最終更新日:2026年8月24日
fe fe-technology computer-system character-encoding
まず結論
文字コードの問題では、細かい歴史を暗記するより、どの文字を扱うための仕組みかで切り分けると判断しやすくなります。
英字・数字・記号・制御文字
→ ASCII
日本語とASCII系文字を扱う
→ Shift_JIS
UNIX系で使われた日本語文字コード
→ EUC
世界中の文字を統一的に扱う
→ Unicode
基本情報技術者試験では、まずこの4つの対応を押さえておけば、選択肢をかなり絞れます。
直感的な説明
コンピュータは、文字そのものを理解しているわけではありません。
文字に番号を割り当てて、その番号を使って処理しています。
例えば、アルファベットの A にある番号を割り当て、B には別の番号を割り当てる、という考え方です。
この「どの文字に、どの番号を割り当てるか」を決めた仕組みが文字コードです。
ただし、文字コードには目的や歴史の違いがあります。
英語中心で十分
→ ASCII
日本語を扱いたい
→ Shift_JIS / EUC
世界中の文字を共通に扱いたい
→ Unicode
この違いを押さえると、用語を丸暗記しなくても選択肢を切りやすくなります。
定義・仕組み
ASCII
ASCIIは、英字、数字、記号、制御文字などを表すための基本的な文字コードです。
標準ASCIIは7ビットで、128種類の値を表します。
英字
数字
記号
改行やタブなどの制御文字
を扱います。
漢字を表すための規定はありません。
FE試験では、
ASCII
→ 英数字・記号・制御文字
→ 漢字は扱わない
と判断できれば十分です。
Shift_JIS
Shift_JISは、日本語を扱うために広く使われてきた文字コードです。
ASCII系の1バイト文字と、日本語の2バイト文字を組み合わせて扱えるのが特徴です。
英数字
+
ひらがな・カタカナ・漢字
を同じデータ中で扱えます。
古いWindows環境や日本語向けソフトウェアなどでよく使われてきました。
EUC
EUCは、Extended UNIX Codeの略で、UNIX系システムで複数の文字集合を扱うために使われてきた符号化方式です。
日本ではEUC-JPが使われました。
FE試験では、
UNIX系
→ EUC
という対応が重要です。
ただし、EUCそのものを「世界共通の文字コード」と考えるのは誤りです。
Unicode
Unicodeは、世界中の文字を統一的に扱えるように、それぞれの文字へ共通の番号を割り当てるための規格です。
日本語
英語
中国語
韓国語
その他、多くの言語の文字
を一つの文字体系で扱えるようにします。
ここで注意したいのは、Unicodeを「16ビット固定の文字コード」と覚えないことです。
Unicodeは文字に番号を割り当てる仕組みで、その番号を実際のバイト列として表す方法には、UTF-8やUTF-16などがあります。
Unicode
→ 文字に共通の番号を割り当てる考え方・規格
UTF-8 / UTF-16
→ Unicodeの文字をバイト列として表現する方法
古い試験問題では「16ビット以上の符号体系」のような説明がUnicodeを指す場合がありますが、現在の理解としては、世界中の文字を共通に扱う規格と押さえる方が安全です。
科目Aでどう出る?
科目Aでは、各文字コードの特徴を入れ替えた選択肢がよく出ます。
まず、次の判断表を使います。
| 問題文の表現 | 判断 |
|---|---|
| 英字・数字・記号・制御文字 | ASCII |
| 漢字に関する規定がない | ASCII |
| 日本語とASCII系文字を混在 | Shift_JIS |
| UNIX系で使われた | EUC |
| 世界中の文字を統一的に扱う | Unicode |
| UTF-8やUTF-16 | Unicodeの符号化方式 |
まず「何を扱う仕組みか」を見る
英数字だけ?
→ ASCII
日本語を扱う?
→ Shift_JIS / EUC を疑う
世界中の文字?
→ Unicode
そのあとで、
UNIXという語がある
→ EUC
ASCII系と日本語を混在
→ Shift_JIS
と絞ると判断しやすくなります。
どんな場面で使う?
文字コードは、文字データを保存したり、別のシステムへ渡したりするときに関係します。
例えば、次のような場面です。
- CSVファイルを開いたら文字化けした
- 古いシステムのShift_JISデータをWebシステムへ移行する
- UNIX系システムからEUC-JPのファイルを受け取る
- WebページをUTF-8で表示する
- 異なる国の文字を一つのシステムで扱う
実務では、送る側と受け取る側で文字コードの認識が違うと、文字化けが起こります。
送信側:Shift_JIS
受信側:UTF-8として解釈
↓
文字化け
文字コードの違いは、単なる試験用語ではなく、実際のデータ交換でも重要です。
よくある誤解・混同
ASCIIは日本語も扱える
誤りです。
ASCIIは英字、数字、記号、制御文字などを扱いますが、漢字を表す規定はありません。
ASCII
→ 英数字中心
→ 漢字なし
EUCは世界共通の文字コード
誤りです。
「世界中の文字を共通に扱う」という説明はUnicodeです。
EUCは、UNIX系で複数の文字集合を扱うために使われてきた方式です。
Shift_JISはUNIXの標準文字コード
誤りです。
UNIX系
→ EUC
日本語とASCII系文字の混在
→ Shift_JIS
と切り分けます。
Unicodeは16ビット固定
この覚え方は避けた方が安全です。
UnicodeにはUTF-8、UTF-16、UTF-32など複数の符号化方式があります。
試験では、Unicodeの本質を次のように押さえます。
世界中の文字を統一的に扱うための文字体系。
UnicodeとUTF-8は同じ
同じではありません。
Unicode
→ 文字に番号を割り当てる規格
UTF-8
→ その番号をバイト列として表現する方式
この違いは、文字コード問題で一段深い選択肢が出たときに役立ちます。
まとめ(試験直前用)
- ASCII:英字・数字・記号・制御文字。漢字は扱わない
- Shift_JIS:日本語とASCII系文字を扱う。日本語環境で広く利用された
- EUC:UNIX系で使われてきた。日本ではEUC-JPが代表的
- Unicode:世界中の文字を統一的に扱う規格
- UTF-8 / UTF-16:Unicodeを実際のバイト列にする符号化方式
- 「UNIX」ならEUC、「世界共通」ならUnicodeを疑う
- Unicodeを「16ビット固定」と暗記しない
試験直前には、次の4つで切り分けてください。
英数字 → ASCII
日本語+ASCII → Shift_JIS
UNIX → EUC
世界共通 → Unicode