Skip to the content.

最終更新日:2026年5月8日

まず結論

  • SLA(Service Level Agreement)とは、サービス提供者と利用者の間で、サービス内容や品質水準を合意して文書化したものです。
  • SG試験では、委託先との約束をあいまいにせず、サービス品質を管理するための基準として問われることがあります。
  • 選択肢では、「サービス提供者と利用者」「品質水準」「合意」「稼働率」「応答時間」などが出てきたら、SLAを疑います。

直感的な説明

SLAは、外部サービスを利用するときの「どのレベルでサービスを提供するか」という約束です。

たとえば、システム運用を外部ベンダに委託する場合、ただ「ちゃんと運用してください」だけでは不十分です。

人によって「ちゃんと」の意味が違うからです。

そこで、次のような内容を具体的に決めておきます。

  • サービスを利用できる時間
  • 障害時の受付時間
  • 障害発生時の初動対応時間
  • システムの稼働率
  • 問い合わせへの回答時間
  • バックアップの頻度
  • 報告の方法やタイミング

このように、サービス品質を具体的に合意しておくことで、利用者側と提供者側の認識違いを減らせます。

SG試験では、SLAを「契約そのもの」とだけ覚えるよりも、サービス品質を測るための約束と理解すると判断しやすくなります。

定義・仕組み

SLAは、日本語ではサービスレベル合意書と呼ばれます。

かみ砕くと、次のような文書です。

サービス提供者と利用者が、サービスの内容・品質・対応範囲を合意した文書

SLAで決める内容の例は、次のとおりです。

項目 内容の例
サービス内容 何を提供するか
サービス時間 平日9時〜18時、24時間365日など
稼働率 月間99.9%以上など
応答時間 問い合わせから1時間以内に一次回答など
復旧目標 障害発生から何時間以内に復旧を目指すか
報告方法 月次報告、障害報告書など
役割分担 利用者側と提供者側の責任範囲

IPAのITサービスマネージャ試験シラバスでも、サービスレベル管理の知識として、サービスレベル合意書(SLA)やサービスレベル目標が示されています。参考:IPA ITサービスマネージャ試験 シラバス

SLAで大切なのは、あいまいな期待を、確認できる基準にすることです。

たとえば、「すぐ対応する」ではなく、「障害連絡から30分以内に一次回答する」と決めると、守れているかどうかを確認しやすくなります。

ただし、SLAを作れば終わりではありません。

合意した内容が守られているかを測定し、必要に応じて改善することも重要です。

どんな場面で使う?

SLAは、ITサービスや外部委託の品質を明確にしたい場面で使います。

たとえば、次のような場面です。

  • システム運用を外部ベンダに委託する
  • クラウドサービスを利用する
  • ヘルプデスク業務を外部委託する
  • データセンターを利用する
  • 保守サービスを契約する
  • ネットワークサービスを利用する

これらの場面では、サービスが止まったり、対応が遅れたりすると、業務に影響が出ます。

そのため、事前にサービス品質を合意しておくことが重要です。

SG試験では、次のような判断が大切です。

  • サービス品質を文書で合意するのがSLA
  • 合意した品質を測定・改善する活動はSLM
  • 外部委託では、SLAだけでなく委託先管理も必要
  • 品質水準は、業務の重要度に応じて決める
  • すべてを高い水準にすると、コストが上がることもある

選択肢では、「サービス提供者と利用者が合意した品質水準」という表現があれば、SLAを選びやすくなります。

一方で、「品質を継続的に管理・改善する活動」と書かれている場合は、SLAではなくSLMを考えます。

よくある誤解・混同

SLAは、SLMや委託先管理と混同しやすいです。

用語 何を表すか 判断ポイント
SLA サービス品質の合意文書 約束・合意書
SLM サービス品質を管理・改善する活動 測定・監視・改善
委託先管理 外部委託に伴うリスクを管理すること 契約・監督・確認
契約書 取引条件全体を定める文書 金額・期間・責任範囲なども含む

SLAとSLMの違い

SLAは、サービス品質について合意した文書です。

SLMは、SLAで合意した品質を守れているかを管理し、改善する活動です。

つまり、SLAは「約束」、SLMは「約束を守るための管理」と考えると分かりやすいです。

SLAと委託先管理の違い

SLAは、委託先やサービス提供者との間で、サービス品質を決める文書です。

委託先管理は、委託先のセキュリティ対策、再委託、事故時の報告、契約終了時のデータ削除なども含めて管理する考え方です。

SLAは委託先管理の一部として使われることがありますが、委託先管理そのものではありません。

SLAと契約書の違い

契約書は、金額、契約期間、責任範囲、支払条件など、取引全体の条件を定めます。

SLAは、その中でも特にサービスの品質水準に注目した合意です。

SG試験では、SLA=サービス品質の合意SLM=サービス品質の管理・改善と切り分けると、選択肢を切りやすくなります。

まとめ(試験直前用)

  • SLAは、サービス提供者と利用者がサービス品質を合意した文書
  • 「稼働率」「応答時間」「サービス提供時間」「復旧目標」が出たらSLAを疑う。
  • SLAは「約束」、SLMは「約束を守るための管理・改善」。
  • 外部委託では、SLAだけでなく委託先管理も必要。
  • SG試験では、合意文書なのか、管理活動なのかで切り分ける。

確認問題

SLAの説明として、最も適切なものはどれか。

ア. サービス提供者と利用者の間で、サービス内容や品質水準を合意した文書
イ. SLAで定めた品質水準を監視し、改善を進める活動
ウ. 委託先の情報セキュリティ対策や再委託の状況を確認する管理活動
エ. 災害発生時に重要業務を継続するための計画

回答と解説を表示 正解は **ア** です。 SLAは、サービス提供者と利用者の間で、サービス内容や品質水準を合意した文書です。稼働率、応答時間、サービス提供時間、復旧目標などを定めることがあります。 イはSLM、ウは委託先管理、エはBCPの説明です。 SG試験では、**SLAは合意文書、SLMは管理・改善活動**と切り分けることが重要です。

© 2024-2026 stemtazoo. All rights reserved.