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title: "ESPとは？IPsecでデータを暗号化する仕組み【SG試験】"
description: "ESPは、IPsecで通信データを暗号化し、必要に応じて改ざん検知も行う仕組みです。トンネルモードで暗号化される範囲と認証データとの違いをSG試験向けに整理します。 試験対策として重要語の定義・具体例・よくある誤解をまとめ、短時間で復習できるように整理しています。"
last_modified_at: "2026-05-29"
canonical_url: "https://stemtazoo.github.io/sg/esp/"
section: "sg"
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## まず結論

ESP（Encapsulating Security Payload）は、**IPsecで通信データを暗号化し、必要に応じて改ざん検知も行うための仕組み**です。

SG試験では、ESPそのものの暗号方式を細かく問うよりも、**「どこが暗号化されるのか」**、**「トンネルモードとトランスポートモードで何が違うのか」**を判断させる問題が出やすいです。

特に注意したいのは、ESPトンネルモードでは、**元のIPパケット部分が暗号化の対象になる**という点です。

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## 直感的な説明

ESPは、通信内容をそのまま見られないようにするための「封筒」のようなものです。

たとえば、社外の拠点どうしをインターネット経由でつなぐ場合、そのまま通信すると中身を盗み見られるリスクがあります。そこでIPsecを使い、通信データを暗号化して安全に送ります。

このときESPは、通信の中身を暗号化して、外から見ても内容が分からないようにします。

トンネルモードでは、元のIPパケットを丸ごと包み、その外側に新しいIPヘッダーを付けます。

イメージとしては、次のような違いです。

| モード | イメージ | 主な用途 |
|---|---|---|
| トランスポートモード | 荷物の中身だけを保護する | 端末同士の通信 |
| トンネルモード | 荷物ごと別の箱に入れて運ぶ | VPN、拠点間通信 |

SG試験では、**「新しいIPヘッダーまで暗号化される」と考えると誤り**になりやすいです。

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## 定義・仕組み

ESPは、IPsecで使われるプロトコルの一つです。主な役割は、通信データの**暗号化**と、必要に応じた**認証・改ざん検知**です。

IPsecの仕様は、IETFのRFCで定義されています。ESPについては、[RFC 4303 - IP Encapsulating Security Payload](https://www.rfc-editor.org/rfc/rfc4303) で説明されています。

ESPのパケットは、ざっくり見ると次のような要素で構成されます。

| 要素 | 暗号化されるか | 役割 |
|---|---:|---|
| 新IPヘッダー | されない | 外側の配送先を示す |
| ESPヘッダー | されない | ESP処理に必要な情報を持つ |
| オリジナルIPヘッダー | される | 元の通信のIP情報 |
| TCPヘッダー | される | 元の通信の制御情報 |
| データ | される | 実際の通信内容 |
| ESPトレーラ | される | パディングなど暗号処理に必要な情報 |
| ESP認証データ | されない | 改ざん検知などに使う情報 |

ESPトンネルモードでは、元のIPパケット全体をESPで包みます。

そのため、暗号化される範囲は基本的に、**オリジナルIPヘッダーからESPトレーラまで**です。

ここで大事なのは、**ESP認証データは暗号化範囲ではなく、認証・改ざん検知に使う情報**として考えることです。

SG試験では、選択肢に次のような表現が出たら注意します。

- **新IPヘッダーから〜**：外側の配送用ヘッダーなので暗号化対象ではない
- **ESPヘッダーから〜**：ESP処理に必要な外側情報なので暗号化対象ではない
- **〜ESP認証データまで**：認証データは暗号化範囲に含めない
- **オリジナルIPヘッダーからESPトレーラまで**：トンネルモードの暗号化範囲として考えやすい

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## どんな場面で使う？

ESPは、IPsec VPNなどで使われます。

代表的なのは、会社の本社と支社をインターネット経由で安全につなぐような場面です。

この場合、通信経路はインターネットを通りますが、ESPによって中身が暗号化されるため、第三者が通信内容を読み取りにくくなります。

SG試験では、次のような文脈で問われることが多いです。

- VPNで拠点間通信を保護する
- IPsecで通信内容を暗号化する
- トンネルモードで元のIPパケットをカプセル化する
- 暗号化される範囲と、外側に残る情報を切り分ける

ただし、ESPを使えば何でも安全になるわけではありません。

実務では、鍵管理、認証方式、設定ミス、利用者端末の管理なども重要です。SG試験でも、単に「ESPだから安全」と覚えるより、**何を守る仕組みなのか**を押さえることが大切です。

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## よくある誤解・混同

ESPで特に混同しやすいのは、**暗号化される範囲**です。

### 誤解1：新IPヘッダーも暗号化される

これは誤りです。

新IPヘッダーは、インターネット上でパケットを届けるために必要な外側の宛先情報です。途中のルータが配送できるように、暗号化されずに残ります。

選択肢で「新IPヘッダーから暗号化される」と書かれていたら注意です。

### 誤解2：ESPヘッダーも暗号化される

これも誤りです。

ESPヘッダーは、ESPの処理に必要な情報を持つ部分です。暗号化されたデータを扱うための外側情報なので、暗号化範囲には含めません。

### 誤解3：ESP認証データまで暗号化される

これも注意が必要です。

ESP認証データは、通信内容が改ざんされていないかを確認するための情報です。暗号化される本文部分とは役割が違います。

### AHとの違い

IPsecには、ESPのほかにAH（Authentication Header）もあります。

| 用語 | 主な役割 | 暗号化 |
|---|---|---|
| ESP | 暗号化、認証、改ざん検知 | できる |
| AH | 認証、改ざん検知 | しない |

SG試験では、**「暗号化するならESP」**、**「認証中心で暗号化しないならAH」**と切り分けると判断しやすくなります。

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## 確認問題（SG試験対策）

ESPトンネルモードの説明として、最も適切なものはどれか。

- ア. 新IPヘッダーからESP認証データまでをすべて暗号化する。
- イ. ESPヘッダーとESP認証データだけを暗号化する。
- ウ. 元のIPパケットをカプセル化し、オリジナルIPヘッダーからESPトレーラまでを暗号化する。
- エ. 通信内容を暗号化せず、送信元の認証だけを行う。

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<summary>▶ クリックして答えと解説を見る（ここを開く）</summary>

**正解：ウ**

### 解説

- ア：新IPヘッダーは配送に必要な外側情報なので、暗号化範囲には含めません。
- イ：ESPヘッダーとESP認証データだけを暗号化するわけではありません。通信内容を含む元のIPパケット側が中心です。
- ウ：適切です。元のIPパケットをカプセル化し、オリジナルIPヘッダーからESPトレーラまでを暗号化すると考えます。
- エ：暗号化せず認証中心で考えるならAHに近い説明です。ESPは暗号化を行える点が重要です。

判断ポイント：ESPトンネルモードでは、外側に付く新IPヘッダーは暗号化しません。また、ESP認証データは改ざん検知などに使う情報であり、暗号化範囲として考えません。

</details>

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## まとめ（試験直前用）

ESPは、IPsecで通信データを暗号化する仕組みです。

トンネルモードでは、元のIPパケットを包み、外側に新しいIPヘッダーを付けます。

暗号化範囲は、**オリジナルIPヘッダーからESPトレーラまで**と考えます。

**新IPヘッダー、ESPヘッダー、ESP認証データは暗号化範囲として選ばない**のが判断基準です。

AHと迷ったら、**暗号化できるのがESP、認証中心がAH**と切り分けます。
