最終更新日:2026年9月16日
fe fe-technology cloud infrastructure
まず結論
ハイブリッドクラウドは、パブリッククラウド、プライベートクラウド、オンプレミスなどの異なる環境を組み合わせ、連携して利用する構成です。
基本情報技術者試験では、次のように切り分けると判断しやすくなります。
不特定多数で共用
→ パブリッククラウド
特定の組織専用
→ プライベートクラウド
異なる環境を組み合わせて連携
→ ハイブリッドクラウド
特に、「連携」「相互運用」「オンプレミスとクラウドを組み合わせる」といった表現が出たら、ハイブリッドクラウドを考えます。
直感的な説明
会社のシステムを、すべて同じ場所に置く必要はありません。
たとえば、機密性の高い情報は自社管理の環境に置き、一般的な処理はパブリッククラウドを利用する、といった分け方ができます。
機密性の高いデータ
→ プライベートクラウド / オンプレミス
一般的な処理
→ パブリッククラウド
必要に応じて相互に連携
→ ハイブリッドクラウド
ポイントは、単に複数の環境が存在するだけではなく、一つのシステムとして連携して使うことです。
定義・仕組み
パブリッククラウド
パブリッククラウドは、クラウド事業者が提供する環境を、多くの利用者で共有して使う形態です。
一般に、自社で設備を持つ必要が少なく、必要に応じてリソースを増減しやすい特徴があります。
多くの利用者で共用
→ パブリッククラウド
プライベートクラウド
プライベートクラウドは、特定の企業や組織が専用で利用するクラウド環境です。
利用者や構成を組織側で管理しやすく、独自の要件に合わせやすいのが特徴です。
特定組織専用
→ プライベートクラウド
オンプレミス
オンプレミスは、自社の施設内などにサーバやネットワーク機器を設置し、自社で運用する形態です。
クラウドではありませんが、ハイブリッドクラウドではオンプレミスとクラウドを組み合わせる構成もよく使われます。
ハイブリッドクラウド
ハイブリッドクラウドは、これらの異なる環境を組み合わせます。
たとえば、
- プライベートクラウド + パブリッククラウド
- オンプレミス + パブリッククラウド
- オンプレミス + プライベートクラウド + パブリッククラウド
といった構成です。
重要なのは、データやアプリケーションを必要に応じて連携させ、役割分担して使うことです。
科目Aでどう出る?
科目Aでは、クラウドの名前を直接問うだけでなく、説明文から形態を判断する問題が出ます。
判断軸1:誰が使うか
不特定多数の利用者
→ パブリッククラウド
特定組織だけ
→ プライベートクラウド
判断軸2:複数環境を連携しているか
プライベート + パブリック
オンプレミス + クラウド
データやアプリケーションを相互連携
このような説明なら、ハイブリッドクラウドを考えます。
判断軸3:何を「組み合わせる」のか
ハイブリッドクラウドで組み合わせるのは、料金プランや利用者区分ではありません。
有料 + 無料
→ ハイブリッドクラウドではない
個人向け + 法人向け
→ ハイブリッドクラウドではない
異なるIT環境を組み合わせて連携
→ ハイブリッドクラウド
どんな場面で使う?
ハイブリッドクラウドは、すべてを一つの環境に統一しにくい場合に使われます。
たとえば、
- 機密情報は自社管理したい
- 一般的な処理はクラウドで効率化したい
- 一時的に処理能力を増やしたい
- 既存のオンプレミスシステムをすぐには廃止できない
といった場面です。
自社管理の強み
+
クラウドの柔軟性
→ 組み合わせて利用
一方で、複数環境を連携するため、構成や運用が複雑になりやすい点には注意が必要です。
よくある誤解・混同
ハイブリッドクラウドは、有料サービスと無料サービスを組み合わせること
違います。
ハイブリッドクラウドで組み合わせるのは、異なるクラウド環境やオンプレミス環境です。
料金体系は判断基準ではありません。
ハイブリッドクラウドは、個人向けと法人向けの両方を提供すること
これも違います。
それはサービスの対象利用者の違いであり、クラウド構成の違いではありません。
パブリッククラウドを一部カスタマイズすればハイブリッドクラウドになる
カスタマイズしただけでは、ハイブリッドクラウドとはいえません。
試験では、複数の異なる環境を連携しているかを確認します。
ハイブリッドクラウドとマルチクラウドは同じ
同じ意味ではありません。
ハイブリッドクラウドは、パブリック・プライベート・オンプレミスなど性質の異なる環境を組み合わせることに注目します。
一方、マルチクラウドは、複数のクラウドサービスを利用する構成を指します。
FEでは、まず「異なる環境を組み合わせて連携」というハイブリッドクラウドの特徴を押さえれば十分です。
まとめ(試験直前用)
- パブリッククラウドは、不特定多数で共用するクラウド
- プライベートクラウドは、特定組織専用のクラウド
- ハイブリッドクラウドは、異なるクラウドやオンプレミスを組み合わせて連携する
- 「連携」「相互運用」「オンプレミス + クラウド」が出たらハイブリッドクラウドを考える
- 有料 + 無料、個人向け + 法人向け、単なるカスタマイズはハイブリッドクラウドの説明ではない