最終更新日:2026年7月9日
fe fe-technology algorithm
まず結論
逆ポーランド表記法とは、演算子を、計算する対象の後ろに置く表記法です。
基本情報技術者試験では、逆ポーランド表記法は 「値・値・演算子」を見つけて、普通の式に戻す と考えると分かりやすいです。
A + B
→ AB+
問題文に 逆ポーランド表記法、後置表記法、演算子が後ろにある式 が出たら、直前の2つを演算する手順で読みます。
直感的な説明
普通の式では、演算子は値の間にあります。
A + B
逆ポーランド表記法では、演算子を後ろに置きます。
A B +
つまり、次のように読みます。
値 値 演算子
→ その2つの値を計算する
例えば、AB+ は (A+B) です。
AB- は (A-B) です。
引き算や割り算では、順番を逆にしないことが大切です。
AB-
→ A-B
AB÷
→ A÷B
定義・仕組み
逆ポーランド表記法は、演算子を被演算子の後ろに書く表記法です。
後置表記法とも呼ばれます。
| 表記 | 例 | 意味 |
|---|---|---|
| 中置表記 | A+B | 普通の式。演算子が間にある |
| 後置表記 | AB+ | 逆ポーランド表記法。演算子が後ろにある |
| 前置表記 | +AB | ポーランド表記法。演算子が前にある |
逆ポーランド表記法は、スタックを使う処理と相性がよい表記です。
考え方は次のとおりです。
値が出たら積む
演算子が出たら直前の2つを取り出して計算する
結果をまた1つの値として扱う
FE試験では、スタックの細かい実装よりも、まず 直前の2つを演算する という読み方を押さえると十分です。
このテーマは、基本情報技術者試験の「アルゴリズムとプログラミング」と関係する内容です。公式の出題範囲やシラバスは、IPA:基本情報技術者試験 から確認できます。
科目Aでどう出る?
科目Aでは、逆ポーランド表記で書かれた式を、普通の式に戻す問題が出やすいです。
判断するときは、左から順に見て、値・値・演算子 の形を探します。
例えば、次の式を考えます。
XY-Z*
まず、XY- を見つけます。
XY-
→ (X-Y)
式は、次のように見られます。
(X-Y) Z *
最後に * なので、
(X-Y) * Z
となります。
試験中は、次の手順で進めると安定します。
1. 左から見る
2. 値・値・演算子を探す
3. その部分を括弧でまとめる
4. まとめた部分を1つの値として扱う
5. 最後まで繰り返す
科目Bでどう使う?
科目Bでは、逆ポーランド表記そのものよりも、スタック処理や式の評価の考え方として出る可能性があります。
例えば、次のような処理です。
A B + C *
これは、まず A B + を計算します。
A B +
→ (A+B)
その結果と C を掛けます。
(A+B) C *
→ (A+B)*C
スタックで見ると、次のような流れです。
Aを積む
Bを積む
+ が来たので A+B を計算する
結果を積む
Cを積む
* が来たので (A+B)*C を計算する
科目Bで読むときは、次のように整理するとよいです。
1. 値はスタックに積む
2. 演算子が出たら2つ取り出す
3. 計算結果を再び1つの値として扱う
この流れを押さえると、式の評価やスタックの動きを追いやすくなります。
よくある誤解・混同
逆ポーランド表記法でよくある誤解は、普通の式と同じように左から演算子を読んでしまうことです。
| 誤解 | 正しい理解 |
|---|---|
AB+ は A の後ろに +B があるだけ |
AB+ は A+B を表す |
AB- は B-A |
AB- は A-B |
| 最初に出てきた演算子が式全体の最後の演算とは限らない | 最後の演算子が、式全体を最後に結合することが多い |
| 括弧は不要 | 普通の式に戻すときは括弧でまとめると安全 |
| ポーランド表記法と同じ | ポーランド表記法は演算子が前、逆ポーランド表記法は後ろ |
特に、引き算と割り算では順番を間違えやすいです。
EF-
→ E-F
EF÷
→ E÷F
また、最後の演算子もヒントになります。
AB+CD-*
この式は最後が * なので、最後に2つのまとまりを掛ける形になります。
(A+B) * (C-D)
まとめ(試験直前用)
- 逆ポーランド表記法は、演算子を値の後ろに置く後置表記法
AB+はA+B、AB-はA-B- 左から見て「値・値・演算子」を探す
- 見つけた部分を括弧でまとめ、1つの値として扱う
- 最後の演算子は、式全体を最後に結合するヒントになる