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title: "時間外労働とは？裁量労働制・年俸制との関係を整理【SG試験】"
description: "時間外労働は、法定労働時間を超えて働くことです。36協定、割増賃金、裁量労働制、年俸制との関係を押さえ、労働時間管理や契約条件に関するSG試験の選択肢で、何が免除されず何が必要かを判断する基準を整理します。科目Aの用語理解と科目Bのケース判断で迷いやすい表現も確認します。"
last_modified_at: "2026-05-29"
canonical_url: "https://stemtazoo.github.io/sg/overtime-work/"
section: "sg"
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## まず結論

時間外労働とは、**労働基準法で定められた法定労働時間を超えて働くこと**です。

SG試験では、時間外労働そのものの細かい計算よりも、**36協定が必要か**、**割増賃金が必要か**、**裁量労働制や年俸制なら残業代が不要になるのか**を判断させる問題として出やすいです。

特に注意したいのは、次の考え方です。

- 年俸制でも、時間外労働の割増賃金が不要になるわけではない
- 裁量労働制でも、みなし労働時間が法定労働時間を超える場合は注意が必要
- 「会社の制度名」よりも、「法定労働時間を超えているか」で判断する

選択肢では、**「年俸制なので残業代は不要」「裁量労働制なので労働時間の管理は不要」**のように書かれていたら注意です。

## 直感的な説明

時間外労働は、かんたんに言うと、**法律上の通常勤務の枠を超えて働くこと**です。

たとえば、会社の定時が9時から18時までだとしても、休憩を除いて1日8時間を超えて働くと、原則として法定時間外労働になります。

ここで混乱しやすいのが、会社ごとの制度です。

- 月給制
- 年俸制
- 裁量労働制
- フレックスタイム制
- 管理職扱い

これらは働き方や賃金の決め方の違いです。  
しかし、**制度名だけで時間外労働の扱いが消えるわけではありません**。

SG試験では、制度名に引っ張られず、次の順番で見ると判断しやすくなります。

1. 法定労働時間を超えているか
2. 36協定が必要な場面か
3. 割増賃金が必要な場面か
4. 裁量労働制・管理監督者などの例外に当たるか

## 定義・仕組み

労働基準法では、労働時間は原則として**1日8時間、1週40時間以内**とされています。これを**法定労働時間**といいます。

この法定労働時間を超えて働かせる場合、会社は原則として、労働者側との間で**36協定**を結び、労働基準監督署へ届け出る必要があります。

厚生労働省の資料でも、法定労働時間を超えて労働者に時間外労働をさせる場合には、労働基準法第36条にもとづく労使協定、つまり36協定の締結と届出が必要とされています。  
参考：[厚生労働省｜時間外労働の上限規制](https://hatarakikatakaikaku.mhlw.go.jp/overtime.html)

また、時間外労働をさせた場合には、原則として**割増賃金**を支払う必要があります。

整理すると、次のようになります。

| 観点 | 内容 |
|---|---|
| 法定労働時間 | 原則として1日8時間、1週40時間 |
| 36協定 | 法定労働時間を超えて働かせるために必要 |
| 割増賃金 | 時間外労働、休日労働、深夜労働などで必要 |
| 上限規制 | 時間外労働には原則月45時間・年360時間などの上限がある |

### 裁量労働制との関係

裁量労働制は、実際に何時間働いたかではなく、労使協定などで定めた時間を働いたものとみなす制度です。

ただし、**裁量労働制だから時間外労働が常に関係なくなる**わけではありません。

みなし労働時間が法定労働時間を超える場合は、通常の労働時間制と同じように、36協定や時間外割増賃金が関係します。

試験では、次のように切り分けます。

- 実労働時間ではなく、みなし労働時間で判断する場面がある
- みなし労働時間が法定労働時間内なら、通常の時間外割増は発生しにくい
- みなし労働時間が法定労働時間を超えるなら、36協定や割増賃金が必要になる
- 深夜労働や休日労働は、別に割増賃金の対象になり得る

### 年俸制との関係

年俸制は、1年単位で賃金額を決める制度です。

しかし、**年俸制だから残業代が不要**という意味ではありません。

厚生労働省のQ&Aでも、年俸制を導入した場合でも、実際の労働時間が法定労働時間を超えれば、原則として割増賃金を支払わなければならないと説明されています。  
参考：[厚生労働省｜年俸制の場合の割増賃金](https://www.check-roudou.mhlw.go.jp/qa/roudousya/chingin/q4.html)

