最終更新日:2026年6月24日
ds security design
まず結論
電子署名は「送信者本人が作成したこと」と「途中で改ざんされていないこと」を証明する仕組みです。
このページでは、電子署名そのものの定義を繰り返すのではなく、電子署名と暗号化で公開鍵・秘密鍵の使い方をどう見分けるかに絞って整理します。
DS検定では、「暗号化」と「電子署名」で鍵の目的が違う点を問われることが多いです。
直感的な説明
紙の世界では、重要な文書には 自筆の署名や印鑑を押します。
例えば契約書では
本当にその人が作ったのか
後から内容を書き換えていないか
が重要になります。
デジタルの世界では紙の署名が使えないため、 その代わりに使われるのが 電子署名(Digital Signature) です。
電子署名は次の2つを証明します。
本人性(その人が作成した)
完全性(途中で改ざんされていない)
定義・仕組み
電子署名は 公開鍵暗号方式(Public Key Cryptography) を利用します。
鍵は2種類あります。
秘密鍵(Private Key)
公開鍵(Public Key)
電子署名の流れは次の通りです。
① メッセージのハッシュ値を作る
送信者はまず メッセージの ハッシュ値(要約) を作ります。
これは 「メッセージの指紋」のようなものです。
② 秘密鍵で署名を作る
送信者は
ハッシュ値を自分の秘密鍵で暗号化
します。
これが 電子署名 になります。
③ 公開鍵で検証する
受信者は
-
送信者の 公開鍵で電子署名を復号
-
メッセージから ハッシュ値を再計算
-
両者が一致するか確認
一致すれば
本人が作成した
改ざんされていない
と判断できます。
どんな場面で使う?
電子署名は 信頼性が重要なデータ通信で使われます。
代表例
電子契約
ソフトウェア配布
メールの署名
ブロックチェーン
証明書(SSL/TLS)
例えばソフトウェア配布では
本当に公式のソフトか
改ざんされていないか
を確認するために電子署名が使われます。
よくある誤解・混同
① データ暗号化との混同
DS検定ではここがよく狙われます。
目的 鍵
電子署名 送信者の秘密鍵 → 公開鍵で検証 データ暗号化 受信者の公開鍵 → 秘密鍵で復号
整理すると
電子署名
秘密鍵 → 署名 公開鍵 → 検証
データ暗号化
公開鍵 → 暗号化 秘密鍵 → 復号
DS検定では
「公開鍵で署名する」
などの選択肢がよく出ます。 これは 誤りです。
② 秘密鍵と公開鍵の役割の誤解
判断基準はシンプルです。
秘密鍵 → 本人しか持っていない
公開鍵 → 誰でも確認できる
つまり
本人証明には秘密鍵を使う
と覚えると整理できます。
まとめ(試験直前用)
電子署名は 本人性と改ざん防止を証明する仕組み
送信者の秘密鍵で署名を作る
公開鍵で検証する
データ暗号化とは 鍵の使い方が逆
DS検定では 「署名=秘密鍵」「検証=公開鍵」 を覚えておく
対応スキル項目(AI利活用スキルシート)
AI利活用
データ・AI利活用におけるリスク管理
★ データ・AI利活用に伴うリスク(情報漏洩・セキュリティ等)を理解している
🔗 関連記事
- 認証デバイスとは?ICカード・虹彩認証・指紋認証の違い【基本情報技術者試験】
- バックアップ媒体を外部保管するときの安全管理とは?受渡し・運搬・委託先管理【基本情報技術者試験】
- バックアップと冗長化の違いとは?復旧する対策と止めない対策の切り分け【基本情報技術者試験】
- ブルートフォース攻撃とは?総当たり・辞書攻撃・暗号解読法の違い【基本情報技術者試験】
- BYODとは?BYOAとの違いとセキュリティ対策【基本情報技術者試験】