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最終更新日:2026年5月10日

まず結論

ペネトレーションテストとは、ネットワークや情報システムに対して、攻撃者の視点で実際に侵入を試み、脆弱性を悪用された場合の影響を確認する検査です。

SG試験では、「実際に侵入を試みるテストか」、それとも 「仕様やソースコードを確認するレビューか」 を切り分けることが大切です。

選択肢で、

  • ネットワークに接続されたシステムに対して行う
  • 攻撃者と同じような手法で確認する
  • 脆弱性の有無や影響を実際に検証する

と書かれていたら、ペネトレーションテストを疑います。

直感的な説明

ペネトレーションテストは、建物でいうと 「本当に侵入できてしまうかを試す防犯チェック」 に近いです。

鍵の一覧表を見るだけでは、実際に入れるかどうかは分かりません。そこで、許可された範囲で、入口・窓・裏口などを確認し、実際に侵入できる経路がないかを調べます。

情報システムでも同じです。

ファイアウォール、サーバ、Webアプリケーション、認証設定などに弱点があると、攻撃者に悪用される可能性があります。ペネトレーションテストでは、その弱点が 実際の侵入につながるか を確認します。

定義・仕組み

ペネトレーションテストは、対象システムに対して、許可された範囲で疑似的な攻撃を行うセキュリティテストです。

基本的な流れは、次のように考えると分かりやすいです。

  1. 対象範囲を決める
    どのサーバ、ネットワーク、Webアプリケーションを対象にするかを決めます。

  2. 情報を収集する
    公開情報、ポート、サービス、バージョン情報などを確認します。

  3. 侵入できる可能性を調べる
    既知の脆弱性、設定ミス、認証の弱さなどを確認します。

  4. 許可された範囲で侵入を試みる
    実際に攻撃が成立するか、どこまで影響が広がるかを検証します。

  5. 結果を報告し、対策につなげる
    見つかった問題、影響度、優先すべき対策を整理します。

IPAの情報セキュリティサービス基準適合サービスリストでも、ペネトレーションテストは「侵入試験」として扱われ、脆弱性診断サービスの関連サービスとして整理されています。
IPA:情報セキュリティサービス基準適合サービスリスト

ここで大切なのは、ペネトレーションテストは 攻撃そのものを目的にするものではない という点です。

目的は、攻撃を成功させることではなく、組織が把握していないリスクを見つけ、対策につなげることです。

どんな場面で使う?

ペネトレーションテストは、次のような場面で使われます。

  • インターネット公開前のWebシステムを確認する
  • 重要なサーバやネットワークの侵入リスクを確認する
  • 委託先が構築したシステムの安全性を確認する
  • 大きな構成変更やクラウド移行のあとに確認する
  • セキュリティ対策が実際に機能するか確認する

SG試験では、特に 「リスク対応として何を確認したいのか」 が問われます。

たとえば、単に「仕様どおりに作られているか」を確認したいなら、レビューやインスペクションが適切です。

一方で、

  • 外部から侵入できるか
  • 認証を突破される可能性があるか
  • 攻撃されたときにどこまで影響が出るか

を確認したいなら、ペネトレーションテストが適切です。

ただし、実施には注意が必要です。

本番環境に対して無計画に行うと、サービス停止やデータ破損につながるおそれがあります。そのため、対象範囲、実施時間、禁止事項、緊急連絡先などを事前に決めておく必要があります。

よくある誤解・混同

ペネトレーションテストは、ほかのテストやレビュー手法と混同されやすいです。

用語 何をする? 判断ポイント
ペネトレーションテスト 実際に侵入を試みる 攻撃者視点で侵入可能性を確認する
脆弱性診断 脆弱性を洗い出す ツールやチェック項目で弱点を検出する
ウォークスルー 開発者が説明しながら確認する エラーの早期発見が目的
ソフトウェアインスペクション 仕様書やプログラムを人の目で検証する 実行せずにレビューする
リグレッションテスト 変更後に既存機能が壊れていないか確認する 変更の影響を確認する

特に、添付の例題のように、選択肢に 「ネットワークに接続された情報システムに対して、実際に侵入を試みる」 という内容があれば、ペネトレーションテストを選びます。

SG試験でのひっかけポイント

誤解1:脆弱性診断と同じものだと思う

脆弱性診断は、弱点を見つけることが中心です。
ペネトレーションテストは、その弱点が実際に侵入につながるかを検証します。

誤解2:プログラムを人の目で確認することだと思う

人の目で仕様書やプログラムを確認するのは、ソフトウェアインスペクションです。
実際にシステムへ侵入を試みるなら、ペネトレーションテストです。

誤解3:変更後の不具合確認だと思う

変更後に、以前正常だった機能が壊れていないか確認するのは、リグレッションテストです。
侵入の可否を確認するものではありません。

まとめ(試験直前用)

  • ペネトレーションテストは、実際に侵入を試みる検査
  • 目的は、攻撃者視点で 侵入可能性と影響 を確認すること
  • 脆弱性診断は 弱点の洗い出し、ペネトレーションテストは 侵入できるかの検証
  • ウォークスルーやインスペクションは、主に レビュー手法
  • リグレッションテストは、変更後に 既存機能が壊れていないか を確認するテスト

試験では、「実際に侵入を試みる」ならペネトレーションテスト と判断すると、選択肢を切りやすくなります。

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