最終更新日:2026年9月23日
fe fe-technology software-development agile scrum
まず結論
Scrumでは、Scrum TeamをProduct Owner(プロダクトオーナー)・Scrum Master(スクラムマスター)・Developers(開発者)で構成します。
基本情報技術者試験では、役割名を丸暗記するより、「何に責任を持つか」で切り分けるのがポイントです。
プロダクトの価値
+ Product Backlog
→ Product Owner
開発
+ 利用可能なIncrement
→ Developers
Scrumの確立
+ 支援・コーチ
→ Scrum Master
特に、「プロダクトの価値を最大化」「プロダクトバックログ」が出てきたら、Product Ownerを考えます。
直感的な説明
3つの役割は、次のようにイメージすると分かりやすいです。
Product Owner
「何を優先すれば価値が高まる?」
Developers
「どう作って完成させる?」
Scrum Master
「Scrumがうまく機能するように支援する」
Product Ownerは、開発者に細かな作業指示を出す「上司」として覚えるのではありません。
プロダクトの価値とProduct Backlogに責任を持つ人と捉えるのが重要です。
定義・仕組み
Product Owner
Product Ownerは、Scrum Teamの作業から生まれるプロダクトの価値を最大化することに責任を持ちます。
また、Product Backlogを効果的に管理する責任があります。
具体的には、Product Goalを策定・明示し、Product Backlog Itemを作成・明確化して並べ、Product Backlogを透明で見える状態にします。
試験では、「価値を最大化」「Product Backlog」「優先順位・並び順」が強い判断ワードです。
Developers
Developersは、各Sprintで利用可能なIncrementを作ることにコミットする人たちです。
Scrum Guideでは、Sprint Backlogという計画を作る、Definition of Doneに従って品質を作り込む、Sprint Goalに向けて日々計画を調整する、といった責任があります。
したがって、「Sprint Backlog」「Increment」「Definition of Done」「実際に開発する」ならDevelopersを考えます。
Scrum Master
Scrum Masterは、Scrum Guideで定義されたScrumを確立することに責任を持ちます。
Scrum Teamや組織にScrumの理論と実践を理解してもらえるよう支援し、Scrum Teamの有効性を高めます。
「Scrumの確立」「支援」「コーチ」といった表現が判断材料になります。
Scrum Masterを、メンバーへ一方的に命令する従来型の「チームリーダー」と考えないことも重要です。
科目Aでどう出る?
科目Aでは、具体的な活動から誰の役割かを選ばせる問題に注意します。
| 問題文の表現 | 判断 |
|---|---|
| プロダクトの価値を最大化する | Product Owner |
| Product Backlogを効果的に管理する | Product Owner |
| Product Backlog Itemを並べる | Product Owner |
| Sprint Backlogという計画を作る | Developers |
| Definition of Doneを守って品質を作り込む | Developers |
| 利用可能なIncrementを作る | Developers |
| Scrumの理論と実践を理解できるよう支援する | Scrum Master |
| チームをコーチする | Scrum Master |
試験中は、まず名詞を見ると判断しやすくなります。
Product Backlog
→ Product Owner
Sprint Backlog・Increment
→ Developers
Scrumそのもの・支援・コーチ
→ Scrum Master
どんな場面で使う?
Product Ownerは、限られた時間の中で、何を先に作ればプロダクトの価値を高められるかを考えます。
Developersは、Sprint Goalに向けて、どのように開発を進めるかを計画し、利用可能なIncrementを作ります。
Scrum Masterは、Scrum Teamが自己管理できるようにコーチしたり、進行を妨げる問題への対応を支援したりします。
よくある誤解・混同
Product OwnerがSprintの作業計画を全部決める?
違います。
Product OwnerはProduct Backlogの管理に責任を持ちますが、Sprint Backlogという作業計画を作るのはDevelopersです。
Product Backlog
→ Product Owner
Sprint Backlog
→ Developers
Scrum Masterはチームの上司?
そう覚えない方が安全です。
Scrum Masterは、Scrumを確立し、チームや組織がScrumを理解・実践できるように支援する役割です。
Product OwnerとScrum Masterを混同する
迷ったら、「価値」か「Scrumの支援」かを見ます。
価値・Product Backlog
→ Product Owner
Scrumの確立・支援・コーチ
→ Scrum Master
「開発チーム」という表現は現在も正式な役割名?
古い教材や過去問題では「開発チーム(Development Team)」という表現を見ることがあります。
現在の2020年版Scrum Guideでは、Scrum Team内をProduct Owner・Scrum Master・Developersと表現しています。
試験問題の年代によって表現が違っても、役割の内容から判断できるようにしておくと安全です。
原典で確認する
Scrumの役割は、共同考案者のKen SchwaberとJeff Sutherlandが公開しているThe Scrum Guideで確認できます。
2020年版では、Scrum TeamをProduct Owner・Scrum Master・Developersで構成するとし、それぞれの責任を定義しています。
FE対策では原文を丸暗記する必要はありません。次の3本を判断基準にすると十分です。
価値・Product Backlog
→ Product Owner
開発・Increment
→ Developers
Scrumの確立・支援
→ Scrum Master
関連するイベントについては、次の記事で整理しています。
まとめ(試験直前用)
- 価値を最大化・Product Backlog → Product Owner
- Sprint Backlog・Increment・Definition of Done → Developers
- Scrumの確立・支援・コーチ → Scrum Master
- Product Ownerは「チームの上司」として覚えない
- Product BacklogとSprint Backlogを混同しない
- 古い「開発チーム」という表現は、現在のScrum GuideではDevelopersに整理されている
価値
→ Product Owner
作る
→ Developers
支える
→ Scrum Master