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最終更新日:2026年8月14日

まず結論

情報セキュリティでは、重要な3要素として

  • 機密性(Confidentiality)
  • 完全性(Integrity)
  • 可用性(Availability)

があります。

この3つは頭文字を取って CIA と呼ばれます。

基本情報技術者試験では、次のように切り分けると分かりやすいです。

漏らさない
→ 機密性

正しく保つ
→ 完全性

使える状態を保つ
→ 可用性

特に、選択肢の内容が

暗号化
アクセス制御
→ 機密性

入力チェック
改ざん防止
→ 完全性

稼働率
停止時間
復旧
→ 可用性

のどこに当てはまるかを見るのがポイントです。

直感的な説明

情報セキュリティを、会社の重要なファイルに例えて考えてみます。

機密性

そのファイルを、関係のない人に見られないようにすることです。

見せない
漏らさない

がポイントです。

完全性

そのファイルの内容が勝手に変更されたり、間違った内容になったりしないようにすることです。

正しい
壊れていない
改ざんされていない

がポイントです。

可用性

必要なときに、そのファイルやシステムを使えるようにしておくことです。

止まらない
使える
復旧できる

がポイントです。

定義・仕組み

機密性

機密性は、許可された人だけが情報にアクセスできるようにする性質です。

代表的な対策は、

  • アクセス制御
  • パスワード
  • 暗号化
  • 外部媒体の持出し制限
  • 権限管理

などです。

FEでは、

不正閲覧を防ぐ
情報漏えいを防ぐ

という内容なら、機密性を疑います。

完全性

完全性は、情報が正確で、勝手に変更・破壊されていない状態を保つ性質です。

代表的な対策は、

  • 入力チェック
  • 改ざん検知
  • ハッシュ
  • 更新権限の管理
  • データ整合性チェック

などです。

FEでは、

正しいデータ
改ざんされていない
整合している

という表現が判断材料になります。

可用性

可用性は、必要なときに必要なシステムや情報を利用できる状態を保つ性質です。

代表的な対策や指標は、

  • 冗長化
  • バックアップ
  • 障害復旧
  • 稼働率
  • 停止時間
  • SLA
  • MTBF
  • MTTR

などです。

FEでは、

止めない
早く復旧する
使える状態を維持する

という内容なら可用性です。

科目Aでどう出る?

科目Aでは、具体的な管理策やチェック項目がCIAのどれに対応するかを問う問題が出ます。

判断表

問題文の内容 判断
外部媒体の無断持出しを禁止 機密性
データベースを暗号化 機密性
データ入力時のエラーチェック 完全性
改ざんを検知する 完全性
稼働率を一定以上に保つ 可用性
中断時間を管理する 可用性
障害から早く復旧する 可用性

試験中の切り分け

秘密を守る?
→ 機密性

正しさを守る?
→ 完全性

使える状態を守る?
→ 可用性

これだけでも多くの問題に対応できます。

SLAと可用性の関係

SLAは Service Level Agreement の略で、サービス提供者と利用者の間でサービス水準を取り決めるものです。

SLAそのものが可用性というわけではありません。

ただし、SLAの中で、

  • 稼働率
  • 停止時間
  • 復旧時間
  • 応答時間

などを定めることがあります。

このうち、

停止時間
稼働率
復旧時間

のように、サービスを使える状態に関係する項目は可用性と強く関係します。

したがって、

中断時間を定めたSLAを守る

という内容なら、

必要なときにサービスを使えるようにする
→ 可用性

と判断できます。

どんな場面で使う?

CIAの考え方は、情報セキュリティ対策を整理するときに使います。

例えば、社内システムなら、

誰が見られるか
→ 機密性

内容が正しいか
→ 完全性

必要なときに使えるか
→ 可用性

という3方向から確認します。

例:顧客管理システム

顧客情報を暗号化
→ 機密性

入力内容のチェック
→ 完全性

サーバを冗長化
→ 可用性

というように、同じシステムでも複数の観点から対策を考えます。

よくある誤解・混同

暗号化は完全性?

基本的には機密性です。

暗号化は、

内容を読まれにくくする

ための対策なので、機密性に分類します。

入力チェックは可用性?

違います。

入力チェックは、

正しいデータを保つ

ための対策なので、完全性です。

バックアップは完全性?

文脈によりますが、FEでは可用性の対策として扱われることが多いです。

障害時に復旧できるようにして、

必要なときに使える状態へ戻す

ためです。

SLAならすべて可用性?

違います。

SLAには応答時間など様々な項目があります。

FEでは、SLAの中でも

停止時間
稼働率
復旧

に関係するなら可用性と判断します。

外部媒体の持出し禁止は可用性?

違います。

持出し禁止は、

情報漏えいを防ぐ

ための対策なので機密性です。

確認問題(基本情報技術者試験対策)

情報セキュリティの可用性を高めるための対策として、最も適切なものはどれか。

  • ア. 顧客情報を暗号化する
  • イ. 入力データの形式をチェックする
  • ウ. サーバを冗長化して障害時もサービスを継続できるようにする
  • エ. 機密情報へのアクセス権限を限定する
▶ クリックして答えと解説を見る(ここを開く)

正解:ウ

可用性は、必要なときにシステムを利用できる状態を保つ性質です。

  • ア:機密性
  • イ:完全性
  • ウ:可用性
  • エ:機密性

です。

まとめ(試験直前用)

  • CIAは、機密性・完全性・可用性の3要素
  • 機密性:漏らさない
  • 完全性:正しく保つ
  • 可用性:使える状態を保つ
  • 暗号化・アクセス制御 → 機密性
  • 入力チェック・改ざん防止 → 完全性
  • 稼働率・停止時間・復旧・冗長化 → 可用性
  • SLAの中でも、停止時間や稼働率は可用性と関係が深い
  • 秘密・正しさ・使える、の3方向で切り分ける

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