最終更新日:2026年8月14日
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まず結論
VDIとは、利用者ごとの仮想デスクトップ環境をサーバ側に用意し、利用者は手元の端末からネットワーク経由でそのデスクトップを操作する仕組みです。
VDIは、Virtual Desktop Infrastructure の略です。
基本情報技術者試験では、次のように判断すると分かりやすいです。
デスクトップ環境をサーバ側に置く
+
端末からネットワーク経由で利用する
+
端末側には主に画面を転送する
→ VDI
直感的な説明
VDIは、自分のPCを手元に持っているように見えるけれど、実際のデスクトップ環境はサーバ側で動いている仕組みです。
イメージすると、次のようになります。
利用者の端末
↓ 操作情報を送る
ネットワーク
↓
VDIサーバ
↓
仮想デスクトップ環境が動く
↓
画面情報を端末へ返す
手元の端末は、主にキーボードやマウスの操作を送信し、サーバ側で処理された結果の画面を受け取ります。
つまり、
処理する場所
→ サーバ側
操作する場所
→ 利用者の端末
という分離がポイントです。
定義・仕組み
VDIでは、サーバ上に利用者ごとの仮想マシンや仮想デスクトップ環境を用意します。
利用者はPCやタブレットなどからネットワーク経由で接続し、自分のデスクトップ環境を操作します。
サーバ側にデスクトップ環境を持つ
通常のPCでは、OSやアプリケーション、業務データは手元の端末上で動きます。
通常のPC
端末
├ OS
├ アプリ
└ データ
一方、VDIでは、
利用者端末
↓
ネットワーク
↓
VDIサーバ
├ 仮想デスクトップA
├ 仮想デスクトップB
└ 仮想デスクトップC
という構成になります。
画面と操作情報をやり取りする
VDIでは、利用者の端末とVDIサーバの間で、主に次の情報をやり取りします。
端末 → サーバ
キーボード
マウス
操作情報
サーバ → 端末
画面情報
業務アプリケーションの実際の処理は、サーバ側の仮想デスクトップ環境で行われます。
端末を選びにくい
デスクトップ環境自体がサーバ側にあるため、対応する接続環境があれば、端末の種類が変わっても同じデスクトップ環境を利用しやすくなります。
社内PC
自宅PC
ノートPC
タブレット
↓
同じVDI環境へ接続
データを端末に残しにくい
VDIでは、業務データをサーバ側に集中させやすくなります。
そのため、
端末を紛失
↓
業務データが端末に保存されていなければ
↓
情報漏えいリスクを抑えやすい
というメリットがあります。
ただし、VDIを使えば必ず安全になるわけではありません。
認証情報の漏えい、VDIサーバへの攻撃、誤ったアクセス権設定などには別途対策が必要です。
公式の出題範囲やシラバスは、IPA:基本情報技術者試験から確認できます。
科目Aでどう出る?
科目Aでは、VDIの説明を、VPN・Web会議・文書管理などと切り分ける問題が考えられます。
まず「何を提供しているか」を見る
仮想デスクトップ環境
→ VDI
仮想的な専用ネットワーク
→ VPN
遠隔会議
→ Web会議
紙資料の電子化・保存
→ 文書管理
判断表
| 問題文の中心 | 用語 |
|---|---|
| サーバ上の仮想デスクトップを利用 | VDI |
| インターネット上に安全な専用ネットワークを構築 | VPN |
| 遠隔地同士で音声・映像による会議 | Web会議 |
| 紙資料を電子化して保存・検索 | 文書管理システム |
VDIを見抜く判断語
仮想デスクトップ
サーバ上
端末から接続
画面転送
操作結果を表示
端末にデータを残しにくい
→ VDI
試験中の判断順
迷ったら、
1. デスクトップ環境そのものを提供している?
→ VDI
2. ネットワークを安全につないでいる?
→ VPN
3. 会議をしている?
→ Web会議
4. 紙資料を電子化している?
→ 文書管理
と切り分けます。
どんな場面で使う?
VDIは、利用者のデスクトップ環境を集中管理したい場面で使われます。
テレワーク
社外から、自分の業務用デスクトップ環境へ接続して仕事をする場面です。
自宅端末
↓
ネットワーク
↓
会社のVDI環境
業務データを自宅PCへ直接保存しない運用にしやすい点がメリットです。
PC環境の集中管理
OSやアプリケーションをサーバ側で管理できるため、利用者ごとのPC設定を個別に管理する負担を減らせる場合があります。
端末の紛失対策
端末側に重要データを保存しない構成なら、端末を紛失したときの情報漏えいリスクを抑えやすくなります。
同じ環境を複数端末から利用
会社のPC、自宅PC、別の端末などから同じ仮想デスクトップ環境へ接続できます。
よくある誤解・混同
VDIとVPNは同じ?
違います。
デスクトップ環境をサーバ側で提供
→ VDI
ネットワークを安全に接続
→ VPN
VDIへ接続するためにVPNを併用することはありますが、役割は別です。
VDIとWeb会議は同じ?
違います。
自分のPC環境を遠隔利用
→ VDI
音声・映像で遠隔会議
→ Web会議
どちらもネットワーク越しに使うため混同しやすいですが、目的が異なります。
VDIは紙資料を電子化する仕組み?
違います。
紙資料をスキャンして電子化・保存・検索するのは、文書管理システムなどの役割です。
VDIは、仮想デスクトップ環境を利用する仕組みです。
VDIでは何でも端末に保存されない?
必ずではありません。
VDIの設定や運用によっては、クリップボード、ファイル転送、USB機器などを通してデータを端末側へ移せる場合があります。
したがって、
VDI
→ 端末にデータを残しにくい
VDI
→ 絶対に端末へデータが出ない
ではありません。
VDIならマルウェア感染しない?
これも誤りです。
感染した場合でも、被害をサーバ側の仮想環境へ閉じ込めやすくしたり、仮想環境を初期化しやすくしたりできる場合があります。
ただし、VDI環境そのものがマルウェアに感染する可能性はあります。
VDIはどんな端末からでも必ず利用できる?
接続用ソフトウェアやブラウザ、対応OS、ネットワーク環境などの条件があります。
「端末の種類を選ばず使いやすい」と「どんな端末でも必ず使える」は同じではありません。
確認問題(基本情報技術者試験対策)
VDIの説明として、最も適切なものはどれか。
- ア. デスクトップ環境をサーバ側に用意し、利用者が端末からネットワーク経由で利用する
- イ. インターネット上に暗号化された仮想的な専用ネットワークを構築する
- ウ. 紙資料を電子化し、ネットワーク経由で検索・参照できるようにする
- エ. 遠隔地同士で音声や映像を使って会議を行う
▶ クリックして答えと解説を見る(ここを開く)
正解:ア
VDIは、サーバ上に仮想デスクトップ環境を用意し、利用者がネットワーク経由でその環境を操作する仕組みです。
- イはVPNの説明です。
- ウは文書管理システムなどの説明です。
- エはWeb会議システムの説明です。
まとめ(試験直前用)
- VDIは、仮想デスクトップ環境をサーバ側に用意する仕組み
- 利用者は端末からネットワーク経由で接続する
- 主な処理はサーバ側で行われ、端末には主に画面が転送される
- 端末に業務データを残しにくい構成にできる
- VPNはネットワーク接続、VDIはデスクトップ環境の提供
- Web会議や文書管理とも役割が異なる
- 「サーバ上のデスクトップを遠隔利用」→ VDI