最終更新日:2026年6月30日
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まず結論
グラフの選び方では、何を一つの図で見せたいのかを先に決めます。
SG試験では、図を描けるかよりも、問題文の「期間ごとの合計と内訳」「複数指標のバランス」「2軸での分類」などの表現から、適切なグラフを選べるかが問われます。
特に、次の切り分けが重要です。
| 図表 | 何を表すのに向くか |
|---|---|
| 積上げ棒グラフ | 合計と内訳を同時に見る |
| 二重円グラフ | 2時点や2分類の構成比を円の内外で比べる |
| ポートフォリオ図 | 2つの指標で対象を分類する |
| レーダーチャート | 複数指標のバランスを見る |
直感的な説明
グラフは、数字を分かりやすく見せるための道具です。
たとえば、月別の問い合わせ対応状況について、受付チャネルや対応区分ごとの内訳があり、同時に各月の合計件数も見たいとします。
この場合、月ごとの棒を作り、その中を区分別に積み上げれば、期間ごとの合計値の変化とカテゴリ別の内訳を一つの図で確認できます。
このような場面では、積上げ棒グラフが適しています。
定義・仕組み
積上げ棒グラフ
積上げ棒グラフは、棒グラフの一種です。 同じ分類の中で複数の項目を縦または横に積み上げ、全体の合計と内訳を同時に表します。
| 見る場所 | 分かること |
|---|---|
| 棒全体の長さ | 合計値 |
| 棒の中の色分け | 項目ごとの内訳 |
| 横方向の並び | 期間ごと、部門ごとなどの推移や比較 |
SG試験では、「カテゴリ別内訳と合計値を一つの図で表す」 とあれば、積上げ棒グラフを候補にします。
二重円グラフ
二重円グラフは、外側と内側に2つの円グラフを配置し、2つの構成比を比べる図です。
たとえば、前年と今年の障害原因の割合、全社とある部門の割合など、2つの構成比を比較するときに使います。
ただし、期間ごとの合計値の推移を棒の高さで比較する用途には向きません。
ポートフォリオ図
ポートフォリオ図は、異なる2つの指標を縦軸・横軸に取り、対象がどの位置にあるかを分類する図です。
たとえば、リスクの発生可能性と影響度、製品の市場成長率と市場占有率などで対象を分類します。
SG試験では、「2つの指標で分類する」という表現があれば、ポートフォリオ図を考えます。
レーダーチャート
レーダーチャートは、複数の評価項目を放射状の軸に取り、点を線で結んで全体のバランスを見る図です。
たとえば、機能、価格、操作性、保守性、性能など複数項目を比較するときに使います。
SG試験では、「複数項目のバランス」という表現があれば、レーダーチャートを考えます。
どんな場面で使う?
積上げ棒グラフを使う場面
- 期間ごとの合計値と内訳を同時に見たい
- 部門ごとの合計値と項目別内訳を比較したい
- 障害件数、問合せ件数、インシデント件数などの推移を種類別に確認したい
二重円グラフを使う場面
- 2年分の構成比を比較したい
- 全体と一部の構成比を比較したい
- 合計件数よりも割合の変化を見たい
ポートフォリオ図を使う場面
- 2つの指標で対象を分類したい
- 優先度や対応方針を象限で整理したい
- リスクや製品を「高い/低い」の組合せで判断したい
レーダーチャートを使う場面
- 複数の評価項目のバランスを見たい
- 製品やサービスの強み・弱みを比較したい
- ある対象の特徴を多面的に把握したい
よくある誤解・混同
合計と内訳を同時に見るなら積上げ棒グラフ
単なる棒グラフは、項目ごとの大きさ比較に向きます。 一方、積上げ棒グラフは、棒全体が合計を表し、色分け部分が内訳を表します。
選択肢で、「合計値」と「カテゴリ別内訳」を同時に示したい場合は、積上げ棒グラフを優先します。
二重円グラフは「推移」より「構成比」
二重円グラフは、割合の比較に向いています。 しかし、複数期間の合計値が増えたか減ったかを棒の高さで見る用途には向きません。
期間ごとの推移と内訳を同時に見たいなら、二重円グラフではなく積上げ棒グラフです。
ポートフォリオ図は2軸で分類する図
ポートフォリオ図は、件数の内訳を積み上げる図ではありません。
市場成長率と市場占有率、影響度と発生可能性のように、異なる2つの指標で位置付ける図です。
レーダーチャートは多項目のバランスを見る図
レーダーチャートは、評価項目が複数ある場合に、全体の形でバランスを見ます。
年ごとの障害件数と内訳の推移を表す図ではありません。
確認問題(SG試験対策)
サービス窓口の月次レポートで、各月の対応件数の合計と、受付チャネル別の内訳を同時に見えるようにしたい。最も適切な図はどれか。
- ア. 積上げ棒グラフ
- イ. 二重円グラフ
- ウ. ポートフォリオ図
- エ. レーダーチャート
▶ クリックして答えと解説を見る(ここを開く)
正解:ア
解説
- ア:適切。棒全体で月ごとの合計、棒の中の区分でチャネル別内訳を表せます。
- イ:不適切。構成比の比較には向きますが、期間ごとの合計値の推移を表す用途には向きません。
- ウ:不適切。2つの指標で対象を分類する図です。
- エ:不適切。複数評価項目のバランスを見る図です。
👉 判断ポイント
合計と内訳を同時に見せるなら積上げ棒グラフ、構成比なら円グラフ、2軸分類ならポートフォリオ図、多項目バランスならレーダーチャートで切り分けます。
まとめ(試験直前用)
- 積上げ棒グラフは、合計と内訳を同時に表す。
- 二重円グラフは、2つの構成比を比較する。
- ポートフォリオ図は、2つの指標で対象を分類する。
- レーダーチャートは、複数項目のバランスを比較する。
- 「期間ごとの合計値と内訳」なら、積上げ棒グラフを優先する。