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最終更新日:2026年7月27日

まず結論

IPv4アドレスの選択問題では、プライベートIPアドレスや特殊用途の範囲を先に除外すると判断しやすくなります。

まず覚える範囲は次の4つです。

10.0.0.0/8
→ プライベートIPアドレス

172.16.0.0/12
→ プライベートIPアドレス

192.168.0.0/16
→ プライベートIPアドレス

127.0.0.0/8
→ ループバックアドレス

FE試験では、候補の中からこれらに該当するものを除外し、残ったものをグローバルIPアドレスの候補として判断します。


直感的な説明

IPv4アドレスは、ネットワーク上の機器を識別する番号です。

ただし、すべてのIPv4アドレスがインターネット上で自由に使えるわけではありません。

社内LANや家庭内LANで使う
→ プライベートIPアドレス

自分自身を指す
→ ループバックアドレス

同じリンク内だけで使う
→ リンクローカルアドレス

インターネット上で一意に使う
→ グローバルIPアドレス

例えば、家庭用ルータの内側では 192.168.x.x がよく使われます。

一方、インターネット上で他の端末と直接通信するには、グローバルIPアドレスが必要です。


定義・仕組み

グローバルIPアドレス

グローバルIPアドレスは、インターネット上で一意に割り当てられるIPv4アドレスです。

インターネット上で通信相手を識別する
→ グローバルIPアドレス

ただし、プライベートIPアドレスや特殊用途として予約されたアドレスは、通常のグローバルIPアドレスとしては使いません。

プライベートIPアドレス

プライベートIPアドレスは、インターネットへ直接公開しないネットワーク内で自由に使える範囲です。

範囲 CIDR表記 覚え方
10.0.0.010.255.255.255 10.0.0.0/8 先頭が10
172.16.0.0172.31.255.255 172.16.0.0/12 172.16~172.31
192.168.0.0192.168.255.255 192.168.0.0/16 192.168

社内LANや家庭内LANでは、これらのアドレスを使い、NATやNAPTによってインターネットへ接続します。

ループバックアドレス

127.0.0.0/8 は、ループバック用に予約されています。

代表例は次のアドレスです。

127.0.0.1
→ 自分自身を指す

ただし、ループバックは 127.0.0.1 だけではありません。

127.x.x.x
→ ループバックの範囲

したがって、127.158.32.134 のようなアドレスもグローバルIPアドレスではありません。

リンクローカルアドレス

169.254.0.0/16 は、IPv4のリンクローカルアドレスです。

DHCPサーバからアドレスを取得できない場合などに、自動的に割り当てられることがあります。

169.254.x.x
→ 同じネットワーク区間内で使う
→ ルータを越えて通信する用途ではない

そのほかの代表的な特殊アドレス

アドレス 主な意味
0.0.0.0 未指定アドレス
255.255.255.255 限定ブロードキャスト
127.0.0.0/8 ループバック
169.254.0.0/16 リンクローカル

IPv4にはこのほかにも特殊用途の範囲がありますが、FE試験ではまず代表的な範囲を確実に見分けることが大切です。


科目Aでどう出る?

グローバルIPアドレスを選ぶ問題

候補から、プライベートIPアドレスや特殊用途のアドレスを除外します。

例えば次の候補があるとします。

118.151.146.138
127.158.32.134
172.22.151.43
192.168.38.158

順番に確認します。

127.158.32.134
→ 127.0.0.0/8
→ ループバック

172.22.151.43
→ 172.16.0.0/12
→ プライベート

192.168.38.158
→ 192.168.0.0/16
→ プライベート

残った 118.151.146.138 が、グローバルIPアドレスの候補です。

選択肢を切る判断表

選択肢の先頭や範囲 判断
10.x.x.x プライベート
172.16.x.x172.31.x.x プライベート
192.168.x.x プライベート
127.x.x.x ループバック
169.254.x.x リンクローカル
どれにも該当しない グローバル候補

試験中は次の順番で確認します。

1. 10.x.x.x ではないか
2. 172.16~172.31 ではないか
3. 192.168.x.x ではないか
4. 127.x.x.x ではないか
5. 169.254.x.x ではないか
6. どれにも該当しなければグローバル候補

どんな場面で使う?

社内LANや家庭内LAN

PCやスマートフォンには、次のようなプライベートIPアドレスが割り当てられることがあります。

192.168.1.10
192.168.1.11
192.168.1.12

これらの機器は、ルータのNATやNAPTを通してインターネットへ接続します。

自分自身との通信確認

アプリケーションやネットワーク機能を同じ端末内で確認するときは、ループバックアドレスを使います。

127.0.0.1
localhost

DHCPでアドレスを取得できないとき

リンクローカルアドレスが自動設定されることがあります。

169.254.x.x

このアドレスが付いている場合、DHCPによる設定に問題がある可能性を疑う判断材料になります。


よくある誤解・混同

172で始まるアドレスはすべてプライベート

違います。

プライベートなのは次の範囲だけです。

172.16.0.0
~
172.31.255.255

例えば、172.15.x.x172.32.x.x は、このプライベート範囲には入りません。

127.0.0.1だけがループバック

違います。

127.0.0.0/8

の範囲全体がループバック用です。

プライベートIPアドレスはインターネット通信に使えない

プライベートIPアドレスのまま、インターネット上を直接経路制御することはできません。

ただし、NATやNAPTを使えば、プライベートIPアドレスを持つ端末もインターネットへ接続できます。

端末のプライベートIP
↓
ルータでグローバルIPへ変換
↓
インターネットへ接続

プライベートでも特殊用途でもなければ、必ずグローバルIPである

試験の基本問題では、代表的な予約範囲を除外して判断します。

ただし厳密には、IPv4にはほかにも特殊用途として予約された範囲があります。

そのため、実務ではアドレスの用途を個別に確認します。


まとめ(試験直前用)

  • 10.0.0.0/8172.16.0.0/12192.168.0.0/16 はプライベートIP
  • 127.0.0.0/8 はループバックで、127.0.0.1 だけではない
  • 169.254.0.0/16 はリンクローカル
  • 172系は 172.16172.31 だけがプライベート
  • 選択問題では、予約範囲を順番に除外してグローバル候補を見つける

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