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最終更新日:2026年8月26日

G検定トップ > SVD(特異値分解)とは?PCA・固有値分解との違い【G検定】

まず結論

SVD(Singular Value Decomposition:特異値分解)とは、行列を3つの行列に分解し、特異値の大きい成分から重要な構造を取り出す手法です。

A = U Σ Vᵀ

G検定では、次の3点を押さえます。

判断対象 SVDのポイント
分解するもの 正方行列に限らず、長方形の行列も扱える
成分の重要度 Σの対角成分である特異値で表す
主な用途 次元削減、低ランク近似、ノイズ除去、推薦、潜在意味解析

「行列をU・Σ・Vᵀに分解する」「特異値の大きい成分を残す」ならSVDと判断します。

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直感的な説明

ユーザーと商品の評価を並べた、大きな表を考えます。

表の数値は多くても、背後にある傾向は、

  • アクション映画を好む傾向
  • 家族向け作品を好む傾向
  • 人気商品を高く評価する傾向

のような少数のパターンで説明できるかもしれません。

SVDは、大きな表を少数の重要なパターンへ分ける方法です。重要度の低い成分を省けば、元の情報をなるべく残しながら、行列を小さく近似できます。

この考え方が、次元削減や画像圧縮、推薦システムにつながります。

定義・仕組み

SVDでは、元の行列Aを次の3つに分解します。

行列 役割のイメージ
U 行側の特徴を表す左特異ベクトル
Σ 各成分の重要度を表す特異値
Vᵀ 列側の特徴を表す右特異ベクトル

特異値は0以上の値で、通常は大きい順に並べます。大きい特異値ほど、元の行列の主要な構造を多く表します。

打切りSVDと低ランク近似

すべての特異値を使わず、大きいものだけを残す方法を打切りSVD(Truncated SVD)と呼びます。

残す成分 結果
大きい特異値 主要なパターンを残しやすい
小さい特異値を省く ノイズや細かな変動を減らしやすい

少数の成分で元の行列を近似することを、低ランク近似といいます。

PCAとの関係

PCAは、データの分散が大きい方向を主成分として見つける次元削減手法です。中心化したデータ行列にSVDを適用すると、右特異ベクトルから主成分方向を求められます。

PCAとSVDは関係が深いですが、同じものではありません。PCAは統計的な次元削減手法、SVDは一般的な行列分解で、SVD自体も打切りによって次元削減に利用できます。

いつ使う?(得意・不得意)

SVDは、行列に隠れた少数の主要パターンを取り出したいときに使います。

  • 画像圧縮・ノイズ除去
  • 推薦システムの行列分解
  • 文書と単語の関係を扱う潜在意味解析(LSA)
  • 次元削減
  • PCAの計算

一方、SVDは線形な行列分解です。複雑な非線形構造の可視化が目的なら、t-SNEやUMAPなど別の手法を検討します。

G検定ひっかけポイント

  • ❌「SVDとPCAは完全に同じ」→ PCAは次元削減手法、SVDは行列分解
  • ❌「SVDは正方行列だけ」→ 長方形にも適用できる
  • ❌「SVDはPCAの計算専用」→ 低ランク近似など広い用途がある
  • ⭕「U・Σ・Vᵀ」→ SVD
  • ⭕「特異値の大きい成分を残す」→ 打切りSVD
  • ⭕「分散最大化・主成分」→ PCA

まとめ(試験直前用)

  • SVD=U・Σ・Vᵀへの行列分解
  • 特異値=成分の重要度
  • 長方形行列にも使える
  • 打切りSVDは低ランク近似・次元削減に使える
  • PCAの計算にSVDを使えるが、PCAとSVDは同義ではない

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