最終更新日:2026年8月16日
ds data-collection preprocessing
まず結論
データ抽出は「必要なデータを選ぶ操作」、集計は「複数のデータをまとめて数値を計算する操作」です。
DS検定では、
- 条件に合う行を残す → 抽出
- 合計・平均・件数などを計算する → 集計
と切り分けられることが重要です。
直感的な説明
例えば、次の売上データがあるとします。
| 日付 | 店舗 | 売上 |
|---|---|---|
| 4/1 | 東京 | 80万円 |
| 4/2 | 東京 | 120万円 |
| 4/3 | 大阪 | 90万円 |
| 4/4 | 東京 | 150万円 |
データ抽出
「売上100万円以上の日だけ知りたい」とします。
| 日付 | 店舗 | 売上 |
|---|---|---|
| 4/2 | 東京 | 120万円 |
| 4/4 | 東京 | 150万円 |
これは、条件に合う行だけを取り出している処理です。
集計
「店舗ごとの売上合計を知りたい」とします。
| 店舗 | 売上合計 |
|---|---|
| 東京 | 350万円 |
| 大阪 | 90万円 |
こちらは、複数行をまとめて数値を計算している処理です。
判断ポイント: 行を選ぶのが抽出、行をまとめて計算するのが集計です。
定義・仕組み
データ抽出
データ抽出とは、条件に合うレコード(行)だけを取り出す処理です。
SQLでは、主に WHERE 句を使います。
SELECT *
FROM sales
WHERE 売上 >= 1000000;
この処理では、元の各行の値を計算し直しているわけではありません。
集計
集計とは、複数のデータをまとめて統計値を計算する処理です。
代表的な集計関数は次の通りです。
| 関数 | 意味 |
|---|---|
SUM |
合計 |
AVG |
平均 |
COUNT |
件数 |
MAX |
最大 |
MIN |
最小 |
例えば、店舗ごとの売上合計を求める場合は次のようになります。
SELECT 店舗, SUM(売上)
FROM sales
GROUP BY 店舗;
GROUP BY でグループを作り、SUM などの集計関数で値をまとめます。
どんな場面で使う?
データ分析では、抽出と集計を組み合わせて使うことがよくあります。
典型的な流れは、
- 抽出:必要なデータだけを選ぶ
- 集計:合計・平均・件数などを計算する
- 可視化:結果をグラフなどで確認する
です。
例えば、
2024年の売上だけ抽出 → 店舗ごとに売上合計 → グラフ表示
という流れになります。
よくある誤解・混同
❌ データ抽出 = 平均や合計を計算する処理
これは誤りです。
- 抽出 → 条件に合うデータを選ぶ
- 集計 → 複数データから数値を計算する
❌ WHERE と GROUP BY は同じ役割
| SQL | 主な役割 |
|---|---|
WHERE |
条件で行を絞る(抽出) |
GROUP BY |
行をグループ化して集計しやすくする |
DS検定では、「条件による絞り込み」= WHERE と判断できると選択肢を切りやすくなります。
❌ フィルタリング = 集計
ExcelやBIツールでも、フィルターと集計は別の操作です。
- フィルター → 表示・分析対象を絞る
- 集計 → 合計・平均・件数などを求める
まとめ(試験直前用)
| 判断したいこと | 操作 | SQLの代表例 |
|---|---|---|
| 条件に合う行を選ぶ | データ抽出 | WHERE |
| データをまとめて計算する | 集計 | GROUP BY + 集計関数 |
覚えるポイントは次の3つです。
- 抽出 = 選ぶ
- 集計 = まとめて計算する
WHEREとGROUP BYを混同しない
DS検定では、「条件でデータを取り出す」なら抽出(フィルタリング)と判断しましょう。
対応スキル項目(データエンジニアリング力シート)
- データ加工
- データ抽出・加工
- ★ 数十万レコードのデータに対して、条件を指定してフィルタリングできる(特定値に合致する・もしくは合致しないデータの抽出、特定範囲のデータの抽出、部分文字列の抽出など)
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