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最終更新日:2026年8月16日

まず結論

DFD(Data Flow Diagram:データフローダイアグラム)とは、業務やシステムの中で、データがどこから来て、どこで処理され、どこへ流れるかを表す図です。

基本情報技術者試験では、まず次の4つをセットで覚えると判断しやすくなります。

丸・円
→ プロセス(処理)

矢印
→ データフロー(データの流れ)

平行線
→ データストア(データの保管場所)

四角
→ 外部実体(データの発生源・行き先)

一番大切なのは、DFDは「データの流れ」に着目する図だということです。

直感的な説明

DFDは、荷物の配送経路を地図で追うように考えると分かりやすいです。

ただし、追うのは荷物ではなくデータです。

例えば、注文を受け付ける業務を考えます。

顧客
 ↓ 注文データ
注文受付
 ↓
注文データベース

このとき、DFDでは次のことを見ます。

  • 誰がデータを渡すのか
  • どこで処理するのか
  • どこへデータが流れるのか
  • どこに保存するのか

つまりDFDは、「データの旅」を図にしたものと考えると覚えやすいです。

定義・仕組み

DFDは、構造化分析などで用いられる図で、データの流れと処理の関係を表します。

代表的な構成要素は次の4つです。

要素 主な表記 意味
プロセス 丸・円など データを処理・変換する
データフロー 矢印 データが移動する流れ
データストア 平行線など データを保存する場所
外部実体 四角形 システム外部のデータ発生源・行き先

プロセス

プロセスは、入力されたデータに何らかの処理を行います。

注文データ
   ↓
[注文内容を確認する]
   ↓
確認済みデータ

「計算する」「確認する」「登録する」など、データに処理を加える場所です。

データフロー

データフローは、データがどこからどこへ移動するかを表します。

顧客 → 注文データ → 注文受付

矢印の向きで、データの流れる方向を確認します。

データストア

データストアは、データを保存しておく場所です。

例えば、顧客情報や注文情報を保存するファイルやデータベースなどを表します。

注文受付
   ↓
注文データストア

外部実体

外部実体は、DFDで表すシステムの外側にある人・組織・別システムなどです。

顧客
取引先
外部システム

データの発生源最終的な行き先になります。

このテーマは、基本情報技術者試験のシステム開発やソフトウェア設計に関係する内容です。公式の出題範囲やシラバスは、IPA:基本情報技術者試験 から確認できます。

科目Aでどう出る?

科目Aでは、DFDの目的や記号の意味を問う形に注意します。

記号から役割を判断する

まずは次の対応を押さえます。

図中の表現 判断したい要素
丸・円 プロセス
矢印 データフロー
平行線 データストア
四角形 外部実体

短く覚えるなら、次のイメージです。

丸の中で処理する
→ プロセス

矢印で流れる
→ データフロー

線の間にためる
→ データストア

四角は外部との出入口
→ 外部実体

ただし、DFDには表記法の違いがあり、記号の形が異なる場合があります。

そのため、形だけを丸暗記するのではなく、その記号が「処理・流れ・保存・外部」のどの役割かを見ることが大切です。

問題文のキーワードからDFDを判断する

次のような表現があればDFDを疑います。

  • データの流れ
  • 処理とデータの関係
  • データの発生源と行き先
  • データがどこに保存されるか

逆に、次のような表現なら別の図を考えます。

問題文の表現 選びたい図
データの流れ DFD
実体と関連 E-R図
オブジェクト指向の構造や振る舞い UML
状態がイベントによって変化する 状態遷移図

どんな場面で使う?

DFDは、業務やシステムを分析するときに、データがどのように流れて処理されるかを整理する場面で使います。

例えば、受注業務なら次のように考えます。

顧客
 ↓ 注文データ
注文受付
 ↓
注文情報を保存
 ↓
出荷処理
 ↓
出荷指示

文章だけでは複雑になりやすい業務でも、DFDにすると、

  • 入力データは何か
  • どの処理を通るか
  • どこに保存されるか
  • 最後にどこへ渡されるか

を確認しやすくなります。

FE試験では、DFDを細かく作図することより、図を見て各記号の役割を判断できることを優先して押さえましょう。

よくある誤解・混同

DFDとE-R図は同じ?

違います。

DFD
→ データがどう流れ、どこで処理されるか

E-R図
→ データとして扱う実体同士がどう関係するか

判断キーワードは次のとおりです。

流れ
→ DFD

実体・関連
→ E-R図

プロセスとデータフローを混同する

プロセスは処理する場所、データフローはデータが移動する経路です。

丸・円
→ 処理する
→ プロセス

矢印
→ 移動する
→ データフロー

データストアと外部実体を混同する

データストアは、システム内部などでデータを保存する場所です。

外部実体は、対象システムの外側にあるデータの発生源・行き先です。

データをためる
→ データストア

外からデータを渡す・受け取る
→ 外部実体

丸なら必ずプロセス?

FEでは丸や円でプロセスを表す問題がよくありますが、DFDには複数の表記法があります。

そのため、形だけでなく、データが入って処理され、別のデータとして出ていく役割かを確認すると安全です。

まとめ(試験直前用)

  • DFDは、データの流れと処理の関係を表す図
  • プロセスは処理、データフローは流れ、データストアは保存、外部実体はデータの発生源・行き先
  • 「丸・円=プロセス」「矢印=データフロー」「平行線=データストア」「四角=外部実体」を基本として押さえる
  • 「データの流れ」ならDFD、「実体・関連」ならE-R図と切り分ける
  • 記号の形だけでなく、「処理・流れ・保存・外部」の役割で判断する

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