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title: "Wanna Cryptorとは？ランサムウェア型ワームの判断ポイント【SG試験】"
description: "Wanna CryptorをSMBv1脆弱性を悪用して自己拡散しファイルを暗号化するランサムウェアとして整理し、ワーム性、身代金要求、パッチ適用の判断ポイントを押さえます。通常のウイルス、スパイウェア、標的型攻撃との違いを、感染経路と被害内容から判断できるようにします。"
last_modified_at: "2026-06-29"
canonical_url: "https://stemtazoo.github.io/sg/wanna-cryptor/"
section: "sg"
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# Wanna Cryptorとは？ランサムウェア型ワームの判断ポイント【SG試験】

## まず結論

Wanna Cryptorは、PC内のファイルを暗号化して復号のための金銭を要求し、さらにネットワーク経由で感染を広げるランサムウェア型のマルウェアです。

SG試験では、**「暗号化して金銭を要求する」だけでなく、「SMBv1の脆弱性を悪用して感染を広げる」点まで判断できるか**が問われることがあります。

選択肢では、次のように書かれていたらWanna Cryptorを疑います。

- PC内のデータを暗号化する
- 復号のために金銭を要求する
- SMBv1の脆弱性を悪用する
- 他のPCへ感染を広げる

## 直感的な説明

Wanna Cryptorは、会社の共有フォルダにつながっているPCの中で、鍵のかかっていない入口を見つけて入り込みます。

侵入すると、PC内のファイルに勝手に鍵をかけます。  
そして、画面に「元に戻したければ金銭を支払ってください」という脅迫文を表示します。

さらに厄介なのは、1台で止まらない点です。  
ネットワーク上のほかのPCにも広がるため、放置すると業務全体に影響します。

SG試験では「個人PCのウイルス感染」ではなく、**組織の情報資産が使えなくなる業務リスク**として考えるのがポイントです。

## 定義・仕組み

Wanna Cryptorは、WannaCry、WannaCrypt、Wanna Decryptorなどとも呼ばれるランサムウェアです。

基本の流れは、次のように整理できます。

1. SMBv1などの脆弱性が残ったPCに侵入する
2. PC内のファイルを暗号化する
3. 復号のための金銭を要求する画面を表示する
4. ネットワーク上のほかのPCにも感染を広げる

ここで大事なのは、**「暗号化」と「感染拡大」の両方を行う**ことです。

ランサムウェアは、ファイルを暗号化して利用できなくするマルウェアです。  
Wanna Cryptorはそれに加えて、ワームのように自動で感染を広げる性質もあります。

IPAも、Wanna Cryptorへの注意喚起として、ランサムウェア対策や脆弱性対策の重要性を示しています。  
公式情報を確認する場合は、[IPAのランサムウェアに関する注意喚起](https://www.ipa.go.jp/security/ciadr/vul/20170514-ransomware.html) が参考になります。

SG試験では、暗号の方式そのものよりも、次の判断が重要です。

- パッチ適用をしていたか
- 古いプロトコルを使い続けていないか
- バックアップから復旧できるか
- 感染拡大を止める運用があるか
- 利用者へ注意喚起できているか

## どんな場面で使う？

Wanna Cryptorの知識は、マルウェア感染時の判断問題で使います。

特に、次のような場面で出題されやすいです。

- 社内PCが一斉に使えなくなった
- ファイルが暗号化されて開けない
- 復号のための金銭要求画面が出た
- ファイル共有やネットワーク経由で感染が広がった
- 古いWindowsや未適用の更新プログラムが残っていた

実務では、感染後に「身代金を払うかどうか」だけを考えるのでは不十分です。

まず行うべき判断は、次のようなものです。

- 感染端末をネットワークから切り離す
- 被害範囲を確認する
- バックアップから復旧できるか確認する
- 同じ脆弱性が残る端末がないか確認する
- 利用者へ注意喚起する

SG試験では「復号のために金銭を支払う」が正しい対応として出るとは限りません。  
選択肢では、**感染拡大の防止、原因となる脆弱性対策、バックアップからの復旧**を優先して考えます。

## よくある誤解・混同

Wanna Cryptorは、ほかのマルウェア名と混同しやすいです。

| 用語 | 判断ポイント |
|---|---|
| [Wanna Cryptor](https://stemtazoo.github.io/sg/wanna-cryptor/) | SMBv1の脆弱性を悪用し、ファイルを暗号化して金銭を要求する |
| [Bagleワーム](https://stemtazoo.github.io/sg/bagle-worm/) | 電子メールやファイル共有などを使って感染を広げるワーム |
| [SQL Slammer](https://stemtazoo.github.io/sg/sql-slammer/) | SQL Serverの脆弱性を悪用し、大量通信でネットワークに影響を与えるワーム |
| [VBS.LoveLetter](https://stemtazoo.github.io/sg/vbs-loveletter/) | VBScriptの添付ファイルを実行させ、メールで拡散するワーム |

SG試験では、次のような切り分けが大切です。

**Wanna Cryptorと判断する材料**

- ランサムウェア
- ファイル暗号化
- 金銭要求
- SMBv1
- 感染拡大

**Wanna Cryptorではないと判断する材料**

- メール添付のVBScriptが中心なら、[VBS.LoveLetter](https://stemtazoo.github.io/sg/vbs-loveletter/)を疑う
- SQL Serverの脆弱性と大量通信が中心なら、[SQL Slammer](https://stemtazoo.github.io/sg/sql-slammer/)を疑う
- メールアドレス収集やメール拡散が中心なら、[Bagleワーム](https://stemtazoo.github.io/sg/bagle-worm/)を疑う

選択肢では「感染を広げる」とだけ書かれていると、どのワームにも見えてしまいます。  
そのため、**Wanna Cryptorは『暗号化して金銭要求』と『SMBv1』をセットで見る**のが判断基準です。

## まとめ（試験直前用）

Wanna Cryptorは、ファイルを暗号化して復号のための金銭を要求するランサムウェアです。

SMBv1の脆弱性を悪用し、ネットワーク経由で感染を広げる点が特徴です。

SG試験では、暗号技術の細部よりも、パッチ適用・感染拡大防止・バックアップ復旧の判断が重要です。

メール添付中心ならVBS.LoveLetter、SQL Server中心ならSQL Slammer、暗号化と金銭要求ならWanna Cryptorと切り分けます。
