最終更新日:2026年7月11日
fe fe-technology security
まず結論
情報セキュリティの3要素は、機密性・完全性・可用性です。
英語の頭文字を取って、CIA と呼ばれます。
基本情報技術者試験では、次の3つで切り分けると分かりやすいです。
| 要素 | ざっくり | 判断の合図 |
|---|---|---|
| 機密性 | 情報を許可された人だけが見られる | 漏えい、盗聴、不正コピー |
| 完全性 | 情報が正しく、改ざんされていない | 改ざん、破壊、不正変更 |
| 可用性 | 必要なときに使える | 停止、過負荷、DoS攻撃 |
試験で 「完全性を脅かす攻撃」 を聞かれたら、情報の内容が勝手に変えられる攻撃 を選びます。
改ざん
→ 内容が正しくなくなる
→ 完全性を脅かす
Webページの改ざんは、内容そのものが変わるため、完全性を脅かす攻撃です。
直感的な説明
CIAは、情報セキュリティで守りたいものを3つに分けた考え方です。
試験では、次のように覚えると選択肢を切りやすくなります。
漏れる
→ 機密性
変わる
→ 完全性
止まる
→ 可用性
通信内容を盗聴されると、情報が外部に知られます。これは 機密性 の問題です。
Webページを改ざんされると、表示される内容が正しくなくなります。これは 完全性 の問題です。
DoS攻撃でサービスが使えなくなると、利用者が必要なときにシステムを使えません。これは 可用性 の問題です。
定義・仕組み
情報セキュリティでは、情報やシステムを守る観点として、機密性・完全性・可用性を整理します。
| 要素 | 英語 | 意味 |
|---|---|---|
| 機密性 | Confidentiality | 許可された人だけが情報にアクセスできること |
| 完全性 | Integrity | 情報が正確で、改ざん・破壊されていないこと |
| 可用性 | Availability | 必要なときに情報やシステムを利用できること |
完全性は、情報が「正しい状態で保たれているか」を見る性質です。
例えば、次のような状態は完全性が損なわれています。
Webページの内容が勝手に書き換えられた
注文データの金額が不正に変更された
ログファイルが削除・改ざんされた
このテーマは、基本情報技術者試験の「情報セキュリティ」と関係する内容です。公式の出題範囲やシラバスは、IPA:基本情報技術者試験 から確認できます。
科目Aでどう出る?
科目Aでは、CIAのどの要素を脅かすかを選ぶ問題として出題されやすいです。
判断するときは、次の表で切ります。
| 問題文の表現 | 脅かす要素 |
|---|---|
| Webページの改ざん | 完全性 |
| データの不正変更 | 完全性 |
| ログの削除・改ざん | 完全性 |
| 通信内容の盗聴 | 機密性 |
| データの不正コピー | 機密性 |
| 情報漏えい | 機密性 |
| DoS攻撃 | 可用性 |
| サーバ停止 | 可用性 |
| システム過負荷 | 可用性 |
似た選択肢は、次のように切ります。
| 選択肢の方向性 | 判断 |
|---|---|
| Webページの改ざん | 完全性 |
| システム内データの不正コピー | 機密性 |
| システムを過負荷状態にするDoS攻撃 | 可用性 |
| 通信内容の盗聴 | 機密性 |
決め手は、改ざん です。
改ざん
→ 内容が変わる
→ 完全性
科目Bでどう使う?
科目Bでは、CIAの用語を直接選ぶだけでなく、長文の事例からリスクや対策を読む場面で役立ちます。
例えば、次のような事例です。
顧客情報を許可されていない社員が閲覧できる
→ 機密性の問題
注文金額が不正に変更される
→ 完全性の問題
障害によって予約システムが使えない
→ 可用性の問題
科目Bで読むときは、被害の種類を先に見ると整理しやすいです。
誰かに見られた・漏れた
→ 機密性
内容が変わった・壊れた
→ 完全性
使えない・止まった
→ 可用性
対策も、この3要素に対応して考えます。
| 守りたい要素 | 対策の例 |
|---|---|
| 機密性 | アクセス制御、暗号化、認証 |
| 完全性 | 改ざん検知、ハッシュ値、ログ管理、権限管理 |
| 可用性 | 冗長化、バックアップ、負荷分散、DoS対策 |
科目Bでは、用語の暗記だけでなく、どの性質を守るための対策か を読むことが大切です。
SG試験との違い
機密性・完全性・可用性は、情報セキュリティマネジメント試験でも重要な基本用語です。
ただし、FEとSGでは見られやすいポイントが少し違います。
| 試験 | 見られやすいポイント |
|---|---|
| FE | 攻撃や障害がCIAのどれを脅かすかを切り分ける |
| SG | 業務上のリスク、運用ルール、対策の優先度を判断する |
| 共通 | 漏れる=機密性、変わる=完全性、止まる=可用性 |
FEでは、選択肢のキーワードを見て、3要素のどれに当たるかを素早く切ることが大切です。
SGでは、業務への影響や管理策とつなげて判断することが多くなります。
よくある誤解・混同
CIAで混同しやすいのは、機密性と完全性です。
| 混同 | 正しい切り分け |
|---|---|
| 不正コピーを完全性だと思う | 情報が漏れるので機密性 |
| 盗聴を完全性だと思う | 通信内容を見られるので機密性 |
| 改ざんを機密性だと思う | 内容が変わるので完全性 |
| DoS攻撃を完全性だと思う | サービスが使えなくなるので可用性 |
| バックアップを完全性だけの対策だと思う | 主に可用性、復旧の文脈で出やすい |
特に、次の切り分けは重要です。
盗聴・不正コピー
→ 見られる・漏れる
→ 機密性
改ざん・不正変更
→ 内容が変わる
→ 完全性
DoS・停止・過負荷
→ 使えない
→ 可用性
さらに注意したいひっかけ
CIAでは、次のようなひっかけにも注意します。
| ひっかけ表現 | なぜ注意する? |
|---|---|
| データをコピーされた | 内容が変わっていない場合は、主に機密性の問題 |
| 通信を盗聴された | 見られた問題なので、主に機密性 |
| Webページを書き換えられた | 内容が変わるので完全性 |
| サービスが使えない | 可用性 |
| 正しい権限を持つ人だけが見られる | 機密性を守る考え方 |
| 正しい内容で保存されている | 完全性を守る考え方 |
「攻撃された」という言葉だけで判断しないことが大切です。
試験では、何が起きたか を見ます。
漏れたのか
変わったのか
止まったのか
この3つに分けると、かなり安定して解けます。
まとめ(試験直前用)
- 情報セキュリティの3要素は、機密性・完全性・可用性
- 機密性は、許可された人だけが情報を見られること
- 完全性は、情報が正しく、改ざんされていないこと
- 可用性は、必要なときに使えること
- 盗聴・不正コピーは、機密性を脅かす
- 改ざん・不正変更は、完全性を脅かす
- DoS攻撃・停止・過負荷は、可用性を脅かす
- 試験中は「漏れる・変わる・止まる」で切り分ける
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情報セキュリティの基本用語は、攻撃と守る性質をつなげて整理すると覚えやすくなります。