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最終更新日:2026年5月8日

まず結論

シャドーITとは、情報システム部門や管理部門が把握していない状態で、利用部門や従業員がIT機器・アプリ・クラウドサービスを業務に使っている状態です。

SG試験では、シャドーITは「便利だから使ってよいもの」ではなく、会社が把握できない情報資産や外部サービス利用が生まれるリスクとして問われることが多いです。

選択肢では、次のような表現に注意します。

  • 「業務効率が上がるなら、利用部門が自由にクラウドサービスを使ってよい」
  • 「無料サービスなので、情報セキュリティ上の確認は不要である」
  • 「会社が契約していないサービスなら、管理対象に含めなくてよい」

このような内容は、シャドーIT対策としては不適切です。

シャドーITは、禁止するだけでなく、利用状況を把握し、ルールに沿って安全に管理することが大切です。

直感的な説明

シャドーITは、会社の外で勝手に作られた「見えない道具箱」のようなものです。

たとえば、ある部署が作業を早くするために、会社に申請せずに次のようなサービスを使い始めたとします。

  • 無料のファイル共有サービス
  • 個人用のチャットツール
  • 外部のオンラインストレージ
  • 個人アカウントのWebメール
  • 生成AIサービス

現場から見ると、便利で仕事が早くなるかもしれません。

しかし、会社から見ると、次のことが分からなくなります。

  • どこに業務データが保存されているか
  • 誰がアクセスできるか
  • 退職者がまだ見られる状態になっていないか
  • サービスの安全性は確認されているか
  • 情報漏えい時にログを確認できるか

つまり、シャドーITの問題は、ITを使うこと自体ではありません。

問題は、会社が把握できない場所で、業務情報が扱われることです。

定義・仕組み

シャドーITは、組織が正式に承認・管理していないIT機器、ソフトウェア、クラウドサービスなどを、業務目的で利用している状態を指します。

特にクラウドサービスが普及すると、利用部門が簡単に外部サービスを使えるため、シャドーITが発生しやすくなります。

IPAの「情報セキュリティ10大脅威 2025」でも、組織の悩みとしてIoT機器がシャドーIT化する問題が取り上げられており、管理外の機器やサービスがリスクになり得ることが分かります。
参考: IPA|情報セキュリティ10大脅威 2025

シャドーITで問題になりやすいポイントは、次のとおりです。

観点 リスク
情報資産管理 業務データの保存場所を把握できない
アクセス管理 誰が利用できるか管理できない
契約・規約 サービスの利用条件を確認しないまま使う
ログ管理 事故発生時に調査できない可能性がある
退職・異動対応 アカウント削除や権限変更が漏れる
委託先管理 外部サービス事業者を確認せずに利用する

SG試験では、シャドーITを「社員の不正利用」とだけ考えないことが大切です。

悪意がなくても、便利さを優先して無断利用すると、会社から見えない情報セキュリティリスクになります。

どんな場面で使う?

シャドーITは、現場の業務効率化と情報セキュリティ管理の間で起こりやすいテーマです。

代表的な場面は次のとおりです。

  • 利用部門が無料のクラウドストレージを使う
  • 個人用アカウントで業務ファイルを共有する
  • 会社の承認を受けずにチャットツールを使う
  • 部署単位でSaaSを契約する
  • IoT機器や無線機器を勝手にネットワークへ接続する
  • 生成AIサービスへ業務情報を入力する

このような場面では、単に「禁止」とするだけでは、現場が不便になり、別の抜け道が生まれる可能性もあります。

そのため、シャドーIT対策では、次のような取り組みが重要です。

  • 利用しているクラウドサービスを把握する
  • 利用申請や承認のルールを作る
  • 利用してよいサービスと禁止するサービスを明確にする
  • 業務データを保存してよい場所を決める
  • アカウントやアクセス権限を管理する
  • 利用者へ教育を行う
  • CASBなどでクラウド利用状況を可視化する

SG試験では、シャドーITは情報資産管理・アクセス管理・教育の問題として整理すると判断しやすくなります。

よくある誤解・混同

誤解1:シャドーITは必ず悪意のある行為である

これは誤りです。

シャドーITは、悪意ではなく、業務を早く進めたいという理由で発生することも多いです。

ただし、悪意がなくても、会社が把握していないサービスで機密情報や個人情報を扱えば、情報漏えいリスクになります。

SG試験では、悪意の有無ではなく、管理されているかどうかで判断します。

誤解2:無料サービスならリスクは小さい

これも誤りです。

無料サービスでも、業務情報を保存・共有すれば、情報漏えい、規約違反、アカウント乗っ取り、退職者アクセスなどのリスクがあります。

選択肢で「無料サービスなので確認不要」と書かれていたら注意します。

誤解3:シャドーITとCASBは同じ意味である

シャドーITとCASBは同じ意味ではありません。

シャドーITは、管理部門が把握していないIT利用の状態です。

CASBは、クラウド利用を可視化・制御するための仕組みです。

用語 見るポイント
シャドーIT 管理されていないIT機器・アプリ・クラウド利用
CASB クラウド利用を可視化・制御する仕組み
SSPM SaaSの設定や権限を確認する仕組み
委託先管理 外部サービスや委託先を継続的に管理すること

SG試験では、次のように切り分けます。

  • 管理部門が把握していないIT利用なら、シャドーIT
  • クラウド利用を見える化・制御する仕組みなら、CASB
  • SaaSの設定や権限を確認する仕組みなら、SSPM
  • 外部事業者や委託先を管理する考え方なら、委託先管理

まとめ(試験直前用)

シャドーITは、管理部門が把握していないIT機器・アプリ・クラウドサービスを業務で使う状態です。

試験直前は、次の判断基準を押さえておきます。

  • シャドーITは、会社が把握できないIT利用のリスク
  • 悪意がなくても、管理外で業務情報を扱えば危険
  • 情報資産管理、アクセス管理、ログ管理、教育が重要
  • CASBは、シャドーITを含むクラウド利用の可視化・制御に使える
  • 禁止だけでなく、利用ルールと承認プロセスを整えることが大切

選択肢では、「便利だから自由に使ってよい」「会社が契約していないので管理不要」という表現に注意します。

シャドーITは、クラウド利用を否定する話ではなく、見えないIT利用を見える化し、安全に管理するためのテーマです。

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