最終更新日:2026年8月26日
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> 差分学習(TD学習, Temporal Difference Learning)とは?G検定対策
まず結論
- 差分学習(TD学習, Temporal Difference Learning)とは、強化学習において、実際に得た報酬と次状態の価値推定を使い、現在の価値推定を更新する方法です。
- G検定では、エピソード終了を待たずに更新できることと、次の価値推定を使うブートストラップが判断ポイントです。
直感的な説明
TD学習は、最終結果が出るまで待つのではなく、
「今の予想」と「1ステップ進んで分かった情報」を比べて、少しずつ予想を直す
イメージです。
たとえば、今いる状態を「将来10点くらい取れそう」と評価していたとします。 次の状態へ進み、報酬と次状態の価値を見た結果、「実際には12点くらい期待できそう」と分かったら、その差を使って現在の評価を修正します。
定義・仕組み
TD学習では、概念的に次の情報を使います。
- 現在の価値推定
- 今回得た報酬
- 次状態の価値推定
この差をTD誤差(Temporal Difference Error)と呼びます。
重要なのは、次状態の価値がまだ推定値でも、その推定値を使って現在の価値を更新する点です。これをブートストラップといいます。
モンテカルロ法との違い
- TD学習:途中の報酬と次状態の価値推定で更新できる
- モンテカルロ法:基本的にエピソード終了後の実際の収益を使う
TD学習は、最終結果を待たずに逐次更新できるのが特徴です。
Q学習・SARSAとの関係
Q学習とSARSAは、どちらもTD学習の考え方を使う代表的な手法です。
- Q学習:次状態で最大のQ値を使って更新
- SARSA:次に実際に選んだ行動のQ値を使って更新
いつ使う?(得意・不得意)
得意な場面
- エピソード終了を待たずに学習したい
- オンラインで少しずつ価値を更新したい
- 環境の遷移モデルが分からない問題
注意点
- 次状態の推定値を使うため、推定誤差の影響を受ける
- 学習率などの設定によって学習が不安定になることがある
G検定ひっかけポイント
誤解1:TD学習は最終報酬が出るまで更新できない
誤りです。これはモンテカルロ法との混同です。 TD学習は途中のステップで更新できます。
誤解2:TD誤差は「方策を変えた前後の差」である
誤りです。TD誤差は、現在の価値推定と、報酬+次状態の価値推定から作る目標との差です。
判断基準
- 「次状態の価値推定を使う」→ TD学習
- 「エピソード終了を待たず更新」→ TD学習
- 「終了後の実際の収益で更新」→ モンテカルロ法
- 「max Q を使う」→ Q学習
- 「次に選んだ行動のQを使う」→ SARSA
まとめ(試験直前用)
- TD学習は途中のステップで価値を更新できる
- 報酬+次状態の価値推定を使う
- 推定値から推定値を更新するブートストラップが特徴
- Q学習とSARSAはTD学習の代表例
- 「終了を待つか?」でモンテカルロ法と切り分ける