最終更新日:2026年8月14日
fe fe-technology memory computer-architecture
まず結論
SRAMとDRAMの違いは、1ビットをどう記憶するかです。
フリップフロップで記憶
→ SRAM
コンデンサの電荷で記憶
→ DRAM
基本情報技術者試験では、この違いから、
SRAM
→ 高速
→ リフレッシュ不要
→ キャッシュメモリ
DRAM
→ 大容量
→ リフレッシュ必要
→ 主記憶
と切り分けられるようにしておくと強いです。
直感的な説明
SRAMは、電気回路の状態そのもので0と1を保持します。
イメージとしては、
回路がこの状態
→ 0
回路が別の状態
→ 1
のように、状態を保ち続けることで記憶します。
一方、DRAMはコンデンサに電気をためて記憶します。
電荷あり
→ 1
電荷なし
→ 0
というイメージです。
ただし、コンデンサの電荷は少しずつ失われるため、DRAMでは定期的に内容を書き直す必要があります。
これが リフレッシュ です。
定義・仕組み
SRAM
SRAMは Static Random Access Memory の略です。
1ビットの記憶にフリップフロップ回路を使います。
特徴は、
- 高速
- リフレッシュ不要
- 回路規模が大きい
- 高価
- 大容量化しにくい
です。
そのため、CPUに近い高速メモリであるキャッシュメモリに使われます。
DRAM
DRAMは Dynamic Random Access Memory の略です。
1ビットの記憶にコンデンサの電荷を使います。
特徴は、
- SRAMより低速
- リフレッシュが必要
- 回路が単純
- 安価
- 大容量化しやすい
です。
そのため、コンピュータの主記憶に使われます。
なぜDRAMにはリフレッシュが必要?
コンデンサにためた電荷は、そのままでは少しずつ失われます。
そのため、
電荷を保持
↓
時間がたつ
↓
電荷が減る
↓
再び書き直す
という処理が必要です。
この定期的な書き直しがリフレッシュです。
SDRAM
SDRAMは Synchronous DRAM の略です。
ここでの SはStaticではなくSynchronous です。
SDRAMは、システムクロックに同期して動作するDRAMです。
SDRAM
→ DRAMの一種
→ クロック同期で動作
と覚えます。
RDRAM
RDRAMは Rambus DRAM の略です。
Rambus社が開発した高速なDRAM方式です。
試験では、
RDRAM
→ DRAM系
と整理できれば十分です。
科目Aでどう出る?
科目Aでは、メモリの構造や特徴から用語を選ぶ問題が出ます。
判断表
| 問題文のキーワード | 判断 |
|---|---|
| フリップフロップ | SRAM |
| リフレッシュ不要 | SRAM |
| キャッシュメモリ | SRAM |
| コンデンサ | DRAM |
| リフレッシュ必要 | DRAM |
| 主記憶 | DRAM |
| クロック同期 | SDRAM |
| Rambus | RDRAM |
試験中の切り分け
フリップフロップ?
→ SRAM
コンデンサ?
→ DRAM
クロック同期のDRAM?
→ SDRAM
Rambus方式?
→ RDRAM
どんな場面で使う?
SRAM
高速性が重要な場所で使われます。
代表例は、
CPU
↓
キャッシュメモリ
↓
主記憶
のキャッシュ部分です。
CPUに近い場所ほど高速性が求められるため、SRAMが向いています。
DRAM
大容量とコストが重要な場所で使われます。
代表例は主記憶です。
大容量
+
比較的安価
→ DRAM
という特徴が主記憶に向いています。
よくある誤解・混同
SDRAMのSはStatic?
違います。
SRAM
→ Static RAM
SDRAM
→ Synchronous DRAM
です。
ここは非常に間違えやすいポイントです。
SRAMは主記憶に使われる?
一般的には違います。
SRAMは高速ですが高価で大容量化しにくいため、
キャッシュ
→ SRAM
主記憶
→ DRAM
という組合せで覚えます。
DRAMはフリップフロップで記憶する?
違います。
SRAM
→ フリップフロップ
DRAM
→ コンデンサ
です。
リフレッシュが必要なのはSRAM?
違います。
リフレッシュが必要なのはDRAMです。
SRAM
→ リフレッシュ不要
DRAM
→ リフレッシュ必要
RDRAMとSDRAMはSRAMの仲間?
違います。
どちらもDRAM系です。
DRAM
├ SDRAM
└ RDRAM
というイメージで整理すると分かりやすいです。
確認問題(基本情報技術者試験対策)
フリップフロップ回路を使って情報を保持し、リフレッシュ動作を必要としないメモリはどれか。
- ア. DRAM
- イ. RDRAM
- ウ. SDRAM
- エ. SRAM
▶ クリックして答えと解説を見る(ここを開く)
正解:エ
SRAMは、フリップフロップ回路で1ビットの状態を保持します。
そのため、DRAMのような定期的なリフレッシュ動作は不要です。
- DRAM:コンデンサで記憶し、リフレッシュが必要
- RDRAM:DRAM系
- SDRAM:クロック同期で動作するDRAM
- SRAM:フリップフロップで記憶
まとめ(試験直前用)
- SRAMはフリップフロップで記憶する
- DRAMはコンデンサで記憶する
- SRAMはリフレッシュ不要
- DRAMはリフレッシュ必要
- SRAMは高速・高価でキャッシュ向け
- DRAMは大容量・安価で主記憶向け
- SDRAMのSはStaticではなくSynchronous
- RDRAMとSDRAMはDRAM系
- フリップフロップ → SRAM、コンデンサ → DRAM