最終更新日:2026年7月2日
sg sg-management project_management
まず結論
PERT(Program Evaluation and Review Technique)は、プロジェクトの作業順序や所要時間を整理し、日程計画を作成するための技法です。
SG試験では、次のように判断します。
- 「プロジェクトの日程計画」→ PERT
- 「作業の前後関係を矢印で表す」→ アローダイアグラム / PERT図
- 「最も長い経路で全体期間を決める」→ クリティカルパス
「分析」という言葉が選択肢にあっても、回帰分析や時系列分析は統計的な分析手法であり、プロジェクトの日程計画そのものを作る技法ではありません。
直感的な説明
PERTは、プロジェクト作業を「どの作業が先で、どの作業が後か」という順序で並べ、全体としてどれくらいの日数がかかるかを見積もるための考え方です。
たとえば、システム導入プロジェクトでは、次のような作業があります。
- 要件を整理する
- 設計する
- 開発する
- テストする
- 本番移行する
これらは自由な順番で行えるわけではありません。
「設計が終わらないと開発できない」「テストが終わらないと本番移行できない」のような前後関係があります。
PERTでは、この前後関係を図にして、日程の見通しを立てます。
定義・仕組み
PERTでは、作業、順序、所要時間を整理します。
| 見るもの | 意味 |
|---|---|
| 作業 | プロジェクトで実施する活動 |
| 前後関係 | どの作業が終わると次の作業に進めるか |
| 所要時間 | 各作業にかかる時間 |
| 経路 | 開始から終了までの作業のつながり |
| クリティカルパス | 全体の所要期間を決める最長経路 |
PERT図は、アローダイアグラムと呼ばれることもあります。
SG試験では、PERTそのものの細かい計算よりも、日程計画・作業順序・所要時間を扱う技法だと判断できることが重要です。
SG試験で選択肢を切る判断軸
プロジェクトの日程計画を作る技法を問われたら、次のように切り分けます。
| 選択肢 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| PERT | 正解候補 | 作業順序と所要時間を整理して日程計画を立てる |
| 回帰分析 | 誤答候補 | 変数間の関係を分析・予測する統計手法 |
| 時系列分析 | 誤答候補 | 時間順に並んだデータの傾向を分析する手法 |
| 線形計画法 | 誤答候補 | 制約条件の下で目的関数を最適化する手法 |
「計画」という言葉だけで線形計画法を選ばないように注意します。
線形計画法は、日程表を作る技法ではなく、資源配分や利益最大化などの最適化に使う考え方です。
よくある誤解・混同
誤解1:PERTとアローダイアグラムはまったく別物
PERTでは、作業の順序や所要時間を図で表すために、アローダイアグラムを使います。
SG試験では、選択肢で「PERT図」「アローダイアグラム」と表現が分かれていても、どちらもプロジェクトの日程・作業順序の話として考えます。
誤解2:回帰分析も予測に使うので日程計画の技法である
回帰分析は、売上と広告費の関係のように、データ間の関係を使って値を予測する手法です。
プロジェクト作業の前後関係を図にして日程を作る技法ではありません。
誤解3:時系列分析は時間を扱うので日程計画に使う
時系列分析は、月別売上やアクセス数のように、時間順のデータの傾向を分析する手法です。
「時間」という言葉に引っ張られず、プロジェクト作業の順序を扱っているかで判断します。
確認問題(SG試験対策)
複数作業の前後関係と所要時間を整理し、完了までの見通しを立てる技法として最も適切なものはどれか。
- ア. 時系列分析
- イ. 線形計画法
- ウ. PERT
- エ. 回帰分析
▶ クリックして答えと解説を見る(ここを開く)
正解:ウ
解説
- ア:誤りです。時系列分析は、時間順に並んだデータの傾向を見る統計手法です。
- イ:誤りです。線形計画法は、制約条件の下で最適な解を求める手法です。
- ウ:正しいです。PERTは、作業順序と所要時間を整理して日程を見積もる技法です。
- エ:誤りです。回帰分析は、変数間の関係を分析する統計手法です。
👉 判断ポイント
「プロジェクトの日程計画」「作業順序」「PERT図」「アローダイアグラム」が出たら、PERTを優先して考えます。
まとめ(試験直前用)
- PERTは、プロジェクトの日程計画を作るための技法です。
- 作業順序や所要時間を整理し、PERT図・アローダイアグラムで表します。
- クリティカルパスは、PERT図の中で全体期間を決める最長経路です。
- 回帰分析・時系列分析・線形計画法は、日程計画そのものを作る技法ではありません。