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title: "リスクコントロールとリスクファイナンスの違い【SG試験】"
description: "リスクコントロールとリスクファイナンスは、リスク対応の方向性を分ける考え方です。前者は事故の発生確率や影響を下げ、後者は保険や引当金などで損失に備えます。リスク低減・移転との関係をSG試験向けに整理します。SG試験の出題文で迷いやすい判断ポイントも確認します。"
last_modified_at: "2026-05-08"
canonical_url: "https://stemtazoo.github.io/sg/risk-control-vs-risk-finance/"
section: "sg"
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## まず結論
- **リスクコントロール**は、リスクの発生可能性や影響を小さくする対策です。
- **リスクファイナンス**は、リスクが現実化したときの損失に備えて、資金面の対策を講じることです。
- SG試験では、**リスクそのものを減らしているのか、損失に備えているのか**を判断させる問題として問われることが多いです。

## 直感的な説明
リスクコントロールとリスクファイナンスは、どちらもリスク対応の一種です。

ただし、見ている方向が違います。

例えば、火災リスクで考えると分かりやすいです。

- 火災報知器を設置する
- 消火設備を整備する
- 可燃物を減らす

これは、火災が起きにくくしたり、被害を小さくしたりする対策です。つまり、リスクコントロールです。

一方で、

- 火災保険に入る
- 復旧費用を予算として確保する
- 損害補償の契約を結ぶ

これは、火災そのものを防ぐ対策ではありません。火災が起きた後の損失に備える対策です。つまり、リスクファイナンスです。

情報セキュリティでも同じです。

「事故を起きにくくする」のか、「事故が起きた後の損失に備える」のかを分けて考えると、選択肢を切りやすくなります。

## 定義・仕組み
リスク対応では、リスクアセスメントで明らかになったリスクに対して、どのように対処するかを決めます。

情報セキュリティマネジメントでは、リスクを評価したうえで、対策の費用や業務への影響も考慮しながら対応を選びます。IPAの情報セキュリティマネジメント試験でも、リスクマネジメントや情報セキュリティ対策は重要な出題範囲として扱われています。詳しくは、IPAの[情報セキュリティマネジメント試験 出題範囲](https://www.ipa.go.jp/shiken/syllabus/sg.html)も参考になります。

リスクコントロールとリスクファイナンスは、次のように整理できます。

| 用語 | 見ているもの | 目的 | 例 |
|---|---|---|---|
| リスクコントロール | リスクそのもの | 発生可能性や影響を小さくする | アクセス制御、教育、バックアップ、システム廃止 |
| リスクファイナンス | 損失への備え | 顕在化した後の損失を補う | 保険、補償、復旧費用の確保 |

リスクコントロールには、さらに次のような考え方があります。

- **リスク回避**：リスクの原因となる活動をやめる
- **リスク低減**：リスクの発生可能性や影響を小さくする
- **リスク移転**：リスクの一部を他者に移す

一方、リスクファイナンスは、主に「損失をどう金銭的に補うか」に注目します。

そのため、選択肢に**保険、補償、資金確保、損失の補てん**といった表現がある場合は、リスクファイナンスを疑います。

## どんな場面で使う？
リスクコントロールは、リスクを発生しにくくしたい場合や、被害を小さくしたい場合に使います。

例えば、次のような場面です。

- 不正アクセスを防ぐためにアクセス権を見直す
- マルウェア感染を減らすために教育を行う
- 障害時の影響を小さくするためにバックアップを取る
- 危険な古いシステムを廃止する

これらは、リスクの発生可能性や影響に直接働きかけています。

一方、リスクファイナンスは、リスクが顕在化した後の損失に備える場面で使います。

例えば、次のような場面です。

- サイバー保険に加入する
- 障害対応や復旧のための予算を確保する
- 損害賠償に備えた契約を検討する
- 事故時の金銭的負担を補えるようにする

SG試験では、「被害を防ぐ対策に投資する」と「被害が起きたときに備えて資金を用意する」を混同させてくることがあります。

選択肢では、**対策の目的が事故前に効くのか、事故後に効くのか**を見ます。

## よくある誤解・混同
### 誤解1：お金を使う対策はすべてリスクファイナンスである
これは間違いやすいポイントです。

セキュリティ機器の導入やバックアップ環境の整備にもお金はかかります。

しかし、それらはリスクの発生可能性や影響を小さくするための対策なので、リスクコントロールに該当します。

判断基準は、**お金を使っているかどうか**ではありません。

**リスクそのものを減らしているか、損失に備えているか**です。

### 誤解2：保険に入ればリスクは小さくなる
保険に入っても、不正アクセスやシステム障害が起きる可能性そのものは下がりません。

保険は、事故が起きた後の金銭的損失に備えるものです。

そのため、SG試験で「保険を掛ける」「損失を補てんする」と書かれていたら、リスクファイナンスとして判断します。

### 誤解3：バックアップはリスクファイナンスである
バックアップは、事故が起きた後の復旧に関係するため、リスクファイナンスと迷いやすいです。

しかし、バックアップはデータ消失時の影響を小さくする技術的・運用的な対策です。

そのため、通常はリスクコントロールの中のリスク低減として考えます。

### 誤解4：リスク移転とリスクファイナンスは常に同じである
リスク移転とリスクファイナンスは近い場面で出てきますが、完全に同じではありません。

保険のように、損失の負担を他者に移すものは、リスク移転でありリスクファイナンスとしても説明されることがあります。

ただし、SG試験では細かい分類よりも、**リスクを減らしているのか、損失に備えているのか**を優先して判断すると迷いにくくなります。

## まとめ（試験直前用）
- リスクコントロールは、リスクの発生可能性や影響を小さくする対策です。
- リスクファイナンスは、リスクが現実化した後の損失に備える対策です。
- 「アクセス制御・教育・バックアップ」は、リスク低減としてリスクコントロールに該当します。
- 「保険・補償・資金確保」は、リスクファイナンスと判断します。
- SG試験では、**事故前に効く対策か、事故後の損失に備える対策か**で選択肢を切り分けます。
