最終更新日:2026年6月24日
sg sg-technology system_architecture availability
まず結論
デュプレックスシステムとは、2台のコンピュータを用意し、通常時は一方を稼働させ、もう一方を待機状態にしておくシステム構成です。
SG試験では、次の表現が出たらデュプレックスシステムを考えます。
- 一方が正常に動作している間、他方は待機する
- 主系と待機系で構成する
- 障害時に待機系へ切り替える
- 可用性を高めるための冗長構成
ポイントは、通常時に2台が同時に同じ処理をしているわけではないことです。
直感的な説明
デュプレックスシステムは、予備機付きの運用に近い考え方です。
通常時は主系のコンピュータが業務を処理します。
待機系のコンピュータは、主系に障害が起きたときに引き継げるよう準備しておきます。
つまり、目的は「処理能力を2倍にすること」ではなく、障害が起きても業務を止めにくくすることです。
定義・仕組み
デュプレックスシステムでは、主系と待機系を用意します。
| 状態 | 役割 |
|---|---|
| 主系 | 通常時に業務処理を行う |
| 待機系 | 主系に障害が起きたときに処理を引き継ぐ |
待機系には、すぐに切り替えられるようにしておく方式と、切替え時に起動や準備を行う方式があります。
SG試験では、細かい切替方式よりも、一方が稼働し、他方が待機している構成だと押さえることが大切です。
SG試験で選択肢を切る判断軸
似た用語は、通常時の動き方で切り分けます。
| 用語 | 通常時の動き | 判断ポイント |
|---|---|---|
| デュプレックスシステム | 一方が稼働し、他方が待機する | 待機状態がキーワード |
| デュアルシステム | 2台が同じ処理を行い、結果を照合する | 高信頼化のために同時処理する |
| ロードシェアシステム | 複数台で処理負荷を分担する | 負荷分散がキーワード |
| マルチプロセッシングシステム | 複数のプロセッサで処理する | CPU・プロセッサの並列処理がキーワード |
「一方が正常に機能しているとき、他方が待機状態」とあれば、デュプレックスシステムです。
よくある誤解・混同
誤解1:デュプレックスシステムとデュアルシステムは同じ
名前は似ていますが、試験では明確に区別します。
デュプレックスシステムは、主系が稼働し、待機系が控える構成です。
デュアルシステムは、2台が同じ処理を行い、結果を照合する構成です。
誤解2:待機系があるのでロードシェアである
ロードシェアは、複数台で処理を分担して負荷を分散します。
デュプレックスシステムでは、通常時は片方が待機しているため、負荷分散とは目的が違います。
誤解3:複数台ならマルチプロセッシングである
マルチプロセッシングは、複数のプロセッサを使って処理する仕組みです。
デュプレックスシステムは、障害時の切替えを意識したシステム構成です。
確認問題(SG試験対策)
障害時に予備機へ切り替えられるよう、通常時は主系だけで処理し、もう一方を待機させる構成はどれか。
- ア. ロードシェアシステム
- イ. マルチプロセッシングシステム
- ウ. デュプレックスシステム
- エ. デュアルシステム
▶ クリックして答えと解説を見る(ここを開く)
正解:ウ
解説
- ア:誤りです。ロードシェアシステムは、複数台で負荷を分担する構成です。
- イ:誤りです。マルチプロセッシングシステムは、複数のプロセッサで処理する仕組みです。
- ウ:正しいです。デュプレックスシステムは、通常時は一方が処理し、もう一方が待機する構成です。
- エ:誤りです。デュアルシステムは、2台で同じ処理を行い、結果を照合する構成です。
👉 判断ポイント
「待機状態」「主系・待機系」「障害時に切り替える」が出たら、デュプレックスシステムを選びます。
まとめ(試験直前用)
- デュプレックスシステムは、一方が稼働し、他方が待機する構成です。
- 目的は、障害時に待機系へ切り替えて可用性を高めることです。
- デュアルシステムは、2台が同じ処理をして結果を照合します。
- ロードシェアは負荷分散、マルチプロセッシングは複数プロセッサの処理です。