最終更新日:2026年7月25日
fe fe-technology network
まず結論
REST APIとは、URLで資源を表し、HTTPメソッドで操作するWeb APIの設計スタイルです。
RESTは、Representational State Transfer の略です。
基本情報技術者試験では、次のように判断すると選択肢を切りやすくなります。
| 用語 | 何を表す? | 判断の合図 |
|---|---|---|
| Web API | Web経由で機能やデータを利用する窓口 | API、データ取得、サービス連携 |
| REST API | URLとHTTPメソッドで資源を操作するAPIの設計スタイル | リソース、GET、POST、PUT、DELETE |
| JSON | データ交換形式 | {}、キーと値、軽量なデータ |
| SOAP | XMLベースの通信仕様 | XML、厳格なメッセージ形式 |
| CGI | Webサーバと外部プログラムを連携させる仕組み | 外部プログラムを実行、ブラウザへ返す |
REST APIは、APIそのものの名前というより、Web APIを設計するときの考え方として押さえます。
URL
→ 操作したい対象を表す
HTTPメソッド
→ その対象に何をするかを表す
直感的な説明
REST APIは、Web上のデータを「対象」と「操作」に分けて扱う考え方です。
例えば、利用者IDが1のユーザー情報を扱うとします。
/users/1
このURLは、どの資源を扱うか を表します。
そこに、HTTPメソッドで 何をするか を指定します。
GET /users/1 → ユーザー情報を取得する
PUT /users/1 → ユーザー情報を更新する
DELETE /users/1 → ユーザー情報を削除する
つまり、REST APIは URLが対象、HTTPメソッドが操作 と考えると分かりやすいです。
定義・仕組み
REST APIでは、Web上で扱うデータや機能を リソース として考えます。
リソースは、URLで表します。
| URLの例 | 表すリソース |
|---|---|
/users |
ユーザー一覧 |
/users/1 |
IDが1のユーザー |
/orders |
注文一覧 |
/orders/10 |
IDが10の注文 |
そして、HTTPメソッドで操作を表します。
| HTTPメソッド | ざっくりした意味 | 例 |
|---|---|---|
| GET | 取得する | ユーザー情報を取得する |
| POST | 作成・送信する | 新しい注文を登録する |
| PUT | 全体を更新する | ユーザー情報を更新する |
| PATCH | 一部を更新する | メールアドレスだけ変更する |
| DELETE | 削除する | 注文を削除する |
REST APIで返すデータ形式としては、JSONがよく使われます。
{
"id": 1,
"name": "sample"
}
ただし、REST APIとJSONは同じ意味ではありません。
REST API
→ APIの設計スタイル
JSON
→ データの表し方
このテーマは、基本情報技術者試験の「ネットワーク」や「システム連携」と関係する内容です。公式の出題範囲やシラバスは、IPA:基本情報技術者試験 から確認できます。
Web APIとの違い
REST APIは、Web APIの一種として考えると分かりやすいです。
| 用語 | 位置づけ | ざっくり |
|---|---|---|
| Web API | Web経由で機能やデータを使うための窓口全般 | 広い言葉 |
| REST API | URLとHTTPメソッドでリソースを操作する設計スタイル | Web APIの代表的な作り方 |
例えば、天気データを取得するAPIがあるとします。
GET /weather/tokyo
このように、URLで対象を示し、GETで取得するならREST APIの文脈です。
一方、単に「Web経由で他システムにデータを提供する」とだけ説明されている場合は、より広い意味でWeb APIと判断します。
Web経由で機能やデータを提供する
→ Web API
URLとHTTPメソッドでリソースを操作する
→ REST API
科目Aでどう出る?
科目Aでは、REST APIの特徴やHTTPメソッドの意味を問う形で出やすいです。
判断するときは、次の表で切ります。
| 問題文の表現 | 選びたい用語 |
|---|---|
| URLでリソースを表し、HTTPメソッドで操作する | REST API |
| Web経由で他システムに機能やデータを提供する | Web API |
| Web APIでよく使われる軽量なデータ交換形式 | JSON |
| XMLベースの厳格なメッセージ通信 | SOAP |
| Webサーバが外部プログラムを実行し、結果をブラウザへ返す | CGI |
HTTPメソッドは、次のように押さえます。
| メソッド | 試験での見方 |
|---|---|
| GET | 取得する |
| POST | 作成・送信する |
| PUT | 更新する |
| PATCH | 一部更新する |
| DELETE | 削除する |
FE試験では、すべての細かいHTTP仕様よりも、GETは取得、POSTは送信・作成、PUTは更新、DELETEは削除 と切れることが大切です。
どんな場面で使う?
問題文では、REST APIはシステム間連携の読み取りで役立ちます。
例えば、次のような処理です。
販売管理システムが在庫管理システムに問い合わせる
↓
GET /items/100/stock
↓
在庫数のJSONデータを受け取る
この場合、ポイントは次の3つです。
- どのシステムが呼び出しているか
- どのリソースを扱っているか
- 取得・作成・更新・削除のどれをしているか
REST APIでは、認証や権限管理も重要です。
| 観点 | 例 |
|---|---|
| 認証 | APIキー、OAuth、トークン |
| 通信の保護 | HTTPS |
| 権限 | 参照だけ、更新も可能、管理者のみ削除可 |
| エラー | 404、500などのステータスコード |
| データ形式 | JSON、XML |
問題文では、APIを呼び出せることだけでなく、誰が、どのリソースに、どの操作をできるか を読むと安全です。
よくある誤解・混同
REST APIでは、次の混同がよく起こります。
| 混同 | 正しい切り分け |
|---|---|
| REST APIとWeb APIは完全に同じ | Web APIは広い言葉。REST APIは代表的な設計スタイル |
| REST APIとJSONは同じ | REST APIは設計スタイル。JSONはデータ形式 |
| REST APIは必ずJSONだけを返す | JSONが多いが、XMLなどを返すこともある |
| URLがあればすべてREST API | URLでリソースを表し、HTTPメソッドで操作する考え方を見る |
| POSTは必ず更新 | FEではPOSTは作成・送信、PUT/PATCHは更新と押さえる |
| CGIとREST APIが同じ | CGIはWebサーバが外部プログラムを呼ぶ仕組み。REST APIはリソース操作の設計スタイル |
特に、Web API、REST API、JSONは次のように分けます。
Web API
→ Web経由で機能やデータを使う窓口
REST API
→ URLとHTTPメソッドでリソースを操作する設計スタイル
JSON
→ データを表す形式
まとめ(試験直前用)
- REST APIは、URLでリソースを表し、HTTPメソッドで操作する設計スタイル
- Web APIは、Web経由で機能やデータを使うための窓口全般
- JSONは、Web APIでよく使われるデータ交換形式
- GETは取得、POSTは作成・送信、PUTは更新、PATCHは一部更新、DELETEは削除
- REST APIはプロトコル名そのものではなく、Web APIの設計スタイルとして押さえる
- CGIは、Webサーバが外部プログラムを呼び出して結果をブラウザへ返す仕組み
- 判断の合図は「リソース」「URL」「HTTPメソッド」