最終更新日:2026年7月18日
ds data-collection preprocessing
まず結論
- Webクローリング:リンクをたどりながらWebページを巡回・収集する
- Webスクレイピング:取得したページから必要なデータを抽出する
DS検定では、
巡回・収集ならクローリング、抽出・整形ならスクレイピング
と切り分けます。
ただし、実務では技術だけでなく、利用規約、著作権、個人情報、アクセス負荷への配慮も必要です。
直感的な説明
本屋を例にすると、
- 本を探して集める:クローリング
- 本の中から必要な箇所を書き出す:スクレイピング
という関係です。
実際の処理も、
- URLを見つける
- ページを取得する
- HTMLを解析する
- 商品名や価格を抜き出す
という流れになります。
1と2がクローリング寄り、3と4がスクレイピング寄りです。
定義・仕組み
Webクローリング
Webページ内のリンクをたどり、複数ページを自動的に取得・保存します。
主な役割は次のとおりです。
- URLの発見
- ページの巡回
- HTMLなどの取得
- 再訪問の管理
検索エンジンのクローラーが代表例です。
Webスクレイピング
取得したHTMLなどを解析し、必要な項目だけを抽出します。
例:
- 商品名
- 価格
- 投稿日
- 記事タイトル
- 表データ
抽出後はCSVやデータベースへ保存することもあります。
API取得との違い
| 方法 | 特徴 |
|---|---|
| API | 提供者が決めた形式でデータを取得する |
| スクレイピング | 人向けページから必要情報を抽出する |
APIが提供されている場合は、一般にAPIの方が構造が安定し、利用条件も明確です。
静的ページと動的ページ
- 静的ページ:取得したHTMLに必要情報が含まれる
- 動的ページ:JavaScript実行後にデータが表示される
動的ページでは、単純なHTTP取得だけでは情報が得られず、ブラウザ操作や通信内容の確認が必要になる場合があります。
どんな場面で使う?
- 競合価格の調査
- ニュース記事の収集
- 市場動向の把握
- 公開情報の定期確認
- 検索エンジンのインデックス作成
実務では、次の順で取得方法を検討します。
- 公式APIがあるか
- ダウンロード用データがあるか
- スクレイピングが許可・許容されるか
- 必要最小限の頻度で取得できるか
よくある誤解・混同
クローリング=データ抽出
誤りです。クローリングは主にページの発見・巡回・取得です。
スクレイピング=ページのダウンロード
誤りです。スクレイピングの中心はページ内から必要項目を抽出することです。
robots.txtで許可されていれば何をしてもよい
誤りです。robots.txtはクローラーへの巡回方針を示す仕組みであり、法的な許可や利用規約への同意そのものではありません。
公開ページなら自由に大量取得できる
誤りです。
- 利用規約
- 著作権
- 個人情報
- データベース権などの権利
- サーバー負荷
を確認する必要があります。
アクセス頻度は高いほどよい
誤りです。短時間に大量アクセスすると相手サーバーへ負荷をかけます。
実務では、
- 待ち時間を入れる
- 必要なページだけ取得する
- キャッシュを使う
- 更新時だけ再取得する
- User-Agentを適切に設定する
といった配慮を行います。
ブラウザ自動操作=スクレイピング
ブラウザ自動操作は取得手段の一つです。クリックやJavaScript実行でページを表示し、その後データを抽出する場合があります。
まとめ(試験直前用)
- クローリングはページを巡回・収集する
- スクレイピングはページ内データを抽出する
- APIは提供者が用意した構造化された取得口
- robots.txtは法的許可そのものではない
- 利用規約、権利、個人情報、サーバー負荷を確認する
- 動的ページではブラウザ操作が必要な場合がある
- 「巡回」と「抽出」で選択肢を切る
対応スキル項目(データエンジニアリング力シート)
- データ収集
- データ取得
- データソースに応じて適切な取得方法を選ぶ
- 法務・倫理・負荷へ配慮してデータを収集する
🔗 関連記事
- アノテーションとは?AI学習データの品質を決める作業【DS検定】
- データ抽出と集計の違いとは?(SQL・BIで混同しやすい操作)【DS検定】
- FTP・SSH・SFTP・FTPSの違いとは?用途と暗号化を比較【DS検定】
- マッピング処理とは?データを対応づける基本操作【DS検定】
- メールアドレスの正規表現とは?なぜ難しいのかを整理【DS検定】