Skip to the content.

最終更新日:2026年8月30日

まず結論

CORBA(Common Object Request Broker Architecture)は、分散したコンピュータ上のオブジェクト同士を連携させるための共通仕様です。

基本情報技術者試験では、次の組合せが判断の決め手になります。

分散システム
+
オブジェクト同士の通信
+
共通仕様
→ CORBA

CORBAは、特定のプログラミング言語だけで使う部品化技術ではありません。

直感的な説明

別々のコンピュータで動いているプログラム同士を連携させたい場面を考えます。

コンピュータA                 コンピュータB
オブジェクトA  ───────→  オブジェクトB

しかし、コンピュータやOS、プログラミング言語が違うと、そのままでは呼び出し方がそろいません。

CORBAでは、間に共通の仕組みを置いて、離れた場所にあるオブジェクトを呼び出せるようにします。

イメージは、異なる環境の間に通訳を置くことです。

オブジェクトA
    ↓
  ORB
    ↓
ネットワーク
    ↓
  ORB
    ↓
オブジェクトB

定義・仕組み

CORBAは、OMG(Object Management Group)が策定した分散オブジェクト技術の標準仕様です。

中心となるのが ORB(Object Request Broker) です。

ORBは、あるオブジェクトから別のオブジェクトへの要求を仲介します。

呼出し元のオブジェクト
↓
ORBが要求を仲介
↓
ネットワーク越しのオブジェクト
↓
処理結果を返す

呼出し元から見ると、相手が同じコンピュータにいるか、別のコンピュータにいるかを強く意識せずに利用できることが狙いです。

CORBAで押さえる3語

キーワード 意味
分散オブジェクト 複数のコンピュータに分かれて存在するオブジェクトを扱う
ORB オブジェクト間の要求を仲介する
共通仕様 異なる言語や環境でも連携できるようにする

CORBAは、オブジェクト間連携そのものを標準化する考え方です。

Javaで再利用可能なソフトウェア部品を作る仕組みとは目的が異なります。Javaの部品化については、JavaBeansとは?Javaの再利用可能な部品を作る仕組みもあわせて確認してください。

CORBAの仕様を策定しているOMGの公式情報は、OMG:CORBA および CORBA Specification で確認できます。

基本情報技術者試験の最新の出題範囲は、IPA:試験要綱・シラバスについて で確認できます。

科目Aでどう出る?

科目Aでは、CORBAの仕組みを細かく実装させるより、説明文から用語を選ぶ問題として考えるのが基本です。

CORBAを疑う表現は次のとおりです。

  • 分散システム
  • 分散オブジェクト
  • オブジェクト間の通信
  • 異なるシステム間の連携
  • ORB
  • 共通仕様

特に、次の一文で切り分けます。

分散した環境でオブジェクト同士をつなぐ共通仕様ならCORBA。

一方、次のような説明ならCORBAではありません。

Javaの再利用可能な部品
→ JavaBeans

分析用に必要なデータをまとめる
→ データマート

メール・掲示板・ワークフローで共同作業を支援
→ グループウェア

「ソフトウェアを連携させる」という言葉だけで判断せず、分散環境・オブジェクト・通信がそろっているかを見るのがポイントです。

どんな場面で使う?

CORBAは、異なる環境で動く複数のシステムを連携させるためのミドルウェア技術として使われてきました。

例えば、次のような構成です。

システムA:C++
システムB:Java
システムC:別のOS

それぞれのオブジェクトを連携させたい
↓
CORBAの共通仕様を利用する

現在のWebシステムではREST APIなど別の連携方式を目にすることが多いですが、FEではCORBAを分散オブジェクトの代表的な標準仕様として理解しておくことが重要です。

よくある誤解・混同

CORBAはJava専用の技術?

違います。

CORBAのポイントは、特定の言語だけに閉じず、異なる環境のオブジェクトを連携させることです。

CORBAはデータベース技術?

違います。

CORBAはデータを分析する仕組みではなく、オブジェクト間の通信を仲介する仕組みです。

CORBAはグループウェア?

違います。

グループウェアは、人の共同作業を支援するソフトウェアです。

CORBAは、人同士ではなく、分散したソフトウェア上のオブジェクト同士をつなぐ技術です。

ORBとCORBAは同じ?

同じではありません。

  • CORBA:分散オブジェクトを連携させるための仕様全体
  • ORB:その中でオブジェクト間の要求を仲介する中心的な仕組み

と整理します。

まとめ(試験直前用)

  • CORBAは、分散オブジェクトを連携させる共通仕様
  • OMGが策定した標準
  • ORBがオブジェクト間の要求を仲介する
  • 特定の言語だけに依存する仕組みではない
  • 判断ワードは「分散」「オブジェクト」「通信」「共通仕様」

試験直前には、次の一文を思い出してください。

分散環境でオブジェクト同士をつなぐ共通仕様ならCORBA。

© 2024-2026 stemtazoo. All rights reserved.