最終更新日:2026年8月11日
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まず結論
デジタルディバイドとは、情報通信技術(IT)を利用できる人と利用しにくい人の差が、社会的・経済的な格差につながることです。
基本情報技術者試験では、似た用語を次のように切り分けると判断しやすくなります。
人に注目
→ 情報弱者
利用しやすい環境を整える
→ 情報バリアフリー
利用しやすさの度合い
→ アクセシビリティ
社会的・経済的な格差
→ デジタルディバイド
迷ったら、「人・環境・使いやすさ・格差のどれを説明しているか」を確認します。
直感的な説明
デジタルディバイドは、単に「パソコンが苦手」という話ではありません。
例えば、行政手続や就職活動、学習、買物などがインターネット上で行われる場面を考えます。
PCやスマートフォンを持っている
+
インターネットを利用できる
+
必要な情報を探して使える
↓
サービスや情報を利用しやすい
一方で、端末を持っていなかったり、通信環境がなかったり、ITを使いこなすことが難しかったりすると、情報やサービスを利用する機会に差が生まれます。
ITを利用する条件に差がある
↓
情報を得る機会に差が出る
↓
教育・就業・所得などの機会にも差が出る
このように、IT利用の差が社会的・経済的な格差へ広がることがデジタルディバイドです。
定義・仕組み
デジタルディバイド
デジタルディバイド(Digital Divide)は、日本語では「情報格差」と呼ばれます。
差が生まれる要因には、例えば次のようなものがあります。
- PCやスマートフォンなどを利用できるか
- インターネットへ接続できるか
- ITを使いこなす知識や技能があるか
- 年齢、所得、地域などによって利用環境に差があるか
重要なのは、単なるIT利用能力の差だけでなく、その差が社会的・経済的な機会の差につながることです。
情報弱者
情報弱者は、情報通信機器を使いにくい、機器を持っていないなどの理由によって、必要な情報を得たり活用したりすることが難しい人や立場を表します。
どんな人が情報を得にくいか
→ 情報弱者
情報バリアフリー
情報バリアフリーは、高齢者や障害のある人などを含め、誰もが情報通信を利用しやすくなるように障壁を減らす考え方や環境整備です。
利用を妨げる障壁を減らす
→ 情報バリアフリー
アクセシビリティ
アクセシビリティは、情報通信機器、ソフトウェア、Webサイト、サービスなどを、さまざまな人が利用できる・利用しやすい度合いを表します。
その製品やサービスは利用しやすいか
→ アクセシビリティ
4つをまとめると、次のようになります。
| 用語 | 注目するもの | 一言で切る |
|---|---|---|
| 情報弱者 | 人・立場 | 情報を得にくい人 |
| 情報バリアフリー | 環境・取組み | 障壁を減らす |
| アクセシビリティ | 利用しやすさ | 使いやすさの度合い |
| デジタルディバイド | 格差 | IT利用差による社会・経済格差 |
このテーマは基本情報技術者試験のストラテジ系に関係します。公式の出題範囲やシラバスは、IPA:基本情報技術者試験 から確認できます。
科目Aでどう出る?
科目Aでは、似た説明から用語を選ぶ問題として出題されます。
ポイントは、問題文の中で何を説明しているかです。
情報を得にくい「人」の説明
→ 情報弱者
誰でも使えるよう「環境を整える」説明
→ 情報バリアフリー
機器やサービスの「利用しやすさ」の説明
→ アクセシビリティ
IT利用環境や情報リテラシーの差による「格差」の説明
→ デジタルディバイド
特に、「情報リテラシー」「IT利用環境」「社会的・経済的格差」という言葉がそろっていたら、デジタルディバイドを考えます。
原因と結果で考える
デジタルディバイドは、原因と結果を分けると判断しやすくなります。
ITを利用できる条件に差がある
→ 原因
社会的・経済的な機会にも差が生まれる
→ 結果
この格差
→ デジタルディバイド
どんな場面で使う?
行政サービスのオンライン化
行政手続がオンライン中心になると、利用できる人には便利になります。
一方で、端末や通信環境がない人、操作が難しい人には利用の障壁になることがあります。
オンライン化
→ 便利になる
ただし
→ 利用条件に差があると格差が広がる可能性
教育や就職活動
オンライン授業やWebでの求人応募でも、端末、通信環境、IT利用能力に差があると、利用できる機会に差が生まれます。
このような格差を小さくするために、情報バリアフリーやアクセシビリティを高める取組みが重要になります。
よくある誤解・混同
❌ デジタルディバイドは、PCを使えない人のこと
違います。
PCなどを使いにくい人に注目するなら情報弱者です。
デジタルディバイドは、ITを利用できる人とできない人の間に生じる格差に注目します。
人
→ 情報弱者
人と人の間に生じる格差
→ デジタルディバイド
❌ 情報バリアフリーは格差そのもの
違います。
情報バリアフリーは、情報通信の利用を妨げる障壁を減らし、誰もが利用しやすい環境を整える考え方です。
問題・格差
→ デジタルディバイド
障壁を減らす取組み
→ 情報バリアフリー
❌ アクセシビリティは情報弱者の別名
違います。
アクセシビリティは人の名称ではなく、機器やサービスなどの利用しやすさを表す言葉です。
❌ IT機器を持っているならデジタルディバイドは起きない
端末を持っているかだけでは決まりません。
通信環境、利用能力、利用できるサービスなどの違いも格差の要因になります。
まとめ(試験直前用)
- デジタルディバイドは、IT利用の差から生じる社会的・経済的な格差
- 情報弱者は 人、デジタルディバイドは 格差 に注目する
- 情報バリアフリーは 障壁を減らす環境・取組み
- アクセシビリティは 利用できる・利用しやすい度合い
- 迷ったら「人・環境・使いやすさ・格差」のどれを説明しているかを見る
人なら情報弱者、環境なら情報バリアフリー、使いやすさならアクセシビリティ、格差ならデジタルディバイド。