つまり、SG試験では次のように判断します。

- 年俸制は「賃金の決め方」
- 時間外労働は「労働時間の問題」
- 賃金制度が年俸制でも、労働基準法のルールは原則として適用される

## どんな場面で使う？

時間外労働の知識は、情報セキュリティそのものというより、**労務管理・法令遵守・組織管理**の文脈で使います。

SG試験では、次のような場面で問われることがあります。

- 情報システム部門で障害対応のために残業が発生する
- セキュリティインシデント対応で休日や深夜の作業が必要になる
- 委託先や社内要員の働き方を管理する
- 管理者が法令を守った勤務管理を行う
- 長時間労働による人的リスクを防ぐ

たとえば、情報セキュリティ事故が起きたとき、復旧対応は重要です。  
しかし、緊急対応だからといって、労働時間の管理や36協定、健康確保を無視してよいわけではありません。

実務では、次のような管理が必要になります。

- 残業や休日対応の記録を残す
- 36協定の範囲を確認する
- 深夜・休日対応のルールを決めておく
- 特定の担当者に負荷が集中しないようにする
- インシデント対応手順に勤務体制も含める

SG試験では、**セキュリティ対応を優先するあまり、法令遵守や従業員保護を軽視する選択肢**は誤りとして切りやすいです。

## よくある誤解・混同

### 誤解1：年俸制なら残業代はいらない

これは誤りです。

年俸制は、賃金を年単位で決める方法です。  
時間外労働に対する割増賃金が不要になる制度ではありません。

選択肢で、**「年俸制のため時間外労働の割増賃金は不要」**とあれば、原則として誤りと判断します。

### 誤解2：裁量労働制なら何時間働いても残業扱いにならない

これも注意が必要です。

裁量労働制では、実際の労働時間ではなく、あらかじめ定めた**みなし労働時間**で扱います。

ただし、みなし労働時間が法定労働時間を超える場合は、36協定や割増賃金が関係します。  
また、深夜労働や休日労働については別に注意が必要です。

### 誤解3：会社の所定労働時間を超えたら、すべて法定時間外労働になる

ここも混同しやすいです。

会社が決めた勤務時間を**所定労働時間**といいます。  
一方、法律で定められた上限が**法定労働時間**です。

たとえば、会社の所定労働時間が7時間の場合、8時間までの残業は会社内では残業でも、法律上の法定時間外労働とは限りません。

SG試験では、**所定労働時間と法定労働時間を混同させる選択肢**に注意します。

### 誤解4：管理職なら必ず時間外労働の対象外になる

役職名としての管理職と、労働基準法上の管理監督者は同じではありません。

単に「課長」「マネージャー」という肩書があるだけで、時間外労働の扱いがすべて除外されるわけではありません。

選択肢では、**肩書だけで労働時間管理が不要とする説明**は注意して読みます。

## まとめ（試験直前用）

時間外労働は、**法定労働時間を超えて働くこと**です。

SG試験では、次の判断基準で選択肢を切ります。

- 36協定は、法定労働時間を超えて働かせるために必要
- 年俸制でも、時間外労働の割増賃金が不要になるわけではない
- 裁量労働制では、みなし労働時間と法定労働時間の関係を見る
- 所定労働時間と法定労働時間を混同しない
- インシデント対応など緊急時でも、労働時間管理や法令遵守は必要

迷ったら、**制度名ではなく、法定労働時間を超えるか、36協定や割増賃金が必要か**で判断します。

## 確認問題（SG試験対策）

情報システム部門の担当者について、時間外労働の説明として最も適切なものはどれか。

- ア. 年俸制で賃金を決めている場合、法定労働時間を超えて働いても割増賃金は不要である。
- イ. 裁量労働制では、みなし労働時間が法定労働時間を超える場合でも、36協定や割増賃金は不要である。
- ウ. 法定労働時間を超えて働かせる場合は、原則として36協定が必要であり、割増賃金の支払いも問題になる。
- エ. セキュリティインシデント対応であれば緊急性が高いため、労働時間の管理は不要である。

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<summary>▶ クリックして答えと解説を見る（ここを開く）</summary>

**正解：ウ**

### 解説

- ア：誤りです。年俸制でも、法定労働時間を超える時間外労働の扱いを無視できるわけではありません。
- イ：誤りです。裁量労働制でも、みなし労働時間と法定労働時間の関係を確認する必要があります。
- ウ：適切です。法定労働時間を超えて働かせる場合は、原則として36協定が必要であり、割増賃金の支払いも問題になります。
- エ：誤りです。緊急対応であっても、労働時間管理や法令遵守が不要になるわけではありません。

判断ポイント：制度名だけで判断せず、法定労働時間を超えるか、36協定や割増賃金が必要かを見ます。

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