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最終更新日:2026年6月24日

SQL Slammerとは?SQL Serverの脆弱性を悪用するワーム【SG試験】

まず結論

SQL Slammerは、Microsoft SQL Serverなどの脆弱性を悪用して感染を広げ、大量の通信でネットワークに影響を与えるワーム型マルウェアです。

SG試験では、ファイルを暗号化して金銭を要求するWanna Cryptorや、メールで拡散するBagleワームとは違い、「SQL Server」「脆弱性」「大量通信」「ネットワーク負荷」を手掛かりに判断します。

このページで切り分けること(先にここだけ)

このページは、SQL Slammerを中心に整理します。

  • SQL Slammer:SQL Serverの脆弱性を悪用し、大量通信でネットワークに影響を与える
  • Wanna Cryptor:SMBv1の脆弱性、ファイル暗号化、金銭要求が中心
  • Bagleワーム / VBS.LoveLetter:メールや添付ファイルによる拡散が中心

迷ったら、「SQL Serverと大量通信の話か」 を見ます。

直感的な説明

SQL Slammerは、脆弱性が残っているサーバを見つけると、次々に別の相手へ通信を送って広がるワームです。

イメージとしては、社内ネットワーク上で、感染した機器が休むことなく大量の呼び出しを投げ続ける状態です。

その結果、業務システムのデータそのものを暗号化しなくても、ネットワークが混雑し、通信が遅くなったり、機器が過負荷になったりします。

SG試験では、SQL Slammerを「情報を盗むマルウェア」や「身代金を要求するマルウェア」として覚えるのではなく、脆弱性を悪用して高速に広がり、ネットワークへ大きな負荷をかけるワームとして考えます。

定義・仕組み

SQL Slammerは、SQL Server関連の脆弱性を悪用して感染を広げたワームです。

基本の流れは、次のように整理できます。

  1. 脆弱性が残っているSQL Serverや関連環境を狙う
  2. 感染すると、別の感染先を探して大量の通信を送る
  3. 短時間で感染を広げる
  4. 大量のパケットにより、ネットワーク機器や回線に負荷をかける

ここで大事なのは、感染拡大とネットワーク負荷が中心という点です。

JPCERT/CCの解説でも、SlammerワームはMicrosoft SQL Server 2000の既知の脆弱性を使って感染を広め、CPUやネットワーク帯域の限界まで大量のパケットを送出したと説明されています。詳しく確認したい場合は、JPCERT/CCのインターネットセキュリティの歴史 第16回「Slammer ワーム」が参考になります。

SG試験では、SQL Serverの細かい設定や脆弱性番号を暗記するよりも、次の判断が重要です。

  • 既知の脆弱性に修正プログラムを適用していたか
  • 外部から不要な通信を受け付けていないか
  • ネットワーク負荷や大量通信を検知できるか
  • 感染端末やサーバを早く隔離できるか

どんな場面で使う?

SQL Slammerの知識は、ワームの感染拡大やネットワーク障害の問題で使います。

特に、次のような場面で出題されやすいです。

  • SQL Serverなどのサーバ製品の脆弱性が残っていた
  • 感染後、短時間で大量の通信が発生した
  • ネットワーク帯域や機器に負荷がかかった
  • 社内システムへの通信が遅くなった
  • パッチ適用や不要ポートの遮断が対策になる

実務では、SQL Slammerのようなワームに対して、利用者教育だけでは不十分です。

サーバやミドルウェアの脆弱性対策、不要な通信の遮断、ネットワーク監視、インシデント時の隔離手順が重要になります。

よくある誤解・混同

SQL Slammerは、ほかのマルウェア名と混同しやすいです。

用語 判断ポイント
SQL Slammer SQL Serverの脆弱性を悪用し、大量通信でネットワークに影響を与える
Wanna Cryptor SMBv1の脆弱性を悪用し、ファイルを暗号化して金銭を要求する
Bagleワーム 電子メールやファイル共有を使って感染を広げ、メールアドレスを収集する
VBS.LoveLetter VBScriptの添付ファイルを実行させ、メールで拡散する

SG試験では、次のように切り分けます。

SQL Slammerと判断する材料

  • SQL Server
  • サーバ製品の脆弱性
  • 大量通信
  • ネットワーク負荷
  • 高速な感染拡大

SQL Slammerではないと判断する材料

  • ファイル暗号化と金銭要求が中心なら、Wanna Cryptorを疑う
  • メールアドレス収集やメール拡散が中心なら、Bagleワームを疑う
  • VBScriptの添付ファイルが中心なら、VBS.LoveLetterを疑う

選択肢では「感染を広げる」とだけ書かれていると、どのワームにも見えてしまいます。
そのため、SQL Slammerは「SQL Server」と「大量通信」をセットで見るのが判断基準です。

確認問題(SG試験対策)

特定のデータベースサーバ製品の弱点を突く短いパケットが大量に送られ、ネットワーク帯域が急激に圧迫された。この特徴に最も近いマルウェアはどれか。

  • ア. SQL Slammer
  • イ. アドウェア
  • ウ. キーロガー
  • エ. RLOを悪用した偽装ファイル
▶ クリックして答えと解説を見る(ここを開く)

正解:ア

解説

  • ア:適切。SQL Serverを狙うワームで、大量通信によるネットワーク影響が判断材料です。
  • イ:不適切。アドウェアは広告表示が中心です。
  • ウ:不適切。キーロガーは入力内容を記録する仕組みです。
  • エ:不適切。RLOはファイル名の見え方を偽装する手口です。

👉 判断ポイント

データベースサーバ製品と急激な大量通信が出たら、SQL Slammerを疑います。

まとめ(試験直前用)

SQL Slammerは、SQL Serverなどの脆弱性を悪用して感染を広げるワームです。

特徴は、短時間で感染を広げ、大量通信によってネットワークに負荷をかける点です。

ファイル暗号化と金銭要求ならWanna Cryptor、メール拡散ならBagleワームやVBS.LoveLetter、SQL Serverと大量通信ならSQL Slammerと切り分けます。

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