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まず結論
- クリティカルパスとは、プロジェクトの開始から終了までの経路のうち、合計所要日数が最も長い経路です。
- SG試験では、クリティカルパスを「最短経路」と誤解しないことが重要です。
- 選択肢では、アローダイアグラム、PERT図、余裕時間、全作業日数の合計と混同させてくることがあります。
クリティカルパスは、プロジェクト全体の完了時期を決める重要な経路です。
この経路上の作業が遅れると、基本的にプロジェクト全体の完了も遅れます。
逆に、クリティカルパス上ではない作業には、少し遅れても全体の完了に影響しない余裕がある場合があります。
SG試験では、図を見たときに、どの経路が全体期間を決めているかを読み取ることが大切です。
直感的な説明
クリティカルパスは、プロジェクトの 一番時間がかかる道すじ です。
たとえば、旅行の集合を考えてみます。
複数の人が別々の場所から集合場所に向かうとします。
- Aさんは30分で着く
- Bさんは45分で着く
- Cさんは60分で着く
全員そろってから出発する場合、出発できるのはCさんが到着する60分後です。
このとき、全体の開始時刻を決めているのは、一番時間がかかるCさんの経路です。
プロジェクトでも同じです。
複数の作業経路がある場合、全体の完了日は、一番長い経路によって決まります。
この一番長い経路が、クリティカルパスです。
つまり、クリティカルパスは、ここが遅れると全体が遅れる重要な経路と考えると分かりやすいです。
定義・仕組み
クリティカルパスは、アローダイアグラムやPERT図で、開始点から終了点までの複数の経路のうち、合計所要日数が最も長い経路です。
プロジェクトマネジメントでは、スケジュール上の重要な作業を把握するために使います。
SG試験向けには、次の流れで考えると理解しやすいです。
| 流れ | 内容 |
|---|---|
| 作業の順序を確認する | どの作業が先で、どの作業が後かを見る |
| 経路を洗い出す | 開始から終了までの作業の流れを確認する |
| 各経路の日数を足す | 経路ごとに所要日数を合計する |
| 最も長い経路を見つける | 合計日数が最大の経路を探す |
| 全体期間を判断する | 最長経路の日数がプロジェクト全体の期間になる |
ここで大切なのは、すべての作業日数を足すわけではないことです。
同時に進められる作業があるため、全作業の合計がプロジェクト全体の日数になるとは限りません。
たとえば、次のような経路があるとします。
| 経路 | 合計所要日数 |
|---|---|
| A → B → D | 10日 |
| A → C → D | 14日 |
| A → E → D | 8日 |
この場合、クリティカルパスは A → C → D です。
合計所要日数が最も長い14日が、プロジェクト全体の期間を決めます。
どんな場面で使う?
クリティカルパスは、プロジェクトのスケジュール管理で使います。
たとえば、次のような場面です。
- プロジェクト全体の所要期間を求める
- 遅れると全体に影響する作業を見つける
- 納期短縮のために重点的に見直す作業を考える
- 作業の余裕時間を確認する
- アローダイアグラムから重要な経路を読み取る
SG試験では、情報セキュリティ対策の導入プロジェクトでも、スケジュール管理の考え方として関係します。
たとえば、多要素認証を導入する場合、次のような作業があります。
| 作業 | 内容 |
|---|---|
| 要件確認 | 対象システムや利用者を確認する |
| 設定作業 | 認証方式を設定する |
| テスト | 正しく認証できるか確認する |
| 利用者教育 | 操作方法を説明する |
| 本番導入 | 実運用を開始する |
もし「設定作業 → テスト → 本番導入」の経路が一番長い場合、その経路が遅れると全体の導入日も遅れる可能性があります。
このように、クリティカルパスを把握すると、どの作業を重点的に管理すべきかが分かります。
よくある誤解・混同
誤解1:クリティカルパスは最短経路である
これは最も注意したい誤解です。
クリティカルパスは、最短経路ではありません。
開始から終了までの経路のうち、合計所要日数が最も長い経路です。
SG試験で「最短経路」と書かれていたら、ひっかけの可能性が高いです。
誤解2:作業日数をすべて足せばよいと考える
プロジェクトでは、同時に進められる作業があります。
そのため、全作業の日数を単純に足しても、プロジェクト全体の所要日数にはなりません。
クリティカルパスを求めるときは、開始から終了までの経路ごとの合計日数を比べます。
誤解3:アローダイアグラムと同じものだと考える
アローダイアグラムは、作業順序や所要日数を矢印で表す図です。
クリティカルパスは、その図の中で、全体期間を決める最長経路です。
つまり、
- 図全体 → アローダイアグラム
- 図の中の最長経路 → クリティカルパス
と切り分けます。
誤解4:クリティカルパス上の作業は少し遅れても問題ない
クリティカルパス上の作業は、全体期間を決める作業です。
そのため、原則として余裕時間がありません。
この経路上の作業が遅れると、プロジェクト全体の完了も遅れる可能性があります。
SG試験では、遅れると全体に影響する経路として判断します。
誤解5:クリティカルパス以外の作業は管理しなくてよい
クリティカルパス以外の作業にも管理は必要です。
ただし、クリティカルパス以外の作業には、一定の余裕時間がある場合があります。
余裕を超えて遅れると、クリティカルパスが変わったり、全体の完了に影響したりすることがあります。
そのため、クリティカルパス以外を放置してよいわけではありません。
誤解6:納期短縮にはどの作業を短縮しても同じである
納期を短縮したい場合、どの作業を短縮しても同じ効果が出るわけではありません。
プロジェクト全体の期間を短くしたいなら、基本的にはクリティカルパス上の作業を短縮する必要があります。
クリティカルパスではない作業を短縮しても、全体期間が変わらないことがあります。
SG試験では、全体期間に影響する作業かどうかを見ることが大切です。
まとめ(試験直前用)
- クリティカルパスは、開始から終了までの経路のうち、合計所要日数が最も長い経路です。
- 最短経路ではなく、プロジェクト全体の期間を決める最長経路です。
- クリティカルパス上の作業が遅れると、全体の完了も遅れる可能性があります。
- 全作業の日数を単純に足すのではなく、経路ごとの合計日数を比べます。
- SG試験では、どの経路が全体期間を決めているかを読み取ることが重要です。
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