最終更新日:2026年5月12日
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特性要因図とは?結果と原因を魚の骨のように整理する図
まず結論
特性要因図とは、 ある結果に対して、どのような原因が関係しているかを整理する図です。
品質管理では、 不良、故障、ミス、ばらつきなどの結果を改善するために、 その原因を大きな分類から細かい要因へ分けて考えます。
図の形が魚の骨に似ているため、 魚の骨図、またはフィッシュボーン図とも呼ばれます。
SG試験では、次のように覚えると切り分けやすいです。
結果と原因の関係を、魚の骨のように整理する図
直感的な説明
たとえば、 「製品の不良が増えた」という結果があったとします。
このとき、いきなり対策を考えるのではなく、 まず原因を整理します。
- 人の作業ミス
- 機械の調整不足
- 材料の品質ばらつき
- 作業方法の違い
- 測定方法の問題
- 作業環境の変化
このように、結果につながる原因を広く洗い出し、 関係を見える形にしたものが特性要因図です。
つまり、特性要因図は、 原因を深掘りするための整理図です。
定義・仕組み
特性要因図では、 改善したい結果を右側に置き、 そこへ向かって大きな骨と小さな骨を描くように原因を整理します。
一般的には、次のような構成になります。
| 要素 | 意味 |
|---|---|
| 特性 | 問題となっている結果 |
| 要因 | 結果に影響する原因 |
| 大骨 | 原因の大分類 |
| 小骨 | より具体的な原因 |
たとえば、 「不良率が高い」という特性に対して、 「人」「機械」「材料」「方法」などを大分類として置き、 そこからさらに具体的な原因を分けていきます。
品質管理では、 このような分類の考え方を使って、 問題の原因を漏れなく整理しやすくします。
どんな場面で使う?
特性要因図は、 問題の原因を整理したい場面で使います。
たとえば、次のような場面です。
- 不良品が増えた原因を整理したい
- 作業ミスが発生する原因を洗い出したい
- システム障害の原因候補を整理したい
- 顧客からのクレームの背景を考えたい
- 品質改善のために、関係者で原因を共有したい
ポイントは、 原因を一つに決めるための図ではなく、原因候補を整理するための図ということです。
原因を整理したあとに、 データを集めたり、現場を確認したりして、 本当の原因を絞り込んでいきます。
よくある誤解・混同
管理図との違い
管理図は、 工程が安定しているかを時系列で見る図です。
一方、特性要因図は、 結果と原因の関係を整理する図です。
| 用語 | 見るもの |
|---|---|
| 管理図 | 工程の安定状態 |
| 特性要因図 | 結果と原因の関係 |
時間の変化を見るなら管理図、原因を整理するなら特性要因図です。
パレート図との違い
パレート図は、 どの項目の影響が大きいかを棒グラフで見る図です。
一方、特性要因図は、 原因を分類して洗い出す図です。
| 用語 | 目的 |
|---|---|
| パレート図 | 重要な項目を見つける |
| 特性要因図 | 原因を整理する |
大きな影響を見つけるならパレート図、原因を広く考えるなら特性要因図です。
ヒストグラムとの違い
ヒストグラムは、 データの分布やばらつきを見る図です。
一方、特性要因図は、 ばらつきなどの結果に対して、原因を整理する図です。
| 用語 | 目的 |
|---|---|
| ヒストグラム | データの分布を見る |
| 特性要因図 | 原因を整理する |
データの形を見るならヒストグラム、原因を考えるなら特性要因図です。
まとめ(試験直前用)
特性要因図は、 結果と原因の関連を、魚の骨のように整理する図です。
試験では、次の3点で判断します。
- 結果と原因の関係を整理する
- 魚の骨のような形で表す
- 原因を深掘りして、改善につなげる
迷ったら、 次のように切り分けると選択肢を判断しやすくなります。
| 図 | キーワード |
|---|---|
| 特性要因図 | 原因、要因、魚の骨 |
| 管理図 | 工程、安定、時系列 |
| パレート図 | 重要項目、重点管理 |
| ヒストグラム | 分布、ばらつき |
SG試験では、 「魚の骨」「原因の整理」「結果と原因」が出てきたら、 特性要因図を選びます。