最終更新日:2026年5月10日
sg sg-security-measures access_control crypto_auth network
まず結論
RADIUSは、利用者の認証や利用記録(アカウンティング)を、専用サーバで一元管理するためのプロトコルです。
SG試験では、
- CHAP
- PAP
- PPTP
- RADIUS
のように、リモートアクセスやPPP関連の用語と並べて出題されることがあります。
このときの判断基準はシンプルです。
認証情報やアカウンティング情報をやり取りする仕組みなら RADIUS
CHAPやPAPは「認証方式」、PPTPは「トンネルを作る技術」です。RADIUSは、それらとは違い、認証や利用記録をサーバ側でまとめて扱うための仕組みとして押さえます。
直感的な説明
RADIUSは、会社や学校の入口にある受付システムのようなものです。
利用者がネットワークに接続しようとしたとき、接続機器が次のように確認します。
- この人は接続してよい人か
- どのサービスを使ってよいか
- いつ、どれくらい利用したか
これを接続機器ごとにバラバラに管理すると、利用者が増えたときに大変です。
そこで、認証や利用記録をRADIUSサーバに集めて管理します。
つまりRADIUSは、
ネットワーク利用者の確認と利用記録を、まとめて管理するための窓口
と考えると分かりやすいです。
定義・仕組み
RADIUSは、Remote Authentication Dial In User Serviceの略です。
主に、リモートアクセス、無線LAN、VPN、ISPの接続サービスなどで、利用者の認証やアカウンティング情報を扱うために使われます。
RADIUSの基本的な流れは、次のようになります。
- 利用者がネットワークに接続しようとする
- 接続機器が、利用者情報をRADIUSサーバへ問い合わせる
- RADIUSサーバが、認証してよいかを判断する
- 接続の許可・拒否や利用記録を管理する
ここで大切なのは、RADIUSが「通信全体を暗号化する技術」ではないことです。
RADIUSは、ネットワークへ接続する利用者を確認し、利用状況を記録するためのプロトコルです。
技術仕様としては、認証・認可に関するRADIUSは RFC 2865、アカウンティングに関するRADIUSは RFC 2866 で整理されています。
SG試験では細かいRFC番号を覚える必要はありませんが、
- 認証
- 利用記録
- 一元管理
の3点をセットで押さえておくと、選択肢を切りやすくなります。
どんな場面で使う?
RADIUSは、複数の利用者がネットワークへ接続する環境で使われます。
代表的な場面は次のとおりです。
- 企業のリモートアクセス
- 無線LANの利用者認証
- VPN接続時の利用者確認
- ISPなどの接続サービス
- 利用ログや接続時間の管理
たとえば、社員が社外から社内ネットワークへ接続する場合、接続機器だけで認証情報を管理するのではなく、RADIUSサーバに問い合わせて確認することがあります。
これにより、利用者管理を一か所にまとめやすくなります。
ただし、RADIUSを使えば通信内容がすべて安全になる、という意味ではありません。
通信の暗号化やVPNのトンネル作成は、別の技術で考えます。
SG試験では、
利用者を確認する・利用記録を残す → RADIUS
と判断できれば十分です。
よくある誤解・混同
RADIUSは、CHAP・PAP・PPTPと混同しやすい用語です。
| 用語 | 役割 | 判断ポイント |
|---|---|---|
| RADIUS | 認証・利用記録を一元管理する | 認証情報やアカウンティング情報を扱う |
| CHAP | チャレンジレスポンス方式の認証 | パスワードをそのまま送らない認証方式 |
| PAP | IDとパスワードを平文で送る認証 | 平文送信なので安全性が低い |
| PPTP | PPPを使ってVPNのトンネルを作る | トンネリング技術 |
特に、CHAPやPAPも「認証」に関係するため、RADIUSと迷いやすいです。
切り分けのコツは、次のとおりです。
- 認証方式そのものを問うなら CHAP や PAP
- 認証情報や利用記録をサーバで管理するなら RADIUS
- VPNのトンネル作成を問うなら PPTP
選択肢では、RADIUSを「PPPパケットをIPデータグラムでカプセル化する技術」と説明していたら誤りです。これはPPTPの説明です。
また、RADIUSを「IDとパスワードを平文で送る方式」と説明していたら、PAPとの混同です。
SG試験では、名前の雰囲気よりも、何を管理する仕組みかで判断するのが安全です。
まとめ(試験直前用)
- RADIUSは、認証情報やアカウンティング情報を扱うプロトコル
- 利用者の認証や利用記録を、RADIUSサーバで一元管理する
- CHAP・PAPは認証方式、PPTPはトンネリング技術
- 「認証+利用記録+サーバ管理」と出たらRADIUSを考える
- 通信全体を暗号化する技術として選ばない