最終更新日:2026年7月14日
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まず結論
FTP、SSH、SFTP、FTPSは、用途と暗号化の仕組みで切り分けます。
| 用語 | 主な用途 | 暗号化 | 土台となる仕組み |
|---|---|---|---|
| FTP | ファイル転送 | 標準FTPはなし | FTP |
| SSH | 安全なログイン・遠隔操作 | あり | SSH |
| SFTP | 安全なファイル転送 | あり | SSH |
| FTPS | 安全なファイル転送 | あり | FTP + TLS |
| SCP | SSHを使ったファイルコピー | あり | SSH |
DS検定では、「ファイルを送るのか」「サーバを操作するのか」「何で暗号化するのか」を確認します。
直感的な説明
会社のサーバへCSVを送る場面と、サーバへログインして設定を変える場面を考えます。
- FTP:ファイルを運ぶ宅配便
- SSH:安全な鍵を使ってサーバへ入る通路
- SFTP:SSHの安全な通路を使うファイル便
- FTPS:FTPの荷物をTLSで保護する方法
名前が似ていますが、SFTPは「FTPを安全にしたもの」ではありません。SFTPはSSHを使う別のファイル転送プロトコルです。
SFTP = SSHを使う
FTPS = FTPをTLSで保護する
この2行を基準にすると、選択肢を切りやすくなります。
定義・仕組み
FTP
FTP(File Transfer Protocol)は、ネットワーク上でファイルを送受信するためのプロトコルです。
標準FTPでは、認証情報や通信内容が暗号化されません。そのため、機密データの転送では、そのまま使うのは安全ではありません。
SSH
SSH(Secure Shell)は、サーバへ暗号化された接続を行い、ログインやコマンド操作を安全に実行するためのプロトコルです。
SSHの主目的は遠隔操作ですが、その安全な通信路を利用してファイル転送も行えます。
SFTP
SFTP(SSH File Transfer Protocol)は、SSHの通信路を使ってファイルを転送します。
- SSHと同じ認証・暗号化基盤を利用する
- ファイル一覧、転送、削除などを扱える
- 標準FTPとは別の仕組み
FTPS
FTPSは、FTPへTLSによる暗号化を追加した方式です。
HTTPをTLSで保護するとHTTPSになるのと同じように、既存のFTPをTLSで保護します。
SCP
SCPは、SSHを使ってファイルをコピーする仕組みです。SFTPと同じくSSH系ですが、基本的にはファイルコピーを簡潔に行う用途で使われます。
| 比較対象 | SFTP | FTPS | SCP |
|---|---|---|---|
| 基盤 | SSH | FTP + TLS | SSH |
| 主な役割 | ファイル転送・管理 | FTP互換の安全な転送 | ファイルコピー |
| 標準FTPと同じ仕組みか | いいえ | はい、TLSで拡張 | いいえ |
どんな場面で使う?
サーバへ安全にログインして操作する
Linuxサーバ、クラウドVM、データ分析基盤へログインして、コマンド実行や設定変更を行うならSSHを使います。
CSVやログを安全に転送する
分析用データ、個人情報を含むCSV、バックアップファイルなどを安全に転送するなら、SFTPやFTPSを検討します。
既存のFTP運用との互換性を保ちたい
既存のFTPサーバや運用をTLSで保護する要件なら、FTPSが候補になります。
SSH環境で簡単にファイルをコピーする
SSH接続が利用でき、単純なコピーが中心ならSCPも候補です。
実務では、プロトコル名だけでなく、相手側システムが対応している方式、認証方法、鍵管理、ファイアウォール設定、監査ログも確認します。
よくある誤解・混同
FTPはパスワードも自動的に暗号化する
誤りです。標準FTPは暗号化されないため、認証情報やファイル内容を盗聴される可能性があります。
SSHはファイル転送専用である
誤りです。SSHの中心は、安全なログインと遠隔操作です。SFTPやSCPはSSHを利用するファイル転送方式です。
SFTPはFTPへTLSを追加したもの
誤りです。
- SFTP:SSHを使う
- FTPS:FTPをTLSで保護する
FTPSとSFTPは名前の順序だけが違う
誤りです。どちらも安全なファイル転送に使えますが、基盤となるプロトコルが異なります。
HTTPSとFTPは同じ用途である
誤りです。HTTPSでもファイルを送受信できますが、主にWebのリクエスト・レスポンスを安全に扱うプロトコルです。FTP系はファイル転送を中心に設計されています。
判断軸の再確認
| 問題文の表現 | 判断 |
|---|---|
| 暗号化されない標準的なファイル転送 | FTP |
| 安全なサーバログイン・遠隔操作 | SSH |
| SSHを使ったファイル転送 | SFTP |
| FTPをTLSで保護 | FTPS |
| SSHを使った単純なコピー | SCP |
まとめ(試験直前用)
- FTPはファイル転送だが、標準FTPは暗号化されない
- SSHは暗号化された遠隔ログイン・操作に使う
- SFTPはSSHを使う安全なファイル転送
- FTPSはFTPをTLSで保護する
- SCPもSSHを利用するが、主にファイルコピーを行う
SFTPはSSH、FTPSはFTP + TLSです。
確認問題(DS検定対策)
FTP、SSH、SFTP、FTPSの説明として、最も適切なものはどれか。
- ア. 標準FTPは、利用者ID・パスワード・ファイル内容を必ず暗号化する。
- イ. SSHは、安全な遠隔操作に使われ、SFTPはSSHを利用してファイルを転送する。
- ウ. SFTPはFTPへTLSを追加した方式である。
- エ. FTPSはSSH上で動作するファイル転送方式である。
▶ クリックして答えと解説を見る(ここを開く)
正解:イ
解説
- ア:標準FTPは暗号化されません。
- イ:適切です。SSHは安全な遠隔操作、SFTPはSSH系のファイル転送です。
- ウ:FTPへTLSを追加するのはFTPSです。
- エ:FTPSの基盤はFTP + TLSです。SSHを使うのはSFTPです。
判断ポイントは、SFTPはSSH、FTPSはFTP + TLSです。
対応スキル項目(データエンジニアリング力シート)
- IT基盤
- データ管理基盤
- ★ データの収集・蓄積・加工・提供に関する基本的なIT技術を理解している
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