最終更新日:2026年10月4日
fe fe-technology computer-system
まず結論
この4つは、名前を暗記するより 「何を共有するか」「待機するか」「同じ処理を照合するか」 で切り分けます。
| キーワード | 選ぶもの |
|---|---|
| 複数CPUが主記憶を共有・単一OS | 密結合マルチプロセッサ |
| 各プロセッサ側が独立したOS・主記憶をもつ | 疎結合マルチプロセッサ |
| 主系が動き、待機系へ切り替える | デュプレックスシステム |
| 2系統で同じ処理を行い、結果を照合する | デュアルシステム |
特にFEでは、「主記憶を共有」なら密結合、「同じ処理+結果照合」ならデュアルが強い判断材料です。
直感的な説明
4方式は、目的が少し違います。
「密・疎」は プロセッサ同士の結び付き方、「デュアル・デュプレックス」は 信頼性を高めるための二重化方式 と考えると整理しやすくなります。
定義・仕組み
密結合マルチプロセッサシステム
複数のプロセッサが 主記憶を共有し、一般に一つのOSの管理下で処理を分担する構成です。
CPU 1 ─┐
├─ 共通の主記憶
CPU 2 ─┘
↑
単一OS
タスクを細かい単位で複数CPUへ割り当てやすいのが特徴です。
疎結合マルチプロセッサシステム
各プロセッサ側が 独立した主記憶やOS をもち、通信や共有資源を介して連携する構成です。
CPU 1 ─ 主記憶1 ─ OS 1
│
連携
│
CPU 2 ─ 主記憶2 ─ OS 2
試験では、密結合との対比として 「主記憶を共有しない」「独立したOS」 が手掛かりになります。
デュプレックスシステム
通常は主系が処理を行い、別の系統を待機させます。主系に障害が起きたときに待機系へ切り替えて処理を継続します。
通常時
主系 → 稼働
待機系 → 待機
障害発生
主系 → 故障
待機系 → 切替えて稼働
「待機」「故障時に切替」 が見えたらデュプレックスを考えます。
デュアルシステム
2系統が 同じ処理を同時に実行し、結果を照合する方式です。
同じ入力
↓ ↓
系統A 系統B
↓ ↓
結果照合
「同じ処理」「結果を照合」 が決め手です。
科目Aでどう出る?
問題文では方式名を直接説明するより、構成や動作から方式を選ばせる形がよく使われます。
主記憶を共有
→ 密結合
独立したOS・主記憶
→ 疎結合
待機系へ切替
→ デュプレックス
同じ処理+結果照合
→ デュアル
長い選択肢でも、まずこのキーワードを探すと判断しやすくなります。
どんな場面で使う?
密結合と疎結合は、複数のプロセッサやコンピュータを使って 処理能力を高めたり、処理を分散したりする構成として考えます。
一方、デュアルとデュプレックスでは 障害に備えてシステムを二重化することが中心です。試験では、この「性能・分散」と「信頼性・二重化」の目的の違いも手掛かりになります。
よくある混同
「CPUが2台ある」だけでは判断しない
複数のCPUや系統が登場しても、それだけで方式は決まりません。
- 主記憶を共有するか → 密結合・疎結合
- 待機して切り替えるか → デュプレックス
- 同じ処理をして照合するか → デュアル
動作まで確認します。
デュアルとデュプレックスを名前で覚えない
名前が似ているため、ここは暗記だけだと逆になりやすいところです。
デュアル=照合、デュプレックス=待機・切替
と動作で覚える方が安全です。
疎結合とデュプレックスは別の分類
疎結合はプロセッサ同士の結び付き方を表します。デュプレックスは障害時の継続運転を目的とした二重化方式です。
「複数のコンピュータがある」という共通点だけで同じ分類にしないようにします。
まとめ
FE科目Aでは、次の4点を思い出せれば十分です。
- 主記憶共有・単一OS → 密結合
- 独立したOS・主記憶 → 疎結合
- 待機して障害時に切替 → デュプレックス
- 同じ処理をして結果照合 → デュアル
方式名ではなく、共有・独立・待機・照合の4語から選択肢を切るのがポイントです。