最終更新日:2026年7月20日
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まず結論
ストライピングとは、データを複数のディスクへ分散して書き込み、並行して読み書きすることで入出力を高速化する方式です。
基本情報技術者試験では、次の切り分けが重要です。
分散して速くする
→ ストライピング
同じデータを複製して守る
→ ミラーリング
一度読んだデータを一時保存する
→ ディスクキャッシュ
主記憶の内容を補助記憶へ退避する
→ スワッピング
判断軸は、何をして性能や信頼性を高めているかです。
直感的な説明
大きな荷物を1人だけで運ぶより、複数人で分担した方が早く運べます。
ストライピングも同じ考え方です。
大きなデータ
↓ 分割
ディスクA・ディスクB・ディスクCへ分散
↓
複数台で並行処理
1台のディスクだけがすべてを処理するのではなく、複数台が同時に読み書きするため、入出力性能を高められます。
ただし、データが複数台に分かれているため、冗長性を持たない構成では、1台の故障が全体のデータ損失につながることがあります。
定義・仕組み
ストライピングでは、データを一定の単位に分け、複数のディスクへ順番に配置します。
データ1 → ディスクA
データ2 → ディスクB
データ3 → ディスクC
データ4 → ディスクA
複数ディスクへ同時にアクセスできるため、1台ずつ順番に処理するより高速化できます。
ストライピングだけを使う代表的な方式が RAID 0 です。
| RAID | 主な仕組み | 特徴 |
|---|---|---|
| RAID 0 | ストライピング | 高速だが冗長性なし |
| RAID 1 | ミラーリング | 同じデータを複製し、信頼性を高める |
| RAID 5 | ストライピング+分散パリティ | 高速性と耐障害性を両立する |
RAID 0は性能を高めますが、故障に備える情報を持ちません。
RAID 0
→ 速い
→ 冗長性なし
一方、RAID 1は同じ内容を複数のディスクへ保存します。
RAID 1
→ 同じデータを複製
→ 片方が故障しても継続しやすい
RAID 5では、データと復旧用のパリティ情報を複数台へ分散します。
RAID 5
→ データを分散
+ パリティも分散
→ 1台の故障に対応できる
科目Aでどう出る?
科目Aでは、似た用語の目的を比較する問題として出題されやすいです。
| 用語 | 主な目的 | 判断ワード |
|---|---|---|
| ストライピング | 高速化 | 分散、複数ディスク、並列 |
| ミラーリング | 信頼性向上 | 同じデータ、複製、冗長化 |
| ディスクキャッシュ | 再アクセスの高速化 | 一時保存、よく使うデータ |
| スワッピング | 主記憶の有効利用 | 退避、主記憶、補助記憶 |
ストライピング
複数ディスクへデータを分けて保存します。
異なる部分を分散
→ 複数台で並行処理
→ 高速化
ミラーリング
同じデータを複数のディスクへ書き込みます。
同じデータを複製
→ 故障に備える
→ 信頼性向上
ディスクキャッシュ
一度読み出したデータを高速な記憶領域へ一時保存します。
一度読み出す
↓
キャッシュへ保存
↓
次回は高速に取得
複数ディスクへデータを分散する仕組みではありません。
スワッピング
主記憶上のプログラムやデータを補助記憶へ一時的に退避します。
主記憶
↓ 退避
補助記憶のスワップ領域
ディスク入出力を並列化する方式ではありません。
試験では、次の順番で考えると安定します。
複数ディスクへ分散
→ ストライピング
同じ内容を複製
→ ミラーリング
一時保存して再利用
→ ディスクキャッシュ
主記憶から退避
→ スワッピング
どんな場面で使う?
ストライピングは、ディスク入出力を高速化したい場面で使われます。
- 大量データの読書き
- 動画や画像などの大容量ファイル処理
- 高速な一時処理領域
- 複数ディスクを使ったRAID構成
ただし、RAID 0のように冗長性がない方式は、重要データの長期保存には向きません。
性能を優先
→ RAID 0
信頼性を優先
→ RAID 1
性能と耐障害性を両立
→ RAID 5など
なお、RAIDはバックアップそのものではありません。
誤操作やマルウェアによってデータが削除・破壊された場合、複数ディスクへ同じ変更が反映されることがあります。そのため、RAIDとは別にバックアップが必要です。
よくある誤解・混同
| 誤解 | 正しい理解 |
|---|---|
| 複数ディスクを使えばすべてミラーリング | 異なる部分を分散するのがストライピング、同じ内容を複製するのがミラーリング |
| ストライピングは故障に強い | RAID 0には冗長性がなく、1台故障すると全体を読めない可能性がある |
| ディスクキャッシュも複数ディスクへ分散する | ディスクキャッシュはデータを高速な領域へ一時保存する |
| スワッピングはディスク間での分散書込み | 主記憶の内容を補助記憶へ退避する仕組み |
| RAIDがあればバックアップは不要 | RAIDは可用性向上の仕組みであり、別途バックアップが必要 |
| RAID 5はミラーリング | RAID 5はストライピングと分散パリティを組み合わせる |
特に、次の2つは試験で混同しやすいです。
分けて速くする
→ ストライピング
同じものを複製して守る
→ ミラーリング
また、「高速化」と書かれていても、方法を確認する必要があります。
複数台で並列化
→ ストライピング
一度読んだデータを再利用
→ ディスクキャッシュ
まとめ(試験直前用)
- ストライピングは、データを複数ディスクへ分散して高速化する
- ミラーリングは、同じデータを複製して信頼性を高める
- RAID 0はストライピングで、高速だが冗長性がない
- RAID 1はミラーリングで、故障に強い
- RAID 5はストライピングと分散パリティを組み合わせる
- ディスクキャッシュは、一度読んだデータを一時保存する
- スワッピングは、主記憶の内容を補助記憶へ退避する
- RAIDとバックアップは別物
分けて速くするのがストライピング、同じものを複製して守るのがミラーリング。