストは、システム全体として要件を満たすかを確認します。

選択肢で「個々のプログラムの内部処理を確認する」とあれば、システムテストではなく単体テスト寄りです。

システムテストと結合テストの違い

結合テストは、複数のプログラムやサブシステムをつなげたときに正しく動くかを確認します。
システムテストは、その先にある、利用者の要件を満たしているかの総合確認です。

「サブシステム間のインタフェース確認」が中心なら結合テスト、
「要件全体を満たすか」が中心ならシステムテスト、と切り分けます。

システムテストと受入テストの違い

受入テストは、利用者側が、納品されたシステムを受け入れてよいか確認するテストです。
システムテストは、開発側を中心に、システム全体が要件を満たすかを確認する工程です。

SG試験では、ここを混同させてくることがあります。

  • 開発側が、要件を満たすか総合確認する → システムテスト
  • 利用者側が、受け入れてよいか判断する → 受入テスト

「テスト計画は利用者だけが承認する」は注意

利用者側のレビューや合意は重要です。
しかし、システムテストの計画や結果の承認は、通常、プロジェクトの定められた責任者が行います。

「利用者側だけ」「開発者だけ」「責任者の承認が不要」といった表現は、管理策として弱いので注意します。

まとめ(試験直前用)

  • システムテストは、システム全体が要件を満たすかを確認する総合テストです。
  • 単体テストは部品、結合テストは接続、システムテストは全体要件で切り分けます。
  • 本番環境とは分けた環境で、計画・基準・記録に基づいて実施します。
  • 利用者側の確認は重要ですが、承認は定められた責任者が行います。
  • SG試験では、「誰が確認するか」「どの環境で行うか」「結果を記録するか」を判断基準にします。

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