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まず結論
- ボリュームライセンス契約とは、企業や学校などの組織が、ソフトウェアの利用権を複数台分・複数ユーザー分まとめて契約する方式です。
- SG試験では、細かい契約条件よりも、「1本ずつ買うのではなく、組織でまとめて利用数を管理する契約」と判断できることが大切です。
試験で出たら、まずは次のように考えます。
複数台分をまとめて契約するなら、ボリュームライセンス契約
「複数台」「多数の利用者」「まとめて契約」「企業や学校で導入」という言葉が出てきたら、ボリュームライセンス契約を疑います。
直感的な説明
ボリュームライセンス契約は、ソフトウェアを1本ずつ個別に買うのではなく、まとめ買いするイメージです。
たとえば、会社に100台のPCがあるとします。
1台ごとにパッケージソフトを買い、1つずつライセンスキーを管理すると、とても大変です。
そこで、会社として必要な台数分や利用者数分をまとめて契約します。
これがボリュームライセンス契約です。
ポイントは、ソフトウェアを自由に使い放題にする契約ではないことです。
あくまで、契約で決めた数量や条件の範囲で利用します。
SG試験では、ここを間違えないことが大切です。
定義・仕組み
ボリュームライセンス契約は、同じソフトウェアを複数台の端末や複数の利用者で使うために、利用権をまとめて契約する方式です。
主に、次のような内容を決めます。
| 項目 | 内容の例 |
|---|---|
| 利用できる数 | 50台まで、100ユーザーまでなど |
| 利用できる範囲 | 社内、学校内、特定部門など |
| 契約期間 | 1年契約、3年契約など |
| 管理方法 | ライセンス管理画面、管理台帳など |
| 更新条件 | 契約更新、追加購入、数量変更など |
通常の個人向けソフトウェアでは、1ライセンスにつき1台、または1ユーザーのように利用範囲が限定されます。
一方、ボリュームライセンス契約では、組織が必要な数をまとめて契約し、利用状況を管理します。
ただし、まとめて契約しているからといって、契約数を超えて使ってよいわけではありません。
契約した台数やユーザー数を超えると、ライセンス違反になる可能性があります。
どんな場面で使う?
ボリュームライセンス契約は、次のような場面で使われます。
- 会社で業務用ソフトを多数のPCに導入する
- 学校で授業用ソフトを複数の端末に導入する
- 自治体や団体で共通ソフトをまとめて利用する
- 部署単位で専門ソフトを複数人が利用する
- 利用者数が多いクラウドサービスを契約する
企業や学校では、利用者が増えたり、PCを入れ替えたりすることがあります。
そのため、ソフトウェアを1つずつ個別管理するより、まとめて契約して管理した方が現実的です。
SG試験では、ボリュームライセンス契約を、ソフトウェア資産管理の一部として考えると理解しやすいです。
たとえば、組織では次のような管理が必要になります。
- 契約数を超えてインストールしていないか
- 退職者や異動者のライセンスを整理しているか
- 利用していないライセンスを放置していないか
- 契約期間が切れていないか
- 個人向けライセンスを業務利用していないか
つまり、ボリュームライセンス契約は、単なる割引購入ではなく、組織でソフトウェア利用を適切に管理するための契約です。
関連用語との違い
ボリュームライセンス契約は、シュリンクラップ契約やクリックラップ契約、サイトライセンス契約と混同しやすいです。
| 用語 | 何を表す? | 判断ポイント |
|---|---|---|
| ソフトウェア使用許諾契約 | ソフトウェアの利用条件 | 何台まで、複製可否、再配布可否など |
| シュリンクラップ契約 | 包装を開封して同意する方式 | 開封、包装、パッケージ |
| クリックラップ契約 | 同意ボタンをクリックして同意する方式 | クリック、同意ボタン、利用規約 |
| ボリュームライセンス契約 | 複数台分をまとめて契約する方式 | 複数台、複数ユーザー、数量管理 |
| サイトライセンス契約 | 特定の組織や場所で利用を許可する方式 | 事業所、学校、拠点、場所単位 |
整理すると、次のようになります。
使用許諾契約=何を守って使うか
シュリンクラップ契約・クリックラップ契約=どう同意したか
ボリュームライセンス契約=何本分・何人分をまとめて契約したか
ボリュームライセンス契約は、数量や利用者数の管理に注目すると切り分けやすいです。
よくある誤解・混同
誤解1:ボリュームライセンスなら何台でも使える
ボリュームライセンス契約は、まとめて契約する方式ですが、無制限に使える契約とは限りません。
たとえば、100ライセンス契約なら、基本的には契約条件で認められた100台または100ユーザーまでです。
SG試験では、「まとめて契約=自由に使い放題」という選択肢は疑って見ます。
誤解2:個人向けライセンスを会社で共有してよい
個人向けライセンスを会社内で使い回すのは、契約条件に反する可能性があります。
企業で複数人が使う場合は、利用条件に合った契約が必要です。
SG試験では、技術的にインストールできるかではなく、契約上許可されているかで判断します。
誤解3:サイトライセンス契約と同じ意味だと考える
ボリュームライセンス契約は、主に数量に注目します。
一方、サイトライセンス契約は、主に利用できる場所や組織の範囲に注目します。
| 観点 | ボリュームライセンス契約 | サイトライセンス契約 |
|---|---|---|
| 中心 | 数量・ユーザー数 | 場所・組織範囲 |
| 例 | 100台分を契約 | A事業所内で利用可能 |
| キーワード | 複数台、まとめて、数量 | 事業所、学校、拠点、範囲 |
迷ったら、数量の話か、場所の話かで切り分けます。
誤解4:ボリュームライセンス契約は購入契約だけの話だと考える
ボリュームライセンス契約は、単に安く買うためだけの契約ではありません。
組織でソフトウェアを適切に利用し、契約数や利用状況を管理するための考え方でもあります。
そのため、情報セキュリティマネジメントでは、次のような観点にもつながります。
- ソフトウェア資産管理
- コンプライアンス
- 内部統制
- 不正コピー防止
- ライセンス違反の防止
まとめ(試験直前用)
- ボリュームライセンス契約は、複数台分・複数ユーザー分の利用権をまとめて契約する方式です。
- キーワードは、複数台・複数ユーザー・まとめて契約・数量管理です。
- まとめて契約しても、契約数を超えて自由に使えるわけではありません。
- サイトライセンス契約は、場所や組織の範囲に注目します。
- 判断に迷ったら、数量の話ならボリュームライセンス、場所の話ならサイトライセンスと切り分けます。