最終更新日:2026年5月10日
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クロスライセンスとは?特許を相互に使えるようにする契約【SG試験】
まず結論
クロスライセンスとは、 複数の企業や団体が、自分たちの持つ特許などの権利について、互いに使用を許諾し合う契約です。
情報セキュリティマネジメント試験では、
特許の権利者同士が、互いの特許を使えるようにする契約
と押さえるのが大切です。
ポイントは、一方的に売る・買うのではなく、お互いに使えるようにすることです。
直感的な説明
クロスライセンスは、ざっくり言うと、 「うちの技術を使っていいので、そちらの技術も使わせてください」という関係です。
たとえば、A社とB社がそれぞれ特許を持っているとします。
- A社は、B社の特許を使いたい
- B社は、A社の特許を使いたい
このとき、お互いに使用を許諾することで、 両社とも相手の技術を使えるようになります。
通常、他社の特許を使う場合は使用料が発生します。 しかし、クロスライセンスでは、 互いに許諾し合うことで、使用料の負担を減らしたり、開発を進めやすくしたりすることがあります。
定義・仕組み
クロスライセンスは、主に特許などの知的財産権に関する契約です。
特許権は、発明を保護するための権利です。 そのため、他社が特許発明を勝手に使うことはできません。
そこで、権利者から使用の許可を受ける必要があります。 この許可を、一般にライセンスといいます。
クロスライセンスでは、 このライセンスを一方向ではなく、相互に行うのが特徴です。
| 観点 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 特許などの知的財産権 |
| 関係 | 権利者同士が互いに許諾する |
| 目的 | 相手の技術を利用できるようにする |
| ポイント | 売買ではなく、使用許諾の契約 |
SG試験では、 「相互に」「使用を許諾」という言葉が出てきたら、クロスライセンスを疑うと判断しやすくなります。
どんな場面で使う?
クロスライセンスは、技術開発や製品開発で使われます。
特に、1つの製品を作るために複数の特許が関係する場合、 自社の特許だけでは製品化が難しいことがあります。
そのようなときに、他社とクロスライセンスを結ぶことで、 お互いの特許を活用しやすくなります。
たとえば、次のような場面です。
- 複数社が似た分野の技術を持っている
- 製品開発に他社の特許が必要になる
- 特許侵害のリスクを減らしたい
- 使用料の支払いを相互許諾で調整したい
つまり、クロスライセンスは、 技術を囲い込むだけでなく、互いに使えるようにして事業を進めるための契約と考えると分かりやすいです。
よくある誤解・混同
クロスライセンスは、他の知的財産や企業活動の用語と混同しやすいです。
M&Aとの違い
M&Aは、企業の合併や買収によって、 相手企業の技術や特許を取得することです。
一方、クロスライセンスは、 企業を買収するのではなく、特許の使用を互いに許諾する契約です。
- M&A:企業そのものを買う・統合する
- クロスライセンス:特許などの使用を互いに認める
共同研究との違い
共同研究は、複数の組織が協力して研究開発を行うことです。
一方、クロスライセンスは、 すでに持っている特許などについて、使用を許諾し合う契約です。
- 共同研究:一緒に研究する
- クロスライセンス:互いの特許を使えるようにする
特許のオープン化との違い
特許を他社に広く使わせ、対価としてロイヤリティを得る考え方もあります。
これは、クロスライセンスとは少し違います。
クロスライセンスでは、 相手も自分も、それぞれの特許を使えるようにする点が重要です。
- 一方向のライセンス:相手に使わせる
- クロスライセンス:お互いに使わせる
試験での判断ポイント
SG試験でクロスライセンスを選ぶときは、次の言葉に注目します。
- 特許の権利者同士
- 相互に
- 使用を許諾する
この3つがそろっていれば、クロスライセンスの可能性が高いです。
逆に、次のような表現なら別の用語を疑います。
| 表現 | 考えやすい用語 |
|---|---|
| 企業を吸収合併する | M&A |
| 他社と共同で研究する | 共同研究 |
| 他社に開放してロイヤリティを得る | ライセンス供与・特許の活用 |
| 権利者同士が互いに使用を許諾する | クロスライセンス |
問題文で迷ったら、 「お互いに使えるようにする契約か?」を確認すると切り分けやすいです。
まとめ(試験直前用)
クロスライセンスは、 特許などの権利者同士が、互いに使用を許諾し合う契約です。
試験直前には、次の3点を押さえておきましょう。
- 相互に許諾するならクロスライセンス
- 企業を買うならM&A
- 一緒に研究するなら共同研究
特に、選択肢に 「特許の権利者同士」「相互に」「使用を許諾」が含まれている場合は、 クロスライセンスを選ぶ判断材料になります。
確認問題
クロスライセンスの説明として、最も適切なものはどれか。
ア. 自社にない技術を有する企業を吸収合併することによって、その企業が有する特許を得ること
イ. 自社に不足する技術を補完して特許出願を行うために、自社以外の組織との共同研究を実施すること
ウ. 自社の特許を他社に開放し、その対価としてそれに見合ったロイヤリティを得ること
エ. 特許の権利者同士がそれぞれの所有する権利に関して、相互にその使用を許諾すること