最終更新日:2026年8月12日
fe fe-technology system
まず結論
MTBFはシステムが故障せずに稼働していた時間の平均、MTTRは故障後に修理していた時間の平均です。
基本情報技術者試験では、英語を細かく暗記するより、まず次の対応で切ると判断しやすいです。
MTBF
→ 動いていた時間
→ 大きいほどよい
MTTR
→ 直していた時間
→ 小さいほどよい
稼働時間を t、修理時間を r とすると、
MTBF = 稼働時間 t の平均
MTTR = 修理時間 r の平均
です。
直感的な説明
システムの状態を、次の繰り返しとして考えます。
稼働 → 故障 → 修理 → 稼働 → 故障 → 修理 → …
t1 t2 t3
r1 r2 r3
このとき、
t1, t2, t3, ...は、故障せずに動いていた時間r1, r2, r3, ...は、故障してから直すまでの時間
です。
そのため、MTBFは t の平均、MTTRは r の平均になります。
試験中は、次のように読むとシンプルです。
t = time running
→ MTBF
r = repair
→ MTTR
定義・仕組み
MTBFは Mean Time Between Failures の略で、日本語では平均故障間隔と呼ばれます。
稼働時間が t1, t2, ..., tn のとき、
MTBF = (t1 + t2 + ... + tn) / n
です。
一方、MTTRは Mean Time To Repair の略で、日本語では平均修理時間と呼ばれます。
修理時間が r1, r2, ..., rn のとき、
MTTR = (r1 + r2 + ... + rn) / n
です。
つまり、式を見たときは、何の時間を平均しているかを確認すれば判断できます。
| 指標 | 平均する時間 | 良い方向 |
|---|---|---|
| MTBF | 稼働時間 | 大きい |
| MTTR | 修理時間 | 小さい |
さらに、MTBFとMTTRから稼働率を求める代表的な式は次のとおりです。
稼働率 = MTBF / (MTBF + MTTR)
直感的には、
動いている時間
──────────────
動いている時間 + 直している時間
です。
そのため、
MTBFが大きい
→ 長く故障せずに動く
→ 稼働率が上がる
MTTRが小さい
→ 故障しても早く直る
→ 稼働率が上がる
と判断できます。
このテーマは、基本情報技術者試験のシステム構成要素や信頼性に関係する内容です。公式の出題範囲やシラバスは、IPA:基本情報技術者試験 から確認できます。
科目Aでどう出る?
科目Aでは、稼働と修理を繰り返す図から、MTBF・MTTRの式を選ぶ問題や、稼働率を求める問題が出題されます。
最初に確認するのは、記号が何を表しているかです。
稼働時間 t
→ MTBF
修理時間 r
→ MTTR
そのうえで、次の順番で選択肢を切ります。
1. MTBFに稼働時間が入っているか
2. MTTRに修理時間が入っているか
3. 稼働時間と修理時間を混ぜて平均していないか
例えば、
MTBF = 平均(t)
MTTR = 平均(r)
なら正しい対応です。
一方で、
MTBF = 平均(r)
MTTR = 平均(t)
なら、役割が逆なので誤りです。
また、t + r をそのままMTBFやMTTRとして平均している選択肢も、まず疑います。
MTBFはあくまで稼働時間の平均、MTTRはあくまで修理時間の平均だからです。
科目Bでどう使う?
科目Bでは、システムの稼働状況を表すデータから、平均値や稼働率を計算する形で考えることがあります。
例えば、
MTBF = 900時間
MTTR = 100時間
なら、
稼働率 = 900 / (900 + 100)
= 0.9
= 90%
です。
コードや表を追うときも、
稼働時間を足す
→ MTBF側
修理時間を足す
→ MTTR側
と意味を確認してから計算すると読みやすくなります。
よくある誤解・混同
MTBFとMTTRで最も多い混同は、どちらが稼働時間で、どちらが修理時間かを逆にすることです。
| 誤解 | 正しい理解 |
|---|---|
| MTBFは修理時間の平均 | MTBFは稼働時間の平均 |
| MTTRは稼働時間の平均 | MTTRは修理時間の平均 |
| MTBFは小さいほどよい | MTBFは大きいほどよい |
| MTTRは大きいほどよい | MTTRは小さいほどよい |
| MTBFとMTTRを足した値が稼働時間 | MTBF + MTTR は1サイクルの平均時間のイメージ |
特に試験では、英語の略称だけで考えるより、次の日本語に戻す方が安全です。
MTBF
→ 壊れるまで、どれくらい長く動けたか
MTTR
→ 壊れてから、どれくらい早く直せたか
まとめ(試験直前用)
- MTBFは平均故障間隔で、稼働時間の平均
- MTTRは平均修理時間で、修理時間の平均
t = 稼働時間ならMTBF側r = repairならMTTR側- MTBFは大きいほどよい
- MTTRは小さいほどよい
- 稼働率は
MTBF / (MTBF + MTTR)
試験中は、まず
動いていた時間 → MTBF
直していた時間 → MTTR
と置き換えると、式の選択肢を切りやすくなります。