最終更新日:2026年9月7日
fe fe-technology network
まず結論
ATM(Asynchronous Transfer Mode:非同期転送モード)は、データを固定長のセルに分割して転送する通信方式です。
基本情報技術者試験では、
固定長のセル
↓
ATM
と判断できることが最も重要です。
ATMのセルは、53バイトで構成されています。
ATMセル
├─ ヘッダー:5バイト
└─ ペイロード:48バイト
細かい仕組みをすべて覚えるより、まずは
ATM = 固定長53バイトのセル
と押さえておきましょう。
直感的な説明
ATMは、送るデータをすべて同じ大きさの箱に詰め替えてから運ぶ方式と考えると分かりやすいです。
例えば、大きさがばらばらの荷物をそのまま運ぶのではなく、
大きなデータ
↓
同じ大きさに分割
↓
□ □ □ □ □
↓
順番に転送
というイメージです。
ATMでは、この同じ大きさの箱をセルと呼びます。
セルの大きさが固定されているため、通信機器側では、ばらばらの長さのデータを扱う場合よりも処理しやすくなります。
試験では、「セル」という言葉だけでも重要ですが、さらに
セル
+
固定長
がそろったら、ATMを強く疑います。
定義・仕組み
ATMは、音声・映像・データなどを統一的に扱うことを目的として利用されてきた通信方式です。
送信するデータを、53バイトの固定長セルに分割して転送します。
ATMセルの構成
1個のセルは次のようになっています。
| 部分 | サイズ | 役割 |
|---|---|---|
| ヘッダー | 5バイト | セルを転送するための制御情報 |
| ペイロード | 48バイト | 実際に運ぶデータ |
| 合計 | 53バイト | 1個のATMセル |
図にすると、
┌──────────┬────────────────────────────┐
│ ヘッダー │ ペイロード │
│ 5バイト │ 48バイト │
└──────────┴────────────────────────────┘
合計53バイト
となります。
なぜ固定長なの?
ATMでは、すべてのセルが同じ大きさです。
□ □ □ □ □
53 53 53 53 53 バイト
大きさがそろっているため、セルを順番に高速処理しやすいという特徴があります。
FE試験では、この設計上の細かいメリットを深く追うより、
固定長
→ セル
→ ATM
というつながりを優先して覚えると効率的です。
このテーマは基本情報技術者試験のネットワーク分野に関係します。公式の出題範囲やシラバスは、IPA:基本情報技術者試験 から確認できます。
科目Aでどう出る?
科目Aでは、通信方式の説明から正しい名称を選ぶ問題で問われます。
ATMでは、次の言葉が強い手掛かりです。
固定長
セル
53バイト
5バイトのヘッダー
48バイトのペイロード
↓
ATM
特に重要なのは、固定長のセルです。
まず「何単位で送るか」を見る
通信方式を見分けるときは、
データを何という単位に区切っているか
を見ると整理しやすくなります。
| 用語 | 判断の手掛かり |
|---|---|
| ATM | 固定長のセル |
| パケット交換 | パケット単位 |
| フレームリレー | フレーム単位 |
| PBX | 内線電話、構内交換 |
問題文に
固定長のセルに分割して転送
とあれば、ATMを第一候補にできます。
53バイトも手掛かりになる
数値まで書かれている場合は、
5バイト + 48バイト
= 53バイト
もATMを判断する強い手掛かりです。
ただし、試験直前にどちらか一つしか覚えられないなら、
ATM = 固定長セル
を優先します。
どんな場面で使う?
ATMは、音声・映像・データなど、性質の異なる情報を一つのネットワークで扱うための高速通信技術として利用されてきました。
重要なのは、現在のネットワークでATMを自分で設定できることではなく、FE試験で
どの通信方式の説明か?
を見分けられることです。
そのため、実務上の細かい構成よりも、
ATM
↓
固定長セル
↓
53バイト
という特徴を優先して整理しておきましょう。
よくある誤解・混同
ATMは銀行の現金自動預払機?
基本情報技術者試験のネットワーク分野で出てくるATMは、銀行のATMではありません。
ATM
= Asynchronous Transfer Mode
= 非同期転送モード
という通信方式です。
文脈に注意しましょう。
ATMとPBXは同じ交換機?
違います。
PBX(Private Branch eXchange)は、会社などの構内で、内線電話どうしや外線と内線を接続する構内交換機です。
固定長セル
→ ATM
内線電話を交換
→ PBX
「交換」という言葉だけで判断しないことがポイントです。
ATMとパケット交換は同じ?
どちらもデータを区切って転送しますが、試験では特徴を分けて考えます。
ATM
→ 固定長のセル
パケット交換
→ パケット単位
ATMを見分ける最も強いキーワードは、固定長セルです。
ATMとフレームリレーは同じ?
違います。
ATM
→ セル
フレームリレー
→ フレーム
名前の通り、何という単位でデータを扱うかに注目すると切り分けやすくなります。
「非同期」だけ覚えればいい?
「Asynchronous Transfer Mode」の日本語訳として「非同期転送モード」も覚えておきたいですが、選択肢を切るうえでは
非同期
よりも
固定長セル
の方が強い判断材料です。
試験では、名前の日本語訳だけでなく方式の特徴まで押さえておきましょう。
まとめ(試験直前用)
- ATMは、固定長のセルでデータを転送する通信方式
- 1セルは 53バイト
- 内訳は、ヘッダー5バイト + ペイロード48バイト
- 「固定長セル」とあればATMを第一候補にする
- PBXは内線電話、フレームリレーはフレーム単位と切り分ける
固定長セル
↓
53バイト
↓
ATM
迷ったときは、「何という単位で送るのか?」を見るのが判断のコツです。