最終更新日:2026年9月23日
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まず結論
アクティビティ図(Activity Diagram)は、処理や業務の流れを表すUMLの図です。
基本情報技術者試験では、細かな記号を全部覚えるよりも、
処理・業務の流れ → アクティビティ図
オブジェクト間のやり取り → コミュニケーション図
クラスの構造・関係 → クラス図
コンポーネントの構成・関係 → コンポーネント図
と切り分けるのがポイントです。
特に 「処理の流れ」「分岐」「並行処理」 が出てきたら、アクティビティ図を候補にします。
直感的な説明
アクティビティ図は、フローチャートに近い感覚で、処理の流れをUMLで表現する図と考えるとイメージしやすいです。
例えば、注文処理なら次のように考えられます。
[注文を受ける]
↓
[在庫を確認]
↓
<在庫あり?>
/ \
はい いいえ
↓ ↓
[発送] [入荷待ち]
さらに、複数の処理を同時に進める 並行処理 も表現できます。
[注文確定]
↓
<分岐>
/ \
[商品を準備] [伝票を作成]
\ /
<合流>
↓
[発送]
「処理がどのように進むか」を見たいときの図、と覚えておきましょう。
定義・仕組み
UML(Unified Modeling Language)は、ソフトウェアやシステムをモデル化するための標準的な表記法です。
アクティビティ図はUMLの振る舞いを表す図の一つで、処理や活動の流れを表します。
| 表したいもの | 見方 |
|---|---|
| アクション | 実行する処理 |
| 制御フロー | 処理の進む方向 |
| 分岐・合流 | 条件によって流れを分ける・まとめる |
| フォーク・ジョイン | 並行処理を分ける・合流させる |
| 開始・終了 | 一連の処理の始点・終点 |
試験では記号名そのものより、何を表すための図なのかを理解しておくことが重要です。
科目Aでどう出る?
よくある出題は、複数のUML図の説明から正しいものを選ぶ形式です。
| UML図 | 主に見るもの | 判断キーワード |
|---|---|---|
| アクティビティ図 | 処理の流れ・振る舞い | 処理、分岐、並行 |
| コミュニケーション図 | オブジェクト間の協調 | メッセージ、やり取り |
| クラス図 | クラスの静的な構造 | 属性、操作、継承、関連 |
| コンポーネント図 | ソフトウェア部品の構成 | コンポーネント、依存関係 |
処理がどう流れる? → アクティビティ図
オブジェクト同士がどうやり取りする? → コミュニケーション図
クラス同士がどう関係する? → クラス図
部品同士がどう構成される? → コンポーネント図
どんな場面で使う?
アクティビティ図は、業務プロセス、プログラムの処理手順、条件分岐、複数処理の並行実行などを整理するときに使えます。
処理手順を文章だけで説明するよりも、「どこで分かれ、どこで合流するのか」を視覚的に確認しやすくなります。
よくある誤解・混同
「動きがある図」ならコミュニケーション図?
違います。
アクティビティ図は処理の流れ、コミュニケーション図はオブジェクト間のやり取りに注目します。
処理の順番・分岐・並行 → アクティビティ図
誰と誰がメッセージをやり取りするか → コミュニケーション図
クラス図との違いは?
クラス図は、クラスの属性・操作やクラス間の関連など、静的な構造を表します。「処理がどう進むか」ではなく「システムがどのような構造になっているか」を見る図です。
「並行処理」だけを暗記すればよい?
並行処理は強い手掛かりですが、アクティビティ図の役割はそれだけではありません。中心はあくまで活動・処理の流れを表すことです。分岐や合流、順次処理も表現できます。
一次情報で確認する
UMLは Object Management Group(OMG) が標準化しています。
OMGのUML 2.5.1仕様では、Activitiesは振る舞いに関する概念として扱われています。試験対策では仕様の詳細を暗記する必要はありませんが、アクティビティ図=振る舞い・処理の流れという位置付けを押さえておけば十分です。
まとめ(試験直前用)
- 処理・業務の流れ → アクティビティ図
- オブジェクト間のやり取り → コミュニケーション図
- クラスの静的な構造 → クラス図
- コンポーネントの構成 → コンポーネント図
- アクティビティ図では 分岐・合流・並行処理 も表せる
迷ったら、「何が、どう流れている図なのか?」を確認しましょう。