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まず結論

DXレポート2は、経済産業省が企業のDX推進を整理した資料で、SG試験では特にデジタイゼーション・デジタライゼーション・デジタルトランスフォーメーションの違いを判断させる問題で出やすいです。

ポイントは、単に「デジタル技術を使っているか」ではありません。

どこまで変わっているかで判断します。

段階 判断のポイント
デジタイゼーション アナログ情報をデジタルデータにする
デジタライゼーション 個別の業務・製造プロセスをデジタル化する
デジタルトランスフォーメーション 組織全体・事業・ビジネスモデルを変革する

SG試験では、AI・IoT・カメラなどの言葉に引っ張られず、全体最適化や顧客起点の価値創出まで進んでいるかを見ることが大切です。

直感的な説明

DXの3段階は、製造現場で考えると分かりやすいです。

たとえば、工場で紙の検査記録を使っていたとします。

紙を電子データにしただけなら、まだデジタイゼーションです。

次に、そのデータを使って検査作業を効率化したり、作業手順を見直したりすれば、デジタライゼーションです。

さらに、販売情報・在庫情報・生産情報をつなげて、サプライチェーン全体を最適化し、新しい価値を生み出すところまで進むと、デジタルトランスフォーメーションに近づきます。

つまり、試験では次のように見ると切り分けやすいです。

  • データにしただけ → デジタイゼーション
  • 個別業務を効率化した → デジタライゼーション
  • 組織全体・事業モデルを変えた → デジタルトランスフォーメーション

定義・仕組み

経済産業省のDXレポート2では、DXを進める段階を次の3つに分けています。

公式資料は、経済産業省の DXレポート2 中間取りまとめ で確認できます。

デジタイゼーション

デジタイゼーションは、アナログ・物理データをデジタルデータにすることです。

例としては、次のようなものです。

  • 紙の申請書を電子ファイルにする
  • 紙の検査記録をデータベースに保存する
  • カメラで撮影した画像を検査記録として残す

ここでは、業務の流れそのものは大きく変わっていません。

そのため、選択肢に「記録する」「保存する」「電子化する」といった内容だけが書かれている場合は、デジタイゼーションの可能性が高いです。

デジタライゼーション

デジタライゼーションは、個別の業務・製造プロセスをデジタル化することです。

例としては、次のようなものです。

  • センサー情報を使って作業を見える化する
  • AIで検査作業を効率化する
  • 熟練者の動きをデータ化し、技能継承に活用する

ここでは、単なるデータ化ではなく、個別の業務プロセスが改善されています。

ただし、改善の範囲が一部の業務や工程にとどまっている場合は、デジタルトランスフォーメーションとは言い切れません。

デジタルトランスフォーメーション

デジタルトランスフォーメーションは、組織横断・全体の業務や製造プロセスをデジタル化し、顧客起点の価値創出のために事業やビジネスモデルを変革することです。

例としては、次のようなものです。

  • 販売・在庫・生産情報をつなげて全体最適化する
  • サプライチェーン全体の需給調整を高度化する
  • 製品販売からデジタルサービス提供へ事業モデルを変える

SG試験では、ここが一番ひっかけになりやすいです。

AIを使っていても、対象が個別業務だけならデジタライゼーションです。 一方で、複数部門や取引先を含めた全体最適化、事業モデルの変革、顧客への新しい価値提供まで含むなら、デジタルトランスフォーメーションと判断しやすくなります。

どんな場面で使う?

DXレポート2の考え方は、企業のデジタル化の状態を整理するときに使います。

たとえば、次のような場面です。

  • 紙の業務を電子化する段階かを判断する
  • 個別業務の効率化にとどまっているかを確認する
  • 組織全体の変革や事業モデルの見直しまで進んでいるかを見る

SG試験では、製造業の事例、在庫管理、販売管理、サプライチェーン、AI活用などの文脈で問われることがあります。

選択肢では、次の表現に注意します。

選択肢の表現 判断しやすい段階
紙を電子化する、画像を記録する デジタイゼーション
検査を効率化する、作業をモデル化する デジタライゼーション
全体最適化する、ビジネスモデルを変革する デジタルトランスフォーメーション

特に、情報セキュリティマネジメント試験では、DXそのものの深い理論よりも、事例を読んで段階を分類できるかが問われやすいです。

よくある誤解・混同

誤解1:AIを使えばDXである

AIを使っていても、それだけでデジタルトランスフォーメーションとは判断できません。

たとえば、AIで画像検査を効率化するだけなら、個別の製造プロセスの改善です。 この場合は、デジタライゼーションと考える方が自然です。

AIの有無ではなく、変革の範囲を見ることが大切です。

誤解2:データを保存していればデジタライゼーションである

データを保存しただけなら、まだデジタイゼーションです。

業務プロセスの改善や自動化に使われているかを確認します。

選択肢では「記録」「保存」「電子化」だけなら、上位段階と判断しないように注意します。

誤解3:効率化すればすべてDXである

効率化は重要ですが、個別業務の効率化だけではデジタルトランスフォーメーションとは言いにくいです。

DXと判断するには、次のような要素が必要です。

  • 組織横断である
  • 全体最適化につながっている
  • 顧客起点の価値創出がある
  • 事業やビジネスモデルの変革がある

SG試験では、選択肢に「サプライチェーン全体」「複数の需給調整」「ビジネスモデルの変革」などがあれば、デジタルトランスフォーメーションの候補として見ます。

まとめ(試験直前用)

DXレポート2では、DXの段階をデジタイゼーション → デジタライゼーション → デジタルトランスフォーメーションに分けて考えます。

  • データ化しただけなら、デジタイゼーション
  • 個別業務を改善したなら、デジタライゼーション
  • 組織全体・事業モデルを変えたなら、デジタルトランスフォーメーション
  • AI・IoTなどの技術名だけで判断しない
  • SG試験では、変革の範囲と価値創出の有無で選択肢を切る

